九歳の救済救済
私は、25歳になる。でも、精神年齢が、9歳だって言われる。
そのことに、抵抗感が無いわけではない。何故か。
慣れたから。
現実に、慣れたから。
よく、馬鹿にされる。黙っているだけの木偶人形。
何が、いけないの?
私が悪いことをしましたか?
とめどなく、溢れる気持ち。もう、何がしたいのかもわからない。
人を救うため、救済の職業を選んだ。だが、現実を知った。その現実に、私の心は折れかけた。
でも、そんな時に、とても素敵な人と出会った。女の子みたいな、男性。
とても、優しくしてくれる。馬鹿にもしない。
だけど、その人は人気者。私が話しかける権利なんてない。
私を縛る、言葉。権利。権利が無い。この言葉に、どれだけ苦しめられてきたか。
権利が欲しいよ。生まれてきてよかったって。なんでだよ。ちくしょう。私は幸せになっちゃいけないのかよ。ちくしょう。
本当に死にたい人は、死にたいなんて言わない。私みたいな境地に陥るんだ。
もう、いいか。
この境地。それを、優しくしてくれる彼に、聞いてみた。
「身体がスムーズに動くよね」
そういう返事を貰った。
その時、私は思ったんだ。この人を諦めちゃいけないって。