「お金もうけの方法」の巻
「ほら、ここに木の根っこがあるだろう?」
と、空き地の切り株を指すゴヘイ。
「これは不思議な気の根っこでなあ、もうすぐウサギが跳んで来て、ここに頭をぶつけて死ぬんだ」
「あっ! その話、聞いた事があるよ、オイラ」
人の良いカンペイタは目を剥いて言った。
「そうだろ、そうだろ。あの伝説の木の根っこがコレだ」
「へええ! すげえなあ」
「カンペイタには特別安くしておいてやろう」
ゴヘイはそうして、まんまと空き地の切り株をカンペイタに売り付け、お金を儲けた。
サスケにもゴエモンにもサイゾウにも、そこらの木の根っこを売り付け、たちまち小金持ちになるゴヘイ。
「ウホウホだぜ。たまらんなあ」
上機嫌で歩いていると、ウサギが跳んで来てゴヘイに当たった。
ゴヘイはよろけて倒れ、切り株に頭をぶつけて頓死した。
「天罰」と言う言葉がある事を、地獄の鬼に教えてもらって知るゴヘイ。
(オレよりよっぽど酷い事をして、まる儲けの人生を歩んでいる奴が大勢いるのに!)
ゴヘイはプンスカ怒った。
(不公平だ、畜生! てめえらも早く死ね!)
小悪党ゴヘイは地獄の一丁目で、悪い事をしてノウノウと暮らしている連中を呪うのだった。
呪いが通じると良いですね、ゴヘイさん。
(ウホウホな方法)
うほうほな、ほうほう!
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日、月曜日は、「続・のほほん」を投稿予定です。
おそらく昼の12時前後になるのではないかと。
同じ回文オチ形式のショートショート
回文妖術師と古書の物語「魔人ビキラ」
ほそぼそと連載中。
第一部終了間近? マジだ。
よかったら、のぞいてみて下さい。




