「ホースケさん、発奮する」の巻。その他
「ホースケさん、発奮する」
画家のホースケさんは、初めて百号以上の仕事をもらった。
「描いたことないなあ、こんなにデカい絵は……」
高さ三メートル、幅百メートルはある、壁絵であった。
しかもまだ他に三面ある。
製造工場の壁を、絵で埋める仕事なのだ。
構想は、ホースケさんの頭の中で、ぐるぐる渦巻いていた。
「製品にふさわしい作品を」
とも言われていた。
「うん。大型気化式冷風機のイメージが沸いて来たぞ」
腕をぐるぐる回すホースケさん。
「冷風機だからな。こう、プロペラが回っているんだ」
頭もぐるぐる回すホースケさん。
「うん。イケる。イケるぞ!」
噴き上がるイメージに、瞳を輝かすホースケさん。
「回ってるんだ。こう、ぐるぐると!」
制作日数は、予定の半分で済んだ。
(取り敢えず渦絵ありと)
とりあえず、うずえあり! と!!
*** *** ***
「カップル」
その若いカップルは、新婚であった
(夫婦うふうふ)
ふうふ、うふうふ!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日も、回文オチ形式のショートショート
「続・のほほん」を投稿します。
できますれば、懲りずにお付き合い下さい。
ではまた明日、のほほん、で。




