「骨折患者」の巻
大病院に、骨折患者が運び込まれた。
「いや、巨体すぎるよ、ウチでの治療は無理だね」
と、大病院の担当医。
「そこをなんとか。ウチで施術中に骨折しちゃったんですよ」
と、接骨院の技師。
「どうですか。駐車場の車を退かすとか」
と、近くにいたガードマンが知恵を貸した。
「なるほど。スペース的にはイケるか。では、それでやってみよう」
担当医が腕組みを解いた。
「しかし、どうしたんですか? なんで骨折したんですか?」
「はい、わたしが施術をしていたら、お客さんが痛がって、壁を蹴っちゃったんですね。そうしたら……」
「ああ、彼が骨折してしまったんですね」
「不可抗力なんです!」
「たぶん、保険下りないよ、コレ」
「はい。覚悟しています。鉄板、入れてやって下さい」
大病院の駐車場で、車たちが移動させられた。
その空いた空間に、接骨院で客に骨折させられた巨体が運ばれた。
「治療室」だった。
彼は、
「痛いよう、痛いよう」
と、くぐもった声で泣いていた。
それは、
「胃潰瘍、胃潰瘍」
と聞こえたので、大病院のレントゲン技師が声を掛けた。
「一応、レントゲン撮りましょうか?」
と。
(つ 接骨師室骨折)
つ。せっこつししつ、こっせつ?!
お読みくださった方、ありがとうございます。
今日も無事に「続・のほほん」
ゴールデンウィークなので、もう、あと三話の「魔人ビキラ」本編も今週中に投稿してしまう予定です。
いつかまた、「新・魔人ビキラ」として、再登場出来たらと思っています。
短い「ビキラ外伝」は、「続・のほほん」の方に混ぜていこうかと考えています。
ほなまた明日、続・のほほん、で。




