救護の到着と吐く少女
あぁぁぁ!プロットとは!
まあ誰にもプロット分からんしいいか
(開き直り)
朦朧とした意識の中で腕が突然生暖かくなる、
ハッと意識を覚醒させた時に見た光景は、
振り返り、驚いた表情を浮かべるハエ男と───
肩に担がれた少女の驚いた顔だった
「はーなーセッ!」
そうハエ男が言うと腕が腹からズポンッ!と抜けた。
「痛ーなこのやろ」
そう言いながら腹をさすっていくと、みるみる空いた穴が閉じていく
「というかテメェ何故完全変身しねぇんだよ」
「は?」
完全変身?んだそれ
「オメェ気づいてねぇのかよ、まあいい、人のままの方が殺リ安イ!」
そう言いながらブゥン!と腕を横薙ぎに振るってくる
「うぉっと!」
ギリギリのところで躱す
「逃ゲんなヨォットォ!」
「そうっ!言われてもっ!ねぇっ!」
一連二連三連と攻撃を躱していく───
の所で部屋の外からバタバタと数人の足音が聞こえてくる
『どこだ!』
『地下7階からまさか地下4階まで貫通してくるとは』
『穴がありますねぇ〜』
『まさか!』
唐突にガラガラと扉が開く
「やっぱりな!」
「隊長!どうします!?」
「賛義と真呼はそれぞれ【アクセス】しろ!響子と大町は状況におおじて【アクセス】を!そして何より清水ニネの保護が優先だ!」
「了解ッス!」
「了解ッ!」
「了解」
「了解〜」
そういうとバッと狭い室内だが散開した
「アクセス!」【アクセス:蚕】!
「アクセス!」【アクセス:砂丘】!
真呼と呼ばれた女性と賛義と呼ばれた男性が地面に手を着く、
するとまた地面に亀裂が入り、底から蒼い光が2人のを覆う。
光が消えて、亀裂も閉じた後、そこにはまた腕に砂が渦巻いている男性と、腕にマユが纏わりついた女性が立っていた。
「今度こそ大人しく寝んねしな!」
「やなこっタァ!」
賛義と呼ばれた砂が腕に渦巻いている男性がハエ男に向かって走り出す
賛義が大きく腕を振りかぶった時───
「死ねぇヤ!」
ハエ男が賛義に向かって腕を向け、ハエ砲を発射する
「危ない!」
咄嗟に動いた俺は賛義の足に飛びつき、バランスを崩させる
すると、ハエ砲は賛義の頭の上を通過し、壁にめり込む
「何するんスか!」
「あれを見ろ!」
ハエ砲がめり込んた壁を指差すと───
「………、あざっス!」
「素直だなぁ!」
素直なのはいい事だが!
「危ない!」
「へ?」
そう言い、賛義をドン!と押す
すると俺と賛義がいた場所にハエ男の脚がズン!と上から下ろされる
「危っぶねぇなぁ!」
「そりゃどうもォ!」
振り下ろした脚を軸に回し蹴りをし、俺は吹き飛ばされる
ついでに言うが、少女は担がれている状態だ
「ウッおぇぇぇ」
「うおッ!吐くなこのチビがッ!」
「勝機!」
そう真呼がそう言うと、腕のマユから糸を発射し、ハエ男を固定する
「うお!」
「そのまま眠れッス!」
賛義がハエ男の顔面を掴み、こちらは砂砲?のようなものを発射する
「うごァ!ガガガガガガ!」
賛義が手を離すと───
そのまま、ハエ男は後に倒れ込んだ。
どうやら気絶したようだ。
少女は、ハエ男の下敷きになりそうだったが、倒れる寸前で腕を払い、肩から降りてその場から直ぐに離れていた、
そして、ハエ男から離れた少女が部屋の隅で───
「ウッ!オぇぇぇ」
と、残りの胃に残った物を吐き出しきったのだった。
少女:清水 ニネ
【《???????》】
あの1話で壁にドゴォン!って叩きつけられてた少女、今回の話だったら喋ってなくて吐いてばっかいるなコイツ………
【情報値】
【情報値】は、生きている人や動物、植物にも絶対にあるもの、要はストレージ内の情報量、ストレージで指される場合もある。
人だったらだいたい平均で【情報値】は50〜70くらい、コレは、自分の中にある『人生』っいう【本】の容量。
だけど稀にストレージの量が多くて、『人生』の【本】以上に空きがあったらそこに違う【本】を入れることが出来る※、コレが【アクセス】
※ストレージ内で収まりきれない【本】は入れる事が出来ない
【アクセス】
【アクセス】は、地球という巨大なデータベース《本棚》に【アクセス】する事で、地球の中にある【本】※1を体内に干渉させ、ヒト以上の力を受け入れる事※2、だが、人の人生の【本】にはアクセス出来ない、コレは、そもそもの身体が違うため【本】と身体が拒絶しあう
例:山田太郎という男性はエジソンとは異なるためエジソンの本は【アクセス】出来ない
※1:【本】は、概念でも動物でもなんでもある
※2:以前、ヒト以上の力を受けたある男性は相容れなくて精神が崩壊したと資料が残っている、だが、その後のことは何も記載されていない