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回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
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「葦の思い」の巻

パスカルの「随想録(パンセ)」の一節に、

「人間は考える(あし)である」

という言葉がある。


「パンセ」とは、パスカルという人物が書き散らした諸考察(メモ)を、彼の死後にまとめたものだ。


つまり、「どっこ遺書」である。


そしてその「人間は考える葦である」であるが、

「葦を『弱い』と決めつけ、人間も弱いが、『考える』ので、葦よりはずっと上等な生き物である。へへん」

と、マウントを取りに行ったものである。

ーーーー諸説あるようだがーーーー


「人間は考える(わし)である」とか、

「人間は考える足である」とか、

「人間の足は水虫である」とかは、覚え間違いである。


「人間ごときに負けたくない!」

葦原(あしはら)で一人、いや一茎、風に折られぬように(こうべ)を揺らして考えている弱き葦、ブレーズ。


そう。考えているだけで、そこらを這いずっている人間よりも偉大な葦だと言えたが、ブレーズにその事実を告げる者は誰もいなかった。


「フランクフルトの真似をして、ケチャプをつけて人間に喰らわしてやろうか、この頭を!」

だかしかし、人間はそのくらいの馬鹿はすでにやっていた。


「吾輩は葦である。名前はまだない」

だがしかし、それくらいの(つぶや)きは猫でも言っていた。


「紙は死んだ。鼻をかんだからである」

出来はともかく、ブレーズは結構本気であった。


「しめしめと、締めるネクタイ」

「ネットで嘘ばかり書くのやめろよ。

 良いんだよ、ここフェイクブックだから」

「マスコットのマスカットのコストカット」

「あ、さても、さても、なん、きんたま、すだれ!」


弱き葦ブレーズは、今日も思案に(ふけ)るのだった。




(思案葦)

しあんあし!!





お読みくださった方、ありがとうございます。

愚考、いかがお過ごしですか?

明日も「続・のほほん」。午後5時前後に投稿予定です。


回文オチのショートショート形式は同じ、

回文妖術師と古書の物語「魔人ビキラ」は、第一部が終了しております。

よかったら、読んでみて下さい。

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