「日本沈没異聞」の巻
「沈むーーっ! 日本は沈没するぞーーっ!!」
そう叫ぶ地球物理学者がいた。
出田所博士である。彼は日本沈没を妄信していた。
出田所博士は得意の弁舌で金を集め、大地震に耐える地下シェルターを造ろうとした。
ウルトラカミオカンデも吃驚の、円盤型の超巨大地下都市であった。
「日本が沈んでも、このデタトコロ大都市は、浮いて助かる!」
「日本の金持ちよ、私財を投げ出すのだ。日本の貧乏人よ、売れるモノは、娘でも、息子でも、自分でも売って金を出せ!」
「私が助けてやる! このデタトコロメガロポリスが助けてやるっ!」
出田所大都市は、某盆地で造られていた。
無理な突貫工事で、盆地そのものが沈没した。
後に、日本で末長く言い伝えられる事になる「デタトコロ大沈没」であった。
(沈没盆地)
ちんぼつぼんち!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
昨日は、「魔人ビキラ」が投稿出来なかったので、今日の土曜日に投稿予定。
朝、昼に外出予定があるので、投稿は夕方か夜になる予定。
回文ショートショート童話「のほほん」全111話。
世紀末を歩く者「風骨仙人の旅路」全4話。
漂流者の職業なのか?「異聞狩り」全4話。
が、完結済みです。よかったら、覗いてみて下さい。