「戦わずして勝つ!」の巻
将棋のアマチュア名人になると、ご褒美としてプロの名人と将棋が指せるのだ。
プロの名人はそして、アマチュア名人と大駒の「角」抜きで戦うのである。
「角落ち」で指すので、プロの名人も時々負けたりするのであった。
そして今年は、アニメおたくの世紀君がアマチュア名人になった。
ちなみに、世紀君の苗字は「新」である。
フルネームは、「新世紀」なのだ。
「あのう、『角』が無くなって、寂しいですよね、名人」
「いえ、別に。そういうルールですから」
「これ、置いてみませんか? 第3使徒、サキエル」
と言って、カバンから「第3使徒サキエル」のフィギュア取り出す世紀君。
「そこのマスが使えなくなるから、そういうのはちょっと……」
「将棋の駒が侵入する時は、サキエルは移動させますから」
「いや、そういう問題じゃなくて……」
「じゃあ、第六使徒ガギエルはどうでしょう?」
とまた、別のフィギュアを取り出す世紀君。
「ほら。フォルムが面白いでしょう? ほらほらっ」
世紀君はアスカのコスプレで、ぐいぐいと名人に迫るのだった。
(角落としだ使徒置くか)
かくおとしだ、しとおくか?!
お読みくださった方、ありがとうございます。
エヴァンゲリオンは、噂でしか知らなかったので、慌てて調査した。
「使徒」を使った回文が出来てしまったからである。
勉強になりました。
明日もまだゴールデンウィークなので、「続・のほほん」は投稿します。
ほなまた明日、「召しませ!『蛮行の雨』転生したら場違い工芸品にされたって本当ですか?!」と、
「続・のほほん」で!