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6話「ボーカル不在」


〜自宅地下ステージ〜


(♪ーーーー♪♪ーーーー♪ーー)


羽瑠擂 陀舞朗 「……」


吉田一郎「……」


斉藤 智徳「…………」


斉藤 智徳「今日も来ない…アイツ」


不明「ねー」


あれから数日、練習に阿東 黑充来ることは無く、ボーカル不在のまま練習を続けていた


羽瑠擂 陀舞朗「こんな事初めてだぁな」


斉藤 智徳「あぁ、何かあったんかな」


不明「(ギクッ…なんでこっちを見るんよ)」


吉田一郎「風邪でもひいちゃったのかな…」


羽瑠擂 陀舞朗「だと良いんだけど…なあ徳男さん」


徳男「あ…」


徳男「あぁ、そうだな、それだったらいいよなぁ」


斉藤 智徳「ところで数日前にボーカルとギターがこの家に入っていったとか…友達から聞いたんだが」


不明「(ぎくっ!)」


不明「そ、その日は用事があったから俺はちが、違うよ!まさか!」


斉藤 智徳「…ま、嘘なんだけどね。なーんで

即否定したのかな?不・明・く・ん?」


不明「あわわ…」


羽瑠擂 陀舞朗「まあまあ、どんな理由があるにせよここは待つしか無いよ」


斉藤 智徳「それもそうだな」


斉藤 智徳「今日はここまでにすっかー」


━━━━━━━━━━━━━━━


徳男「…どうすんだよ」


不明「どうすると言われましても…無理やり連れてくるわけには…」


徳男「連れてくればいいだろ」


不明「永遠に来なくなる!前に無理やり体操教室に連れてきた時もそうだったんだから!」


徳男「…めんどくさいやつだな」


徳男「仕方がない、俺が探してやるよ。それまでお前はその本性を抑える方法を考えてろ」


不明「ありがと〜」


徳男「目上なんだからありがとうございますだろが!礼儀がなってないんだよお前は!」


徳男「…はっ!」


不明「すいませ〜ん♡♡失礼な奴で♡」


徳男「(ダメだこりゃ!)」


━━━━━━━━━━━━━━━


〜パチンコ屋の裏〜


阿東 黑充「はぁ…」


阿東 黑充「(練習には参加しなきゃダメな事は分かってるけれど…)」


阿東 黑充「(けど…)」


不明「もっといじめて〜っ♡♡」


阿東 黑充「(あんな姿を知ってしまってはもう

友達としてもメンバーとしても一緒にはいられない…怖い)」


徳男「ここにいたのか」


阿東 黑充「!」


徳男「フードで隠したってバレバレだよ。ボーカルはオーラが凄いからな」


阿東 黑充「……」


阿東 黑充「俺をバカにしに来たの…?」


徳男「んなことはしないさ、他のメンバーがお前の風邪を心配しててな」


阿東 黑充「そっか…」


阿東 黑充「バレてない…?」


徳男「奴ならまだバレてない。しかし、お前がこのまま来なければいずれバレる」


徳男「そしてバンドは解散する」


阿東 黑充「!?」


徳男「だから…どうせバレるなら」


徳男「俺が一か八かやってみるよ」


徳男「ま、受け入れるってのは難しいこった。ゆっくり考えるといい、じゃあな」


阿東 黑充「あ、ああ…」


阿東 黑充「(やってみるって…なに?)」



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