「ぶっつけ本番は怖いよね!」の巻
「砂場の脅威」の巻
砂場には時々、変な物が落ちている。
その中でも、ナスは常連であった。
「おい、キュウリ。大きな顔するんじゃないぞ」
「へい、先程からシンナリしております」
「うん、分かっていたら良いんだ」
砂場はナスの天下であった。
(砂場茄子)
すなばなす
その日の朝、空が張り裂けた。
「うわあ、この世の終わりだ!」
「国営放送のドッキリだ!」
「アルマゲドンの到来だ!」
「遅れて来たノストラダムスの大予言だ!」
「わたしは昨日からそんな気がしていたっ!」
人間たちは大騒ぎだ。
しかし、程もなく、空は平凡な朝焼け空に戻った。
「うん? 今のは何だったんだ?」
「『ドッキリ!』の看板はどこだ?」
「幻覚だったのか?」
「人々の不安が空に現れただけだろう?」
「わたしは先程からそう思っていたっ!」
人々が何事もなかったことを喜ぶ中、勘の良い人も居た。
「皆んな同じ幻覚を見るのか?! オカシイだろう。これは何かの前兆だ。気をつけるんだ、皆の衆!!」
気をつけて、どうなるものでもなかった。
翌朝の本番に向けて、空がリハーサルをしたのだった。
(張り裂ける今朝リハ)
はりさけるけさ、りは!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日はまた、
回文ショートショート童話「続・のほほん」を、
午後5時前後に投稿予定です。
翌日も「続・のほほん」の予定です。
その翌翌日も、「続・のほほん」の予定です。
臆せず笑ってやってください。
ほなまた明日、「続・のほほん」で!