目を覚ましたら知らない世界に来たみたいだ
俺の名前はイタロウ20代のどこにでもいる一般ニートだ
いつも日課の筋トレをし、夜になるとネットサーフィンしている
以前は働いていたが、嫌になって辞めた
ネットサーフィンも飽きはじめ、睡魔すいまに襲われる
「うーん寝るか」
俺はそう言い部屋の照明を消し寝床に就く
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横になってからしばらくすると自分の体に受ける重力があまり感じなくなっているような感覚に見舞われているが睡魔には勝つことができずそのまま寝てしまった.........
しばらくして寝返りをうとうとすると違和感がある
なんだと思いつつも腕をを動かそうとしても一向に動かない
・・・寝ぼけながら
「う-ん?」
おかしいと思い体勢を変えるために体を動かそうとしても動かない
何だ、と思いつつも金縛りにあっているものと思い冷静になっていく
だがよく考えると、金縛りなら耳もキーンとなっているはずだがなっていない。
何かがおかしいと思い始め寝る前のことを思いだす
なんだか体が軽くなったような・・・・
そう思いつつ起きようと目を開けた
しかし、目を開いたはずが目の前が暗いままだ…
自分の置かれている状況は体を拘束され、さらには重力があまり感じない場所にいることが薄々気づき始めた
よくある夢の中にいるのかと思いこんでいたがいきなり左腕に激痛が走る
「イッッッ!!!!」
あまりの痛さに言葉が出ない、なにかが刺さったようだ
何なんだこの痛みは夢の中じゃなかったのか
寝るまで何にも無かったのに、まさか本当にこんな状況が起こる日が来るなんて・・・
イタロウは激痛に耐えながら真っ暗な空間に叫んだ
「ふざけんな!!」
部屋の中に声が反射する。
叫んでから数秒後左腕の痛みが引いてきた
「何んなんだよいったい」
そう叫んだ瞬間からモスキート音のよう音が聞こえてきた
耳障りな音にいらだってくる
「いい加減にしてくれ!」
暗闇に叫んでも何の応答もない
叫んでからしばらくすると今度は頭に直接声のようなものが聞こえてきた
「い・・・の・・・み・・・」
途切れ途切れでわからない言葉が入ってきた
わけがわからないのでイタロウは冷静になりながら
「何のためにこんなことをしている」
暗闇に質問を投げかけた
するとまた頭の中に声が聞こえてきた
「今私たちの世界は危機的なことになっているので力を貸してほしい」
突然の内容にイタロウは
「とりあえず拘束を解いてくれ」
と拘束を解くようにように提案する
すると
「まだ拘束を解くことができない」
と返事が返ってきた
イタロウは
「それじゃ力を貸せないね」
そう言い放った
「力が貸せないなら元居た世界に帰れないけどいいの?」
頭の中悪ふざけのような回答が返ってきた
イタロウはふざけていると思いながら
「別にいいけど」
とどうでもよさそうに返した
「本当にいいのかい?」
しつこく聞いてくるのでイタロウは
「何度も言わせるな誘拐犯め!」
・・・・・・・・
返事がない
イタロウはまた喋ろうとしたら頭の中に
「それじゃいまどこにいるか見てみるかい」
すると徐々に回りが見えてきた
見たことのない凹凸のない建造物や浮遊物
「これは驚いた・・・・」
イタロウはあっけにとられた表情をとった
まさか本当に異世界に飛ばされているなんて・・・