「愛妻弁当」の巻
会社の昼休み。
便所から帰って来た山本さんは、事務所の席に着き、机の
一番下の引き出しを開けた。
そして、愛妻弁当を取り出す。
「昨日、喧嘩しちゃったしなあ。弁当に影響が出てなかったら良いんだけど……」
恐る恐る蓋を開けて、あらビックリどっきり!
「好き」の文字が散りばめられたキャラ弁であった。
「カレーコロッケのクマさん!」
「ピーマンの肉詰め焼きのサビネコ!」
「オムライスのエイリアン!」
「ヒロコさん、反省してくれたんだ」
「ごめんよヒロコさん、朝も怒りを引きずっていて」
「今晩は、新婚時代を思い出して頑張るよっ!!」
「こら、山本。人の席で何してんだ。あっ、オレの弁当、涙流して食ってやがる!!」
(昼休みにミスやる日)
ひるやすみに、みすやるひ!!
「春休みにミスやる派」
という回文オチの話を書いたような気がします。
しかし、安心して下さい。似ているのは偶然です。
「斬る休みにミスやる気」
とか、危なそうで良い感じ。
「割る休みにミスやるわ」
も同じく、危険な匂いがしますね。
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日も「続・のほほん」を投稿します。
よかったら、のぞいてみて下さい。
同じ回文オチ形式のショートショート
回文妖術師と古書の物語
「魔人ビキラ」は第一部を117話くらいで完結しています。
こちらも、良かったらのぞいてみて下さい。
面白いかも知れません。
少なくとも、作者は面白いと思って書いたようです。




