「特別な突起」の巻
ナガオ君とサルビ君は仲良し二人組だ。
今日も二人仲良くコトワザの感想を交わしていた。
「やっぱり、しあわせはお金で買えるんだなあ」
「今から貯金しとかなきゃ、だよなあ」
と、うなずき合う小学生。
「地獄の幸も金次第」の話である。
二人で笑い合っているそんな時、ナガオ君が何かにつんのめった。
「あたっ。なんか引っ掛かった」
と、足を引っ掛けた草を見るナガオ君。
しゃがみこんで草を調べ、
「あっ、キットカットが」
と、呟いた。
「地面に刺さってる」
「キットカットお?」
と、サルビ君。
キットカットとは、ウエハースをチョコレートで包んだイギリス生まれのお菓子である。
「危ないから抜いとこう」
と、キットカットの袋の端を持って引っ張るナガオ君。
しかし、幾らリキんでも、そのチョコレート菓子は地面から抜けなかった。
「そんな阿呆な」
と、サルビ君が交代して引くが、
「うわっ、ホンマや。抜けへん!」
と驚いた。
「分かった。アレだ。特化したヤツだよ」
と、ナガオ君。
「何に特化してるんや?」
と、サルビ君。
「突起として、特化してるんだよ」
「草に隠れてかい?」
「うん。草にこっそり隠れて、地面の突起として誰かがつまずくのを待っているんだよ」
「おお。特化してる突起なんや!」
(キットカットは特化突起)
きっとかっとは、とっかとっき!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
回文オチのショートショート、第一部「のほほん」は111話で完結しています。
よかったら読んでみてください。
回文妖術師と古書の物語「魔人ビキラ」も、同じ回文オチ形式のショートショートで、完結しています。
こちらも、よかったら読んでみてください。
明日も「続・のほほん」と、
「召しませ!『蛮行の雨』転生したら場違い工芸品にされたって本当ですか?! ホンマです!!」を投稿します。
お楽しみ頂けたら、さいわいです。




