「あるサツマイモの悩み」の巻。その他
「あるサツマイモの悩み」の巻
「何故だ。何故ワシだけがいつまでも売れ残っているんだ?!」
イモ売り場で、一本のサツマイモが悩んでいた。
「ワシほど甘煮に似合うサツマイモは、他にいないのに!」
それほどの自負が、そのサツマイモにはあった。
悩みつつ、痒みを覚えて下半身を掻き、ようやくと言うか、やっと気がついた。
「こっ、これか? コイツのせいかっ?!」
そのサツマイモは、趣味で網タイツを履いていたのだ。
「くそっ、ワシが売れないのは、ワシの性癖のせいだったのかっ?!」
無念の涙に暮れるサツマイモだった。
(芋気がついたぞタイツがキモい)
いも、きがついたぞ! たいつが、きもい!!
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「高かったペン」の巻
おおおおおお。
何も考えていないのに、スラスラ書けるぞ!
高い買い物だったが、良い万年筆だ。
いや、万年筆のチカラなのか?
吾輩は、考えなくてもモノが書けるようになったんじゃないのか?
吾、思わず。故に吾書ける!
人間は考えない葦である!
神は死んだ! 吾が殺したのである!
真夜中の恐ろしさか、吾輩は舞い上がった。
無敵の時間が、深夜にはあるのである。
ああっ、万年筆にインクを入れ忘れていたっ。
なんで書けるんだ?!
(完璧ペンか)
かんべきぺんか?!
お読みくださった方、ありがとうございます。
久しぶり? の「続・のほほん」です。
サツマイモの話は、回文と話が同時に出来たので、楽だった……(いや、回文のままやけど)。
長くできなかったのは無念だったが、クドクド書くよりこのくらいで、サッと上げてしまうのが良いのかも知れない。
明日は、「新・ビキラ外伝」と、「蛮行の雨」を投稿します。




