表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
173/276

ビキラ外伝「ビキラと星座」の巻。その他

「ビキラと星座」の巻


魔人少女ビキラと、相棒の古書ピミウォは、旅館の部屋の窓辺に身を寄せて、夜空を(なが)めていた。


「双子座ね。あれは」

「冬の大三角形は、深夜なら夏でもバッチリじゃのう」

「近所の、あの四角形に見える星座は、なんだっけ?」


ピミウォは、「ド忘れした」とは言えず、苦しまぎれに思いついた星座を言った。

「あーー、座布団座じゃ」

「ほんとだ。そう言われれば、座布団に見える。真ん中に三つ星の模様があるのね」


三つ星の真ん中の光は、実は星雲なのだが、余計な事なので黙っているピミウォだった。


「そ、そうなのじゃ」

オリオン座、と言う名前を思い出したが、今さら訂正出来ない(じじ)いの意地があった。

「座布団が、おうし座をめざして飛んでおるのじゃ」


牡牛(おうし)大喜利(おおぎり)上手(うま)いこと言って、『座布団一枚!』みたいな事になったのかしら?」

「その通りじゃ」

ピミウォは、毒喰らわば皿まで、の心境であった。


「物知りねえ、ピミウォは」

「あーー、正しくは『座布団飛ぶ座』じゃ」

ヤケクソで、さらに嘘を重ねるピミウォであった。



(座布団飛ぶ座)

ざぶとん、とぶざ!!



    ***    ***    ***



「ビキラとサメの群れ」の巻


水族館の大水槽を見て回って、

「あっ、サメが身を寄せ合っているわ!」

と、声を上げる魔人少女ビキラ。


「ほほう、沢山(たくさん)おるのう」

と感心する古書ピミウォ。


雑魚寝(ざこね)しているのかしら?」

「一部のサメは、エラが動かせないので、泳ぎ続けないと死んでしまうらしいが、こやつらは違うのであろう」


「雑魚寝よね、雑魚寝!」

「う、うむ。そう見えるのう」



(猫鮫雑魚寝)

ねこざめ、ざこね!!




読んで下さった方、ありがとうございます。


回文妖術師と古書の物語「魔人ビキラ」第一部は、完結しています。

回文オチは同じで、時々、言葉遊び合戦をします。

回文VS駄洒落みたいな。

    よかったら、読んで見て下さい。


のほほん、は、また明日も投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ