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七宝特選作品

【たんぺんしょーせつ!?】〈コツのいらない天ぷら粉ブルーベリー味〉@ナマコ、☆ゴーヤ、♡ナマコ、♪ゴーヤで並んでゾロ目バッヂョ!(*・ω・)ノ(*・ω・)ノ(*・ω・)ノ

作者: 七宝

 ぽちん。ぽちん。と繰り返す怪音(あやね)

 右下腹部を襲う激痛。


 朝だ。


 パンツを履くと、私はピンクのパンツを履いていた。そう、私の中学時代のあだ名は『タルタルソース』だったのだ。


 周りの男女左右(だんじょさゆう)には当たり前に呼ばれていたし、担任の田中(かーにばる)(ばる) (パッヂョ)よし()にも、校長の(350)にもマスカルポーネと呼ばれていた。


 しかし私は悪魔より歯並びが良かった。地獄の歯医者には「あなたのおうちの冷蔵庫はレインボくて(うま)しそうですね」とお墨付きをもらっていたのだ。


 だからといって人魚になったわけではない。全員が全員同じ顔のあの島で、私は空を見ることなく弛まぬ努力を弛まなかった。


 ではなぜ6枚なのか。

 それは私の師であるミスターDisembowelment the the Takashiy・D・Hosokawayズ フォルム printer氏の得意分野だからと言ってただの初対面の記者である穴田(あなた)が先生に質問するなど100(+税)(兆)年早いので私が代わりに答えようと思ったけど全然知らんからやっぱ先生に聞くといいよアイツ目立ちたがりだからそういうインタビューとか大好きだと思うからさあーあーノーギャラでいいよどうせ喋りたいばっかの人だからうんうん。


 閑休話題。


 林から遺体が見つかった。


 遺体の身元は不明で、死因は溶死(ようし)行旅死亡人(こうりょしぼうにん)として市が葬儀を行った。小人だったのでミニ葬儀場で事足りたという。


 小人を胃で溶解していた林もまた死んでいた。死因はアナフィラキシーショック。小人アレルギーだったのだ。


 この事件は道に迷った小人が、洞窟と間違えて林の口の中に入ってしまったことによる不幸な事故ということで幕となった。


 私が捜査に狂奔(きょうほん)している中、酸核光巡(さんかくこうじゅん)はグマのぬいぐるまとバカンスに行っていたらしく、それを知った私の中のメロスが激怒し、私の中はめちゃくちゃになった。山賊が現れたり、親友同士が熱い抱擁を交わしたり、羊の世話をしたりしていた。


 ある日、私のハートがひし形になった。その四隅には聖なる(じゅう)が君臨していて、左から順に青龍、玄武、ガリガリのヤギ、大女将(おおおかみ)、女将、スピード違犯(いはん)、フビライ犯、ネコちゃんのおてて、枕、枕カバー、そして真ん中にラブandベリーがいて、その隣のひし形にはウニがいっぱい詰まっていて、その隣には大トロ、またその隣にはパンシロンが独立し、生態系を作っていた。


 ある者は水を汲み、ある者は水を飲み、ある者は黄色い水を生み出した。


 ここでひとつ、私は予言をする。


「次の元号は、『令和(れいわ)』である!!!」


 ちなみに、この絵本を書いている今は2024年8月10日の午後11時55分で、現在の元号は『令和(れいわ)』である。


 つまり、『令和 to 令和』である。


 そろそろ来ると思うのだ。


 元号の確変。


 そう言って私はパンプキンに出かけた。渋谷のパンプキンは相変わらずで、酸っぱい臭いの派手な肉塊が所狭しと並んでいなかった。どちらかというと所広しだったし、縦に積まれていた。


 私がひとつ屁を()ると、ザーザー()()りだった雪が一瞬にしてうすしお吹雪に変わった。


 うすしお吹雪は全てを破壊した。


 ゴーグルをつけていなかった人間の目は干からび、全ての土地は死に絶え、お盆前に海岸でたむろしていた御先祖たちも浸透圧でちっちゃくなって死に死んだ(※「()()ぬ」とは、既に死んでいる存在が改めてまた死ぬことを指す。とてもかわいそう)。


 13年後、産まれてくる子どもの目にゴーグルが見られるようになった。進化と呼ばれる現象である。


 その4年後、つまり2090年。

 アルファベットの『E』が堕天し、残りの25文字に宣戦布告をするも、侍の国の戦士『ヨ』によって暗殺される。


 Eを失った欧米諸国は代わりに『A』を追加するという案を出し、悪ふざけで投票した5ちゃんねるの民の9万兆票によって可決された。


 ABCDAFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ


 誰もが恐怖した。


 侍の国(じん)は「沖縄のあいうえおみたい」と思った。


 その1ヶ月後、Xも堕天し、『十』によって始末された。Xは死の間際、「たこ焼きが食べたい。キャラメル味の」と言い残してこの世を去った。その為、10月101日は黒天皇誕生日と定義されることとなった。


 4日後、


 ABAAAAAHAAAAAAAAAAAAAAAAAA


 こうなった。


 ほとんどの国民が「あ⋯⋯ば⋯⋯」としか言わなくなった欧米諸国は「アレはデマやで。コアラの握力なんて4くらいやで」と公式見解を発表。みんなで記念写真を撮ってさけるチーズで綱引きをしたという。


 あれから季節はめぐり、季節は木曜となった。


「今日から新しくおめーらの担任になった、ペラペラのグミって美味いよな。薄ければ薄いほど良い。0.0001ミリとかそのレベルの薄さを求めてます。メーカーさん、よろしくお願いしますね、どうかよろしくお願いしますね、どうかどうかよろしくお願いしますね(ざき) 遊戯王(ゆうぎおう)だ。なげーからグミちゃんでいいぞ」


「お客様、図書館でのなげー独り言は周りのお客様のご迷惑となりますので、そちらの窓から飛び降りていただくことになっておりますですハイ」


 こんなにも突然に死が訪れるなんて思ってもみなかった。司書さんのお尻のタトゥーが怖くて逆らえる雰囲気じゃなかったんだ。


 俺は今から、飛び降りる。


 あばよ⋯⋯


 やっぱ怖ぇーわ。やめやめ。すき家行こ。












 ピンポーン


 おっと失礼。食いすぎちまったようだ。


 ピンポッ


 悪い悪い、口閉じてするから。


 ピンポーン


 やっぱコーラのせいかなぁ。でも牛丼とコーラって合うんだよ、やめらんねぇよなぁ。ピポッ


 おい誰だ今「変ゲップ(ざき)」って言った奴。処すぞコラ。おめーが寝てる間にモヒカンにすっぞコーラ。


「あ! の! 図書館での独り言は他のお客様ニョご迷惑になりますので!」


 チッ、教室に図書館とすき家があると大変だなぁまったくよ〜() 健介(けんすけ)だ! 今年1年、楽しい年にしような! みんなよろしく!」


「先生、自己紹介長すぎです! 1時間目まであと6秒しかありません! 移動教室なので、遅れたら僕たちは殺されます! そういうことだから、お前も道連れだァ!」


 聞こえてきたのは、男性の声ですか?


 女性の声ですか?


 それとも、ア・タ・シ?


 ⋯⋯あらそう。


 今日の晩御飯はスポンジとギョニソと地蔵を削った(こな)よ。私を選ばなかったことを後悔しながら死んでいくといいわ。


 市民会館に行ったら、入ってすぐのところにこちらを指さして笑っている銅像があった。下のところに『指さし笑い像』と書かれていたので、私は小さな声で「笑ってんじゃねぇよ」と言った。


 ほんの1秒後。向こうの方から「ワラッテンジャネェヨ⋯⋯ワラッテンジャネェヨ⋯⋯ワラッテンジャネェヨ⋯⋯」とやまびこが聞こえた。


「やまびこじゃん!」と思った。


 なんの捻りもない「やまびこじゃん!」だ。


 そう、人はやまびこを聞くと「やまびこじゃん!」と思うのだ。そうデオキシリボ核酸に刻まれているのだろう。拡大してよく見てみるといい。「やまびこじゃん!」と書いてあるはずだから。


 今日の患者は過去一だった。


 ドラえもんの格好で来た時点で気づくべきだった。あんなヤバい奴がいるなんて⋯⋯


 診察室に全身青タイツの男が入ってきた。戸を閉める際に、彼は私に背を向けた。その下半身にだらりとぶら下がる真っ赤な尻尾。


(あれ? ドラえもんの尻尾ってこんなに長かったっけ?)


 そう思った折、男が口を開いた。


「実はお尻にけん玉を⋯⋯」


「けん玉を?」


「けん玉を⋯⋯」


「を?」


「はい、という感じでして⋯⋯」


「なにが!? ちゃんと教えてくださいよ!」


「いや、ですからお尻にけん玉を⋯⋯」


「それはさっきも聞きましたよ! けん玉をなんなんですか! 『お尻にけん玉を見せた』とか言うんじゃないでしょうねぇ!」


「日清コツのいらない天ぷら粉ブルーベリー味」


「ほらやっぱり!」


「予想が当たって嬉しそうですね先生」


「はは。トローチ出しときますね〜」


 門番の朝は早い。3時に診察を終えた私はその足で門へ向かった。門までは高速を使って6分。5時過ぎには着く計算だ。


 高速道路から海辺を眺める。

 ナマコ、ゴーヤ、ナマコ、ゴーヤ、と交互に並んで日光浴をしている。バカみたいだ。


 俺には今年6歳になる嫁がいる。36になる娘はいつもヒステリーで、すぐ自室に篭ってサイコロでゾロ目を出したりセルフ足の裏コチョコチョをしたりしている。


 脇腹が痛い。どうやら爪楊枝が大量に刺さっているようだ。

 俺は路肩に停車し、脇腹に刺さっていた2本の爪楊枝を引っこ抜き、後続車にぶっ刺して出発した。


 それからは快適だった。さっきまでの倍のスピードで走ることが出来た。つまり30キロだ。サザエさんの歌を歌いながら高速を飛ばす。ロックだねぇ。


 ロックついでに飴も舐めちまうか。100円で2個入りだったバーベキュー味の絶品アメだ。


 (にげ)ぇ。


 美味くねぇ。


 焦げてるわ。なんで焦げてるやつを飴にするんだよ。オカシだろが。


 俺は気持ちを切り替えてラジオをつけた。


『午後9時99分より、天気は隕石となります。大事な人との別れを済ませ、人参を手に取りましょう。戦うのです。戦いこそ我らの生きる意味』


 なんなんだこのラジオは。えっち過ぎてムクムクしてきちまったぞ。


 チャンネルを変える。


『そしたらね、なんと⋯⋯ホクロが移動したんですよ! 肘にあったホクロが部長のおでこに!!!』


 怖すぎるだろ。こんな未明に聞く話じゃねぇよ。まだ外真っ暗だぞ。恐ろしみ恐ろしみ。


〈ぶりぶりぶりぶりぶり〉


 パトカーのサイレンだ! どこだ!? あっ、後ろだ!!!!


〈ぶりぶりぶりぶりぶり〉


「前の三輪車、止まりなさい!」


 俺!?!?!?


「早く止まらないと怒るよ!」


 俺は三輪車のペガサスボタンを押下し、ペガサスとなって難を逃れた。市場に着くと俺の指名手配書が貼られていた。罪状は「農薬を捏ねてパンを作って食べたで罪」だった。なんだこの「○○したで賞」みたいな名前の罪は。だいたい農薬を捏ねてパンを作って食べてはいけない法律などないはずだ。俺は抗議する!


「異議あり!」


「被告人」


「はい、異議があります!」


「異議を認めます」


「ありがとうございマッチョ!」


「なぜあなたたち筋肉系ユーチューバーは全員そのセンスなのですか」


「ごめんなさいゆ」


「はーと」


「とんぺい焼き」


「キャッスルフリーク」


「くまだまさし」


「シーサー」


「さだまさし」


「四十肩」


「田代まさし」


「まさし攻めやめれ」


「やめぬ」


「シコティッシュ」


「シュークリーミー」


「シュークリーミー?」


「シュークリーミー」


「ミラノ風ドリア」


「阿部寛」


「尻」


「り⋯⋯り⋯⋯、あっ。リカちゃん人形の靴って苦いらしいよ」


「なんで?」


「女の子の足は苦いんだよ。モテ男の中では常識中の常識中の事故死。現在警察が捜査を進めつつそうめんを啜っています」


「だから幽霊は懲りないんだよなぁ」


「ほんとほんと、市場価値がないのにシチューなんて乗るから」


「でも扉だけはいいんだよノ。ホイップが塗ったくってあってィ」


「シャツ」


「スティッチ」


「割下」


「お鼻」


「縫」


「チャイ(インド紅茶)」


「サンマ」


「毒トカゲ」


「虹色バーベキュー肉」


「る攻めやめろよなぁ〜」


「やめぬ」


 とうもろこしみたいな日だった。青くて、辛くて、ソワソワする。そんな1日だった。


 それから俺たちはしまむらに行ってメダルゲームを楽しんだ。メダルを使える機械が2台しかなかったが、童心に返って遊んだ。


 その後俺は1人で寺に向かった。なんか呼ばれている気がしたからだ。


 寺には盲目の琵琶法師がいた。全身にお経が書いてあって、なぜか耳がなかった。ブレイキングダウンのタトゥーの人みたいだなと思ったと俺は思った。


 手土産はなににしよう。ななよせにするか、レミーマルタンにするか、なごやんにするか、キラキラの折り紙にするか⋯⋯


 迷った結果、手作りの金メダルを進呈することに決めた。誰だって喜ぶはずだ。


 案の定忍者は喜んでくれた。良かった。

 写真を撮って欲しいと言うのでスマホを向けると、なんと忍者はメダルに噛み付いた。


「ダメだよ!」


「ごぼうっ!」


 忍者は口から血を流し、その場に倒れ込んだ。メダルの表面に毒を塗ってあったのだ。まさか口に入れるなんて思わなかったから⋯⋯


 口に入れないように、苦い味付けにでもしておけば良かったナ⋯⋯


 忍者は死んだ。日頃から修行で毒を飲んでいたため耐性があったようで、ゆっくり効いてゆっくり苦しんで死んだ。修行が裏目に出たのだ。


 ウーパールーパーと友達になりたい。

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