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第一話:紅玉の王冠と漆黒の剣

第一話:紅玉の王冠と漆黒の剣

アストライア王国。古より魔法と豊かな自然に恵まれたこの国は、若き女王アリアナの即位によって、かつての輝きを取り戻しつつあった。僅か十八歳にして玉座に就いた彼女は、内乱と腐敗に喘ぐ王国を、その圧倒的な魔力、未来を見通すかのような聡明な判断力、そして何よりも人々の心を捉えて離さない紅玉のようなカリスマ性によって、劇的に立て直してみせた。国民は彼女を「紅玉の女王」と呼び、深い敬愛を捧げていた。


その日も、王都アストリアの中心に聳え立つ王宮の謁見の間は、女王アリアナを一目見ようと集まった国内外の要人や国民で溢れかえっていた。豪華絢爛な装飾が施された広間の最奥、太陽の光を浴びて輝く玉座に、女王アリアナは座していた。その緋色の髪は、彼女の登場と共に謁見の間を明るく照らすかのように煌めき、宝石を嵌め込んだような紅玉の瞳は、集まった者たち一人一人を、まるでその魂を見通すかのように捉えている。透き通るような白い肌に浮かぶのは、一点の曇りもない、完璧な女王の微笑みだ。その姿はあまりに美しく、神々しいほどだった。


「皆様、本日は遠路はるばる、よくお越しくださいました」


凛として響き渡るその声は、澄んだ音色でありながら、広間に集まった者たちの心を瞬時に惹きつけた。彼女が言葉を発するたび、要人たちは感嘆のため息を漏らし、国民は熱狂的な拍手と歓声を上げた。その圧倒的な存在感は、単なる美しさや威厳といった言葉では言い表せない、人々の心を高揚させ、希望を与える不思議な力に満ちていた。


謁見の間の最前列、玉座の傍らには、一人の騎士が控えていた。女王直属護衛騎士団長、ゼノス。漆黒の甲冑に身を包んだ彼は、まるで玉座を守る硬質な影であるかのように、微動だにせず立っていた。集まった誰もが女王に視線を注ぐ中、彼の視線だけは、その全身から放たれるオーラさえも感じさせないほど静かに、ただ一点、アリアナの御身に向けられている。


ゼノスは、幼い頃からアリアナに仕えてきた。彼女がまだ、やんちゃで少し意地っ張りな幼い王女だった頃から、彼女の傍らに在り、その成長を見守り、そして幾度となくその命を危機から救ってきた。彼にとって、アリアナを守ることは、呼吸をするのと同じくらい自然なことだった。否、それ以上に、彼の存在理由そのものだった。


(ああ…今日も陛下は、なんて…)


ゼノスの内心は、常に冷静沈着であろうとする彼の外見とは裏腹に、密やかな熱を帯びていた。謁見の間で輝くアリアナを見るたびに、彼の胸は締め付けられるような、甘く苦しい想いでいっぱいになる。


女王陛下の美貌は、もはやこの世のものとは思えない。玉座に座る姿は、聖母のように慈悲深く、戦場での指揮は、戦乙女のように勇ましい。そして、今目の前で、人々を魅了するこのカリスマ。ゼノスは、そんなアリアナの全てを、誰よりも間近で見つめてきた。


隣国の公爵が、感嘆した声で同行者に囁くのが聞こえた。「噂に違わぬお美しさ…いや、噂以上だ。あれほどの美貌とカリスマを持つお方が、本当にあの若さでいらっしゃるのか…我が国にも、あのような方がいれば…」


(陛下は、アストライア王国の至宝だ。他国の者が、気安く口にするべきではない。)


ゼノスは内心で密かに反論し、自らの主君に対する誇らしさと、他の者が女王の美しさを褒めることへの、ほんの僅かな、しかし確かな嫉妬のような感情がないまぜになっていた。謁見に訪れた男性たちの視線が、皆一様にアリアナに釘付けになっているのを感じるたび、ゼノスの内心では、静かに警告のサイレンが鳴り響くのだった。彼らの不純な視線から、女王を守ることもまた、自分の役目だ。


謁見が終わり、人々が恭しく頭を下げて去っていく。大臣たちが後片付けをする中、ゼノスはいつものようにアリアナの傍らに進み出た。


「陛下、お疲れ様でございました」


静かに、しかし揺るぎない声で挨拶をする。アリアナは玉座から立ち上がり、ゼノスに僅かに視線を向けた。玉座から降りた途端、彼女の肩から微かに力が抜けたのが、ゼノスには分かった。


「ええ、ご苦労だったわ、ゼノス。まったく…あれだけの人前で完璧を装うのは、結構骨が折れるものなのよ。ねむい…」


その口調は、謁見の間での完璧な女王のものとは全く異なり、歳相応の少女のように聞こえた。そして最後の「ねむい」は、ゼノスにしか聞こえないほどの小さな呟きだった。この、ゼノスだけが知るアリアナの素顔。そのギャップに、ゼノスの心は跳ねた。


執務室へ戻る廊下を、二人は並んで歩く。ゼノスは一歩下がり、女王の背後を護衛する。この時間だけが、公務から少しだけ解放された、アリアナとゼノスが比較的パーソナルな空間を共有できる時だった。


執務室には、山のように書類が積み上げられていた。謁見が終わっても、女王の仕事は終わらない。アリアナは深々と溜息をつき、玉座よりも幾分か柔らかい椅子に座った。緋色の髪を払いながら、彼女は書類の山を睨む。


「はぁ…またこれよ。どうして減らないの?働いても働いても終わらないなんて、まるで永遠に続く拷問みたいじゃない!」


「陛下が迅速に裁可を下されているため、滞りなく次の書類が回ってきている証かと存じます。」


ゼノスは、事実を正確に伝えた。それが彼の務めだ。


「…そういう問題じゃないでしょう?もうちょっと、こう…ねぇ、言葉で、なんか…!」


アリアナは眉根を寄せて、ゼノスを軽く睨んだ。先程までのカリスマ溢れる女王の面影は薄れ、歳相応の、少し意地悪で拗ねたような表情が浮かんでいる。これが、彼女の素顔、そしてゼノスにだけ見せる感情の片鱗だった。


(言葉で…なんか…?)


ゼノスは真面目に考え込む。どのような言葉を望んでいらっしゃるのだろうか。慰め?励まし?それとも、一緒に頑張ろう、といった共感の言葉か?いや、陛下は臣下にそのような言葉を求められる方ではないはずだ。だが、「なんか」とは…具体的にどのような「なんか」なのだろうか?


ゼノスが内心でぐるぐる考えている間に、アリアナは完全に呆れたような顔をした。


「はぁあああ…いいわ、もう!別にあなたに、気の利いた言葉なんてたいして期待したわけじゃないんだから!ほんの少しだけね!」


(私以外に陛下の傍らに控えることは許されておりません。故に、私に期待したはず。その「ほんの少し」を為すことができるのは私だけ…)


ゼノスは論理的に思考を進めるが、アリアナの言葉の感情的な機微は理解できない。


「まったく、融通が利かないんだから。石頭!融通が利かないにもほどがあるわ!騎士団長としては完璧かもしれないけど…個人としては、本当に…ねぇ…!」


アリアナはブツブツと呟いた。ゼノスは「石頭」という言葉に、わずかにショックを受ける。彼の辞書に「石頭」という言葉は存在しない。それは、良い騎士の資質なのだろうか?それとも、欠点なのだろうか?


(陛下は、私が石頭であると仰られる。それは、私に何の改善を求めていらっしゃるのか?しかし、何をもって石頭と…)


ゼノスがまたしても真面目に考え込んでいるのに気づき、アリアナは諦めたようにため息をついた後、突然立ち上がった。


「もう、いい!ちょっと来なさい!」


アリアナはゼノスの腕を掴もうとしたが、ゼノスは護衛としての反射で僅かに体をずらした。アリアナの手は宙を切る。


「なっ…!何を避けてるのよ!失礼でしょう!?」


「も、申し訳ございません!反射的に…」


ゼノスは慌てて謝罪する。アリアナはプンプンと怒った顔でゼノスを睨む。彼女が怒っている姿も、ゼノスにとっては可愛い、と思ってしまうのだが、それは決して表に出せない。


「いいわ!もういいから!ただ、あなたの甲冑が埃っぽいって言ってるだけよ!ちゃんと手入れしてるの!?」


唐突に甲冑の話題に戻ったアリアナに、ゼノスは首を傾げつつ、自身の甲冑を見下ろした。完璧に磨き上げているはずだったが、言われてみれば、微細な埃がついているかもしれない。


「失礼いたしました。すぐに手入れを…」


「だから、いいのよ!今更!…でも、顔も少し汚れてるわよ?」


アリアナは、意地悪そうに笑った。その笑みに、ゼノスはドキリとする。彼にとって、女王の笑顔は至高のものだ。だが、今の笑顔は、何か企んでいるような…?


ゼノスは思わず自分の顔を触る。戦闘や訓練の後ならまだしも、謁見の間で汚れるなどありえない。完璧な身だしなみが、騎士の基本中の基本だ。


「いえ、陛下。私の顔は汚れては…」


「いいえ、汚れてるわ!ほら、ここに!ここに小さな、黒いのが…!」


そう言って、アリアナは椅子から再び立ち上がり、ゼノスの顔に手を伸ばした。今度はゼノスも警戒せず、固まる。アリアナの指先が、ゼノスの頬に、そっと触れた。ひやりとして、しかし確かな、女王の手の感触。


「もう!全く…!ほら、取れたわよ!これで良し!」


アリアナは指先についた「何か」(でも何もついていない)を見せた。その瞬間、ゼノスの顔は限界突破レベルで真っ赤になる。心臓が、うるさいくらいにドクンドクンと鳴り響いているのが、自分自身の耳にも聞こえるようだ。女王陛下が、自分の顔に、直接触れられた…!しかも、あんなにも近くで…!至近距離で見たアリアナの美しさに、ゼノスは眩暈を覚える。


(陛下が…!私の顔に…!お触りに…!あ、ああ、私の頬は…!陛下の御手に触れていただいた…!この頬は…今後、神聖なものとして崇め奉るべきでは…いや、しかし触れていただいたのは指先のみ…どの部分を崇め奉るべきか…!?)


ゼノスの頭の中は、もはや思考の範疇を超え、完全なるパニックに陥っていた。彼の脳内では、彼の真面目すぎる心が、この「女王が臣下の顔に触れた」という前代未聞の事態の処理方法を必死に模索していた。


「…?ゼ、ゼノス?何を固まってるのよ。大丈夫?熱でもあるの?」


アリアナはゼノスの顔色の悪さに気づき、少し戸惑った顔をした後、今度は彼の額に手を伸ばそうとした。


「だ、だだだ大丈夫でございます陛下ぁああっ!!!」


ゼノスは絶叫し、反射的に後ずさる。その勢いで、執務室の隅に置いてあった書類の束を倒してしまった。バサバサと書類が床に散らばる。


「ああっ!もう!何やってるのよ!!!」


アリアナは呆れて叫んだ。ゼノスは慌てて書類を拾い集める。しかし、動揺しすぎて手が震え、なかなか上手く拾えない。


「す、申し訳ございません!すぐに…すぐに片付けます!」


「もういいわよ!私がやるから!…ほら、あなたはそこに立ってなさい!全く、ドジなんだから!」


アリアナは諦めたように書類の山へ向かい、一枚一枚拾い始めた。ゼノスは「ドジ」という言葉に再びショックを受けつつも、陛下に書類を拾わせるわけにはいかない、と慌てて一緒に拾おうとする。しかし、アリアナに「いいってば!私がやるから!」と軽く肘で突かれ、またしても固まる。


(ドジ…私は…陛下にとって、ドジ…?しかし、剣はドジであってはならないはず…このドジは、先程のパニックが原因であり…つまり、陛下の御手による接触が…私の機能を低下させ…!?)


ゼノスが内心で深刻な自己分析を始めるのを尻目に、アリアナは書類を拾い終え、椅子に戻った。そして、改めてゼノスを呼んだ。


「ねぇ、ちょっと。さっきはごめんなさい。からかいすぎたわ。」


「いえ!滅相もございません!」


ゼノスは慌てて首を振る。


「でも…あなたのああいう顔…たまには面白いかも、って思ってしまったのよ。」


アリアナは少し照れたように、頬を掻いた。公的な場では決して見せない、少女のような仕草。


「…!あ、あ、ありがとうございます…」


ゼノスは、褒められたのか貶されたのか分からない微妙な状況に再び混乱しつつ、しかし「面白い」と言われたこと、そして何より「ああいう顔」を陛下が見てくださったという事実に、内心で喜びの舞を踊っていた。


「まあいいわ。あなたの、お茶淹れてもらえないかしら。さっきのは、なんか…落ち着かなかったし。」


「は、はい!直ちに!」


ゼノスは、先程の「顔に触れられた」事件のせいで、今度は冷静に茶を淹れることができるか不安になりながらも、茶器セットへ向かった。熱くなった頬を冷ますように、意識を茶を淹れるという行為に集中させる。


アリアナは、そんなゼノスの後ろ姿を見ながら、ふっと笑みをこぼした。彼の生真面目すぎる反応は、本当に飽きない。そして、そんな彼に、自分だけが知る素顔を見せられるという事実が、何故だか心を温かくするのだった。


ゼノスが淹れた芳醇な香りの茶を、アリアナは受け取った。一口含み、ふぅ、と息をつく。


「…美味しいわ。さすがね、私の剣は、お茶を淹れる腕も一流だわ。」


「光栄でございます、陛下。」


ゼノスは、今度こそ少し落ち着きを取り戻し、恭しく頭を下げた。


「えっ、別に、あなたが淹れたからだけで美味しいってわけじゃないわよ!茶葉も良いのよ!茶葉の質がね!そこだけは間違えないでよね!」


アリアナは再び慌てたように言い繕い、顔を少し赤らめた。その反応に、ゼノスの内心はまたしても跳ねてしまった。


(やはり…陛下は、私に何か期待されている…?しかし茶葉…茶葉も良いというのは、私の選択を評価されているのか?それとも、私の存在自体が、この茶葉の美味しさを引き出していると、婉曲的に仰られているのか?後者であれば、それはつまり…!いや、深読みしすぎは悪い癖だ。しかし…)


ゼノスが内心で深刻な自己分析を始めるのを尻目に、アリアナは諦めたようにため息をついた後、書類に目を通し始めた。そして、ゼノスに命じた。


「もういいわ!いいからそこに立ってなさい、私の剣!」


「御意。」


ゼノスは言われた通り、アリアナの少し後ろに、姿勢を正して立った。しかし、彼の視線は、書類に目を通し始めたアリアナの横顔に吸い寄せられていた。


(なんて美しいのだろう…書類を前に集中されている御姿も、また…この世のいかなる宝石よりも、陛下は輝いていらっしゃる…)


ゼノスは、アリアナの容姿に対する賛美の言葉を、内心で繰り返す。緋色の髪が肩から滑り落ちる仕草一つでさえ、彼の心臓を高鳴らせる。そして、つい先程見せた、顔を赤らめた感情的な反応。公的な場では決して見せない、ゼノスだけが見ることのできる、女王の素顔。それは、ゼノスにとって何よりも尊い宝物だった。


アリアナが疲労からか、僅かに首を傾げた時。


「んー…眠い…」


という微かな呟きが、ゼノスの耳に届いた時。


(ああ…なんと愛らしい…!まるで、天使のようだ…!)


ゼノスの内心は、主従の壁を軽々と飛び越え、禁断の領域へと踏み込んでいた。その衝動を抑え込むのに、彼は全神経を集中させねばならなかった。彼女の無防備な横顔、少し開いた唇、規則正しい呼吸音、少し乱れた緋色の髪…思わず触れたくなる衝動を、彼は鋼の意志で抑えつけた。私は剣。主君の休憩を乱すなど、あってはならない。ましてや…


「陛下。」


ゼノスは、静かに呼びかけた。


「…何よ…?もう、起こさないでってば…」


アリアナは、眠たげな、少し甘えたような声で呟いた。その声は、ゼノスの心をさらに揺さぶる。


「お疲れでしたら、少しお休みになられては?書類は私が整理しておきます。」


これは、いつものゼノスの気遣いだ。しかし、アリアナは珍しく、素直に、そして少しだけ甘えるように頷いた。


「…そうね。少しだけ…お願い…」


アリアナは、椅子の背にもたれかかり、目を閉じた。その寝顔は、玉座の上とはまるで違う、無防備な幼さが残っていた。緋色の髪が顔にかかり、ゼノスは思わず手を伸ばしそうになるが、寸前で止めた。代わりに、そっと、本当にそっと、視線だけで彼女の髪を撫でるように見守った。


(いけない…私は、剣だ…陛下を、汚すことは許されない…)


ゼノスは、静かにアリアナの傍らに立ち、彼女の寝顔を見守った。書類の山、王国の重圧、そして迫りくる危機。全てから解放された一瞬の、美しくも儚い休息。


この平和が、いつまでも続くように。この寝顔を、いつまでも守れるように。


ゼノスは、内心で深く誓った。主従の誓い。そして、決して口にはできない、密やかな恋の誓い。それは、この命が尽きるまで守り抜くと誓う、彼の全てだった。


どれくらいの時間が経っただろうか。執務室の扉が、先程の茶を淹れる時とは比べ物にならないほど激しく、そして緊迫感を持って叩かれた。


「陛下!緊急の報せでございます!」


伝令が、血相を変えて飛び込んできた。彼の表情は、ただ事ではないことを物語っていた。


「辺境より凶報!魔物の群れに加え、隣国ヴァルカンの兵士が…大規模な部隊が国境を越えつつあるとの報告が!総員、戦闘配置につけと…!」


アリアナは、瞬時に目を覚まし、先程までの無防備な寝顔は嘘のように消え失せた。その紅玉の瞳には、鋭い光が宿り、カリスマ女王の顔に戻っていた。玉座に座っている時よりも、さらに研ぎ澄まされた、戦う女王の表情だ。


「…来たか。予想より、少し早かったな。」


低く呟いたアリアナの傍らで、ゼノスは迷うことなく剣の柄に手を置いた。表情からは一切の感情が消え、ただ女王を守る「剣」としての姿だけがあった。彼の意識は、女王の安全と、迫りくる敵だけを捉えている。内心で、女王の休息を邪魔されたことに対する静かな怒りを感じながらも、それは奥底にしまい込んだ。今は、務めを果たす時だ。


物語は、今、静かな日常から、激動の戦場へと動き出したのだ。そして、主従の壁に阻まれた、密やかな恋の行方もまた…嵐の中へと投げ出された。

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