表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回文オチで、ポン!「続・のほほん」  作者: にれ たつや
146/276

「ロボット研究会」の巻

「ロボット研究会」は、「ロボット部」に昇格するべく、ロボットバトルに挑戦する事になった。


教師側の作ったロボットに勝ったら、ロボット研究会は晴れて「ロボット部」の看板を上げられるのである。


「今度こそ『部』の看板を頂く!」

        奇声を発する研究会会長。


「ふ。『あ号』も『い号』も、たわいなく倒されたのに、()りずにまた挑むか。ロボット研究会」

トーキョー電脳大学メガメカトロニクス学科を、首席で卒業した教頭は笑った。


「今度の『う号』は、今までと一味も二味も違うんだ!」

会長が言い返した。


そして、土俵に置かれるズングリとしたタマゴ型のロボット。


「これが今回の私の、対ロボット研究会ロボ・ウルトラギガデストロイド・アーマゲドン改だ」

ぶっとい腕、たくましい脚、ごっつい胴体、怖い頭部。

そして『う号』の三倍近い背丈。


「ふん。な、なんだそんなもの。大きけりゃ良いと思ってるな」

「もちろんだ。相撲対決だぞ。質量があるほど有利に決まっておる」


「はっけよい!」

の校長の声で始まるロボット相撲。

「残った残った残った!」


押し出されまいと、四角い土俵を丸く走り回る『う号』。

「おのれ、ちょこまかと!」

         (あせ)る教頭。

「はっはあ! 今までと違うって言ったろう!」

調子に乗る会長。


ぶっとい腕に捕まっても、ジタバタ足掻(あが)いて逃げてしまう『う号』。

ロボット相撲は、

    「押し出されたら負け」

のルールなので、投げられても蹴り倒されても起き上がって立ち向かう『う号』。


「今までの分を取り返すぞ! やっちまえ『う号』」

「ぬぬぬ! かくなる上は最後の手段! 行け! アーマゲドン改!!」


「爆発なんか無しだぞ!」

       今度は会長が焦った。

「そんな事はせん!」


アーマゲドン改は、体当たりで『う号』を土俵外に吹き飛ばした。


「ひっ?! な、なんでそれを先にやらないんだよっ?!」

「ハラハラドキドキが面白いんだよ、会長。じゃあまたな」

「くっ、くっそう。アーマゲドンシリーズ、いつか必ず倒してやるっ!」


ロボット研究会の会長は、進学希望をトーキョー電脳大学にした。

教頭の目論見(もくろみ)通りだった。


ちなみに、『う号』のフルネームは、下記の通りだ。

↓↓↓↓↓



(動きがあると共に元取る足掻き号)

うごきがあるとともに、もととるあがきごう!!




お読みくださった方、ありがとうございます。

明日も、「続・のほほん」を投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ