「ぼくは、シン・アレス」の巻
巨人の猟師オリオンが調子こいて、
「私はどんな動物も殺せる!」
と、ほざいたので、ぼくはぼくの毒で殺してやった。
そう。ぼくはサソリのアンタレスである。
オリオンを殺した事を自慢するつもりはないが、アレス神(火星)と比べられるのは困る。
そもそもぼくの名前は、アンチ・アレス。
「火星に対抗する者」だ。
ふざけてるよね?!
ぼくは太陽の七百倍もあると言われている赤色超巨星だよ?!
おっかしいでしょ?
火星なんて、地球より小っこいっしょ?!
ええ? 地球の空で、火星と競り合っているように見える時がある?
遠近感の関係で、ほぼ同じくらいに見える?
良いもんね!
そっちがその気なら、もう爆発してやるもんね。
ベテルギウスより先に超新星爆発してやるもんね。
そして、
「離れているから大丈夫」
なんて思っている地球に、ワープ使ってガンマ線バーストをぶつけてやるもんね。
それが嫌なら、ぼくの名を変えろ!
アンタレスじゃない!
シン・アレス!
そう、ぼくこそが真のアレス神なのだ!
アンタレスはすっかりひねくれ、柄が悪くなっていた。
(擦れたんアンタレス)
すれたん? アンタレス?!
お読みくださった方、ありがとうございます。
本日、夕方には、「ミトラが『蛮行の雨』」後編、を投稿します。
明日も出来れば「続・のほほん」を投稿します。
そして、「召しませ!『蛮行の雨』転生したら場違い工芸品にされたって本当ですか?!」
も投稿予定です。
ほなまた夕方、「ミトラその他」でお会いしましょう。




