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3話「おゆうぎ」


〜黒鳥公園交流スペース別館〜


「えーと、特別企画室は」


「ここか。奥の奥だな」


「!…扉が既に開いている?入っていいのか」


「失礼しますよっ…と」


「(畳の部屋だ、部屋の奥にステージがある)」


「(待っている人は数人、まるで宴会場だな)」


「す、すいません…バンドの演奏があるって…ここであってますか?だれかのとなりって名前らしいんですけど…」


謎の女「バンド…?」


謎の女「バンドは来ませんよ」


徳男「!」


徳男「(やっぱり間違えたか)」


謎の女「高校生のおゆうぎなら見れるけれど」


徳男「お、おゆうぎ?」


謎の女「あ、始まるみたいですよ〜」


謎の金髪「ようこそ、みなさま、だれかのとなりのライブへお越しくださいましてありがとうございます」


徳男「(やっぱり…アイツらだ!)」


徳男「(でも…ボーカルは金髪だし、ギターは長髪だし、ベースはピンク髪だし、ドラムはセーラ服着てるし)」


徳男「(名前だけが同じな別のバンドか…?)」


謎の金髪「さっそく1曲目 、中点」


(中点が流れる)


徳男「(いや、この声、この歌詞、この演奏、

間違いない)」


徳男「アイツらだ…」


謎の女「アイツら…?」


徳男「い、いえ、なんでもないです!」


(最後の曲 途中で…が終わる)


謎の金髪「では、本日はありがとうございました」


徳男「(わ、わ、ピック投げてきた)」


(受け取ったピックにはマジックで

【Akira narazu】と書かれていた)


徳男「(不明…!でも、どうして女装?)」


〜控え室〜


阿東 黑充「なんか今日は人来なかったね〜」


不明「ね、つまんな〜い!」


羽瑠擂 陀舞朗「んな日もあるって。ていうか

観客の中になんかニタニタ笑ってる女いたよな」


阿東 黑充「!」


阿東 黑充「おっさん、来てくれたんだ。ありがとね、どうだった?」


徳男「どうもこうも」


徳男「女装バンドだったなんて聞いてないっ!!!」


阿東 黑充「……」


不明「まあまあ、世の中にそんなバンドがあってもいいでしょ。おっさんも感動してたじゃんさっき〜」


徳男「はっ…」


徳男「確かに…女装だろうがあの演奏はよかった。だが、しかし、なんで女装なんだ!」


阿東 黑充「…やだから」


阿東 黑充「普通の格好して普通にライブしたり練習したってそれじゃなんかいやなんだ…

むちゃくちゃな方が…らしいっていうか」


斉藤 智徳 「そうよ、女装した方がワタクシの魅力は何万倍になるってこと。今日来た客だってみ〜んなアタシにイチコロよ!」


徳男「(うっ…吐きそう…)」


斉藤 智徳 「失礼ね!」


謎の女「失礼しま〜す」


阿東 黑充「なにあんた?控え室は関係者以外出入り禁止なんですけど!」


吉田一郎 「黑充ちゃん、もしかしたら公園スタッフの方かも」


謎の女「いいえ、私は公園とはなんの繋がりもありません」


不明「じゃあなんで控え室に〜?」


謎の女「それはね…」


謎の女「よく出来たおゆうぎだってほめてあげにきたの〜」


一同「!!」


阿東 黑充「お遊戯?何言ってるの?僕たちは

れっきとしたバンドなんですけど?」


謎の女「おゆうぎだよ〜だってその実力じゃ

プロを目指す気も無いんでしょ?」


阿東 黑充「はぁ?確かにありませんよ!僕たちはは二枚のアルバムを作成する事がすべてですから!!」


不明「ねぇ、もしかして、これって僕たちバカにされてるの〜?うふふ〜」


茅崎知慧「申し遅れました私はバンド

【メビウスバカンス】のボーカル茅崎知慧ちがさきちえ


茅崎知慧「あなたたちと違って本気でプロを目指しているバンドで〜す」


不明「へープロを目指してる…ね」


不明「つまりアマチュアってことじゃん、あまちゃん、あまちゃんだ〜!」


茅崎知慧「黙りなさい!三下が!!」


不明「いった〜い!ビンタされた〜!」


茅崎知慧「文句があるならいつでもライブハウス【絶城】へどうぞ。それじゃ」


(女は手提げ袋をテーブルへ投げ捨てて、部屋を後にした)


羽瑠擂 陀舞朗「変な女だったなぁ。てか紙袋の中身…」


吉田一郎 「中身…」


不明「中身…」


斉藤 智徳 「中身…これは…」


阿東 黑充「全部煮干しとピーナッツだ…カルシウム取れってか」


徳男「い、いらないなら…俺が貰おう…か?」


メンバー 一同「「「「「いやだ!!僕 俺 ワタクシ のものだ!ですわ!」」」」」


徳男「(好きなんかい…)」







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