表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
48/276

「割れナベに綴じブタ」の巻。

「なんだ今の爆発音はっ?!」

 支配人の馬人が厨房(ちゅうぼう)に駆け込んだ。

「皆んな、無事かっ?!」


大鍋(おおなべ)が煮込みすぎで吹き飛びました」

 と、料理人の鹿人。

「料理長のトンソクさんが大怪我をっ!」

ドジな豚人だった。


「他に怪我人はっ!?」

「大鍋が割れてしまいました!」

「何っ、あの我がホテル自慢の大鍋がっ?!」

 ひんひん鳴いて、のけ()る支配人馬人。

(ふた)はっ? 蓋はどうなった?!」


()(ぶた)は無事です!」

 鹿人がシカと申し立てる。


「そうか、フタは無事か。何よりだっ!」

 馬人は馬胸を撫でおろした。

「えっ? 救急車を呼ぶ? なぜ? フタが無事なのに」

と、馬な事を言う馬人。


「馬鹿な事を言わないで下さい、支配人。トンソクさんが大怪我をしたんですよ!」

「ああ、忘れていた。綴じ蓋が無事だったもんだから」


料理長の代わりは幾らでも居るが、綴じ蓋の代わりはないホテルだった。


「でも、本当に怪我人がトンソクさんで良かったです」

 鹿人は鹿な事を言った。

「綴じ蓋が無事で、何よりだと思います」


「綴じ蓋は死守しました、支配人殿」

 虫の息で、トンソク料理長が言った。



(綴じ蓋無事と)

とじぶた、ぶじと!!



お読みくださった方、ありがとうございます。

日曜日の今晩、出来れば「魔人ビキラ」の投稿をしたいと思っています。

月曜日の明日はまた、「続・のほほん」を投稿します。

ほなまた今晩、魔人ビキラ、で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ