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回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
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「あるサツマイモの悩み」の巻。その他

「あるサツマイモの悩み」の巻


何故(なぜ)だ。何故ワシだけがいつまでも売れ残っているんだ?!」

  イモ売り場で、一本のサツマイモが悩んでいた。


「ワシほど甘煮(あまに)に似合うサツマイモは、他にいないのに!」

  それほどの自負が、そのサツマイモにはあった。


悩みつつ、(かゆ)みを覚えて下半身を()き、ようやくと言うか、やっと気がついた。


「こっ、これか? コイツのせいかっ?!」

そのサツマイモは、趣味で(アミ)タイツを()いていたのだ。

「くそっ、ワシが売れないのは、ワシの性癖のせいだったのかっ?!」 


  無念の涙に暮れるサツマイモだった。



(芋気がついたぞタイツがキモい)

いも、きがついたぞ! たいつが、きもい!!




     ***    ***    ***




「高かったペン」の巻


おおおおおお。

  何も考えていないのに、スラスラ書けるぞ!


高い買い物だったが、良い万年筆(ペン)だ。

いや、万年筆(ペン)のチカラなのか?


吾輩は、考えなくてもモノが書けるようになったんじゃないのか?


(われ)、思わず。(ゆえ)(われ)書ける!


人間は考えない(あし)である!


神は死んだ! (われ)が殺したのである!


真夜中の恐ろしさか、吾輩は舞い上がった。

無敵の時間が、深夜にはあるのである。


ああっ、万年筆(ペン)にインクを入れ忘れていたっ。


      なんで書けるんだ?!



(完璧ペンか)

かんべきぺんか?!



お読みくださった方、ありがとうございます。

久しぶり? の「続・のほほん」です。


サツマイモの話は、回文と話が同時に出来たので、楽だった……(いや、回文のままやけど)。


長くできなかったのは無念だったが、クドクド書くよりこのくらいで、サッと上げてしまうのが良いのかも知れない。


明日は、「新・ビキラ外伝」と、「蛮行の雨」を投稿します。



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