「ヒゲにあこがれて何が悪い!」の巻
パイデンさんは、髭に憧れていた。
特に、鼻の下で横に長く伸び、端が上向きに湾曲した口髭は、大好きだった。
カイゼル髭である。
しかし、顎髭は、薄っすら。
さらに鼻の下となると、さっぱり生えてこないのだった。
(脛毛は、ぼうぼうなのに)
と、パイデンさんは残念がった。
そして伸びた鼻毛をチョン切りながら閃くパイデンさん。
(私とした事が)
己が禿頭を叩くパイデンさん。
(脛毛でカツラを作ろうとして、確かに私は失敗した!)
激白するパイデンさん。
(しかしこれはイケるのではないかっ!)
数ヶ月後、パイデンさんの鼻の下には、カイゼル髭に見える見事な毛の束があった。
鼻毛である。
(無駄に伸びると思ったが、無駄ではなかったのだっ!)
パイデンさんは、甚く感動していた。
感動しているのは、パイデンさんだけであったが。
(んマジ下品髭自慢)
ん。まじ、げひん。ひげじまん!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日は、回文妖術師と古書の物語、
「魔人ビキラ」を夕方の5時前後に投稿予定。
「続・のほほん」も、在庫次第で投稿予定です。
宮崎駿監督が髭を剃ってて、ひどく驚きました。
見慣れていないせいか、
「間が抜けた顔だなあ」と思ってしまいました。
髭って、大事。
特に髭で貫禄? を出してる人には、とても大事。
剃ってはイケマセン。
自分は、ハゲ頭ですが、髭を生やしてはおりません。
伸ばすと、白黒のマダラで汚いです。
汚物と言われた事はまだありませんが、言われる日も近いかと思います。
ではまた明日。魔人ビキラ、で。