「あるラーメン屋の朝」の巻。その他
『あるラーメン屋の朝』の巻
「うむ。これは美味しいメンマが出来た!」
ラーメン屋の主人は、会心の笑みを浮かべた。
ラーメン鉢も同じ思いだった。
箸もレンゲも、同感だった。
もちろん、メンマも。
(満面メンマ) まんめん、めんま!!
*** *** ***
『フータローの個性』の巻
フータローは、贋作画家であった。
「描いても描いても、すぐに贋作と気づかれる」
フータローは、深い溜め息を吐いた。
「やっぱ、絵の才能がないんだなあ、オレ」
個性が強すぎて、すぐにバレるのだった。
「ええい、ヤケクソだ。この六畳の部屋一杯に贋作を描いてやる! そうだ。『最後の晩餐』にしよう!」
レオナルド・ダ・ヴィンチの贋作でもない、ミケランジェロの贋作でもない、個性的な作品になった。
(贋作さんが贋作山河) がんさくさんが、がんさくさんが!!
お読みくださった方、ありがとうございます。
明日もそして「続・のほほん」を投稿します。
どこが面白いの? 自分の胸に聞いてみろ! みたいな?
同時連載中の、
「召しませ!『蛮行の雨』転生したら場違い工芸品にされたって本当ですか?!」
の、第二十四話「魔族そっくり」後編は、
明日、日曜日に投稿します。
お楽しみであろうがなかろうが、
良かろうが悪かろうが、読んでみて下さい。




