表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
153/276

「ザッタムさんと鋭い三角形」の巻

ザッタムさんは家を買った。

中古の一戸建てであった。小さくもあった。


若いザッタムさんは貯金もなかったので、バリバリのローンを組んだ。

リフォームもローンを組んだ。


「苦労をするのは未来のぼくだ。今のぼくはこの幸せを満喫しよう」

と考えていた。


安かったからか家の形は、変わっていた。

三角形であった。

空いた空間に無理矢理、家を建てた、感じだった。



(建築チンケ) けんちく、ちんけ!!



ひとつの(かど)は鋭かった。

     鋭角二等辺三角形である。


しかしこれで、

「一国一城の(あるじ)だ!」

若いのに、時代劇が好きなザッタムさんは、変形の四畳半に寝転んで天井に向かって叫んだ。


「余は殿様なるぞ! 下がれ下郎!」

少し痛いところのあるザッタムさんだった。


「これからは、言葉遣いも気をつけないとなあ。殿様なんだから」

鋭角家屋は、ザッタムさんに意識改革をもたらしつつあった。

「トノサマガエルも飼わないとなあ」



(鋭角か家) えいかくか、いえ!!



「余はザッタムである。皆の者、()が高い!」

「手討ちに致す!」

越後屋(えちごや)そちも(わる)よのう」

「いや、これは悪代官の台詞(せりふ)か?」

殿様の言葉使いは知らないザッタムさんだった。


「今だけ! 今だけ! オレ、殿様!」

ザッタムさんは、声帯が痛くなるまで叫び続けた。



(痛い声帯) いたいせいたい!!



お読みくださった方、ありがとうございます。

「続・のほほん」は、明日も投稿します。


同時連載中の、

「召しませ!『蛮行の雨』転生したら場違(オー)工芸品(パーツ)にされたって本当ですか?!」

ごく個人的な意見ですが、面白いです。

私のアタマがオカシイのかも知れませんが、面白いです。

よかったら読んでみて下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ