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釜山の司祭  作者: 花火
檸檬色の壁、海風、笑い声。
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第四章2 謹慎

謹慎のソジュンのため、しばらくグループのメンバーたちは揃って同じ宿舎で暮らすことになった。

気まずさを和らげるためか、みんな口々に軽口を叩く。


「勘弁してよねー、おっさんになっても、今さら半個室でお前らと同じ家に住むとか」

ソファに寝転んだ一人が大げさにため息をつく。

「俺は嬉しいっ。今日は、一緒のベッドで寝よ」

「うへぇ。さっき食ったチキン出そう」


誰かが雑誌を持ってきて広げた。例のスキャンダル記事だ。

ページをめくり、みんながひやかすように声を上げる。


「これでしょ、これこれ。わー、ばっちり写ってる。これって顔隠さなくていいの?」

「司祭は公人扱いってこと?」

「美人じゃん。ソジュンって面食いだよねー」

「お前より顔が良い」

「あ?なに?世界一のイケメン捕まえて」


軽口が飛び交う中、グループのリーダーだけは頭を抱え、深くため息をついた。


「暴行事件で謹慎中なのに、今度は熱愛スキャンダルって……しかも相手が司祭?」

「暴行事件って言っても、相手が悪かったんだよー」

「分かってる!だから謹慎で済ませたんだろ」

「おーこわっ」


ソジュンは申し訳なさそうに小さく頭を下げた。

「ごめん……いつも迷惑かけて」

憔悴した顔で謝るソジュンに、ため息をつくリーダーを遮るように、ユウトが声をかける。

「ソジュン、電話。ミンソクって人から」



ソジュンは電話を受け取り部屋を出た。

しばらくして電話を終え戻って来たソジュンが何かを言う前に、分かっていたようにリーダーは答えた。


「ダメだ」

怒るリーダーを制したのは、ホテルでリョンインと会ったことがあるユウトだった。

「行かせてやろうよ」

「でもさー、俺たち、ソジュンを見張るために今居るんだよ」


ソジュンは唇を噛み、押し殺した声で言った。

「今日なら会わせられるって……リョンイン、入院してたんだ。俺のせいだ。俺のせいなのに…」


ユウトは静かにリーダーを見た。

「少し前からマネージャーがソジュンの睡眠導入剤が減らなくなったって言ってた。ソジュン、それって…彼のおかげなんだろ?」

一瞬、重い沈黙。

だが、その空気を破ったのは、笑うような声だった。


「行かせてやろうぜ」

「そりゃ、いい加減、勘弁してほしいけどさー。しょうがないね」

「まあ、一緒に謝ってやろう」

呆れながらも、ソジュンと顔を見合わせたメンバーたちは、それぞれが少し照れくさそうに言葉を投げ合った。

リーダーは深く息を吐き、ソジュンの肩に手を置いた。

「…気をつけろよ」

「ありがとう」


ソジュンは最低限の荷物を手に取り、部屋を後にした。






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