表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
76/279

「かちかち山・異聞」の巻

「かちかち山」

    と言うお話をご存知だろうか?


悪いタヌキがお婆さんを殺して、自分はお婆さんに化け、家に帰って来たお爺さんに、

美味(おい)しいタヌキ汁が出来ていますよ」

と言って、妻のお婆さんを食べさせてしまうと言う、なかなかグロでスプラッタでサイコパスな話である。


「これはあんまりだ」

と思ったぼくは、絵本の中に飛び込んで、お婆さんにタヌキの悪巧(わるだく)みを伝えた。


ところが、

「ふん。そんな事を言って、わたしを(だま)そうって言うんだね? この性悪(しょうわる)ダヌキ!」

と、お婆さんはスリコギを手に立ち上がる。 


「えっ? いや、田畑を荒らすタヌキがもうすぐ捕まってですね」

「ほうれ。タヌキがウチの田畑を荒らしている事を、なぜ知っておる?!」

と、腕まくりをするお婆さん。

「あっ。いえそれは……」

本を読んで知ったとは言えないぼく。

「き、近所の噂を聞いて……」


「ウチは野中の一軒家じゃ。騙されまいぞ、化けダヌキめが!」

ぼくはお婆さんに殴り殺され、料理されて鍋に放り込まれてしまった。


「ふん。タヌキの奴。最後まで尻尾(シッポ)を見せなかったね」

と言いながら鍋をかき混ぜまるお婆さん。


そこへお爺さんが、悪ダヌキを捕らえて帰って来た。

そしてぼくはタヌキと一緒にグツグツ煮られ、美味しく食べられましたとさ。



(赤の他人煮たのかあ)

あかのたにん、にたのかあ?!


この寓話(ぐうわ)には、「小さな親切、大きなお世話!」

と言う教訓が込められています。




お読みくださった方、ありがとうございます。

初めて「かちかち山」の真実を知った時は驚きましたね。

ウサギが(ひど)い仕打ちをするのもうなずける。


そして、ウサギの酷い仕打ちを納得させるための、この話の酷い構成はどうなの? と思いました。


こんだけ悪い奴なんだから、殺されても仕方ないよね?

いや、「こんだけ悪い奴」を作って不快な気持ちにされてもなあ、と言う救いようのない読者でした、あたいは。


「この作品、泣けます!」をウリにしてる作品には、「けっ!」とか思ってましたねえ。

    はい、残念な読者のひとりでしたとさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ