表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
148/276

「天と地と海と」の巻

「口では惑星を守ると言いながら、汚染物質を()き散らすばかりだ。困ったのう、人類にも」

  と、大地はつぶやいた。


「どうする? もう一度やるか?『ノアの方舟(はこぶね)

  と、天空が言った。


「うむ。星が(ひど)くなる一方であるから、一度リセットした方が良かろう」

「前の時は、どうやって洪水を起こしたっけな?」

「直径十キロばかりの隕石を、この星にぶつけてもらった」

「うんうん。銀河様に頼んだのだったな」


「洪水と、火災と、地震と、寒冷化などで、またかなりの生命体が失われるであろう。脆弱(ぜいじゃく)な人類など、ひとたまりもあるまい」


「うむ。人類が全滅すれば、それで良い。シブトい連中がまた、仲間を増やして、生命樹を描き直すさ」


ところが銀河様には、

「地球にはもう何回も隕石を落としたから、もう打ち止めですわよ」

  と、断られてしまった。


「ひゃあ、困った」

  と、大地。

「仕方がない。マントル殿に頼んで、すべての陸地をひっくり返してもらおう」

  と、天空。


「他人事だと思って、言うのう。お主は」

  大地は眉を寄せた。

「まあまあ。洪水も起こるから」

  と、なだめる天空。


マントル殿は、心良く大地と天空の頼みを聞いた。

地層がかゆかったからである。


「勝手にひっくり返したら、こっぴどく怒られる所だった」

    マントル殿は、冷や汗を()くのだった。



(天地の珍手)

てんちの、ちんて!!



お読みくださった方、ありがとうございます。

明日も「続・のほほん」を投稿します。


完結済みの、

回文妖術師と古書の物語「魔人ビキラ」と、

回文ショートショート童話「のほほん」も、よかったら読んでみて下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ