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このファミレス、特殊すぎない?〜ストレスと悲しみを添えて〜

今回はバトル無しの面白回になりますね


メニュー考えるの楽しっ

はぁ………………

マージで疲れた。


今俺らはとあるファミレスで朝食を取っていた。


ついでに言うと俺は『3種のチーズとコロンブスの卵付きハンバーグ』な。


普通に美味い。


というかなんか今日、このファミレス人だかりが多い?

いや、撮影機材とかあるからなんかのテレビ撮影かな?

まあいい。そんな事より────


昨日は…………もう………、ニネの学校送ったら巨大ムカデと対峙して?その後巨大蜘蛛と戦ってって体力ヤバい。

あの後地面に手を着いてみたが、鱗樹と同じで【アクセス】出来なかった、

体が持たないみたいだ。


ついでに言うとココにニネは居ない。

なんか連れてきたらうるさそうだからな。


「じゃあ一応黎斗も俺らの【新生チーム】の一員と?」


「そういう事になるね〜」


向かい側の席でカルボナーラを食べる鬼ノ城さんが答える。


「俺はじゃあ何?どうなんの?」


隣の黎斗がなんかよくわからんセットを待っていた。


「つまり………なんだ?」


鱗樹がステーキを切りながら会話に参加する。


鱗樹よ………分からないなら無理に乗って来んくてええぞ……?


「【READリード】を手伝ってもらう形かな?」


「でも俺にメリットありませんよね?」


すると、その時とてつもなくデカいトレーを持ってきた店員ウエイトレスが来た。


「はい、お待たせしましたぁ〜、こちら『新大陸的ハンバーグステーキとオアシス的パンケーキによる見事なミスマッチ、すれ違う2人はどうなるのか〜(ハチミツ)みたいに濃厚なハチミツ(あい)別れ(バター)の様に溶けるバター(わかれ)を添えて〜』ですぅ〜」


名前長っ!しかも重っ!二つの意味で!

よく噛まずに言えるな……この店員……


「あ、それ俺です」


隣の黎斗が手を挙げる


お前かよ!ちょ、おま、それで良いのかよ!


目の前を重い(二つの意味で)えも言われぬ物体が通り過ぎていく。


うっ、見るだけで涙が流れてくる……(二つの意味で)


「ごゆっくりぃ〜」


ぺこりと頭を下げて店員ウエイトレスが去っていく。


あれ?なんか今の店員、見覚えが…………


「ちょ、黎斗くん……、ソレ、食べられるの……?」


鬼ノ城さんが若干引いていた。


「まあ、はい」


鱗樹に至っては自分の前のステーキと黎斗のステーキを交互に見ている。


「そう………、で、君にメリット……が無いって話だったっけ?」


鬼ノ城さんがソレ、から目を無理やり引き剥がす。


「そうですね、しかも情緒不安定な怪物と戦うなんて……」


「まあ……そうだよね……、私も無理強いはしたくないんだけど……、あるよ?君にメリット、一応」


「何があるんですか?」


黎斗は目の前のステーキを一生懸命切っている、絶対ソレ肩痛くなるだろ!


「君の幼なじみ………染香ちゃん、だっけ?」


「なんで名前……!」


黎斗が顔を上げる


「まあ、調べれば出てくるよ、んで、一時は生死をさまようほどの重傷……と」


黎斗が顔を下げる


「そうですよ……アイツは一回死にかけました……、でもなんで今染香が──」


黎斗が言いかけた時。


「【READリード】が、医療費全負担」


ハッ!と黎斗の顔が驚いた表情になる


「しかも、これまで払われた医療費は全額払い戻し、しかもこれから先、染香ちゃんが完全に社会復帰出来るまで【READリード】が全力サポートってね♪勿論【READリード】の最先端医療技術を持ってね」


黎斗が鬼ノ城さんを凝視する


「でも、まあ、ソレもコレも君が自分の意思(・・・・・)で来てくれないとねぇ〜♪」


鬼ノ城さんがフォークにパスタを巻き付け、黎斗を見据える。


「ね、願っても無い事ですが……親達になんて説明すれば……」


めちゃめちゃ現実見るな、コイツ。


「ん〜?そこんトコは【READリード】が上手く言いくるめるでしょ、君はバイトって言えばいいんだよ、実際君にも給料は振り込まれるし」


「な、なんてバイトで──」


「そこら辺は君たちで相談して」


「うわ、投げやり」


「カフェとか?」


「実際【READリード】本社の1階にもカフェあるしな」


というか話してる間に黎斗の皿は半分になっていた。

いつ食べてたんだよ!


「鱗樹ぃ〜、そこのメニュー表取って」


「なんだよ、もうデザートか」


「もう俺は食い終わってるしな」


「じゃあ俺も頼もうかな」


「黎斗、お前は食べてから言え」


「あ、私も頼むぅ〜」


いつの間にか鬼ノ城さんの皿も空になっていた。

この人たちいつの間に食ってんだよ……。


全員が見えるように机の真ん中にメニュー表を置く。


「じゃあ私コレにしようかなぁ〜」


鬼ノ城さんが指差したのは───

『本当の正義とは〜沈没する鬼ヶ島を後に正義の侍は何思う、敵と己の正義の違いとは〜』

───と言う名前のイチゴパフェだ。


名前ネーミングセンスがいちいち重い!

道徳かよ!


「じゃあ俺コレ」


続いて鱗樹が選んだのは───


『恩を仇で返す、ならば復讐だ〜不屈のおきなが選ぶ未来は海奥かいおう殲滅せんめつか、余生ノーロードか〜』

───という名のモンブランだ。


こっちは浦島太郎かよ…………。


「じゃあ俺は………コレかな?」


黎斗が言ったのは────


『恩とは、愛情とは───種族の壁さえ越える──!〜白き無垢なる翼で作りたもうは雪色より純白なる白きたん〜』


────という名の生クリームが乗ったロールケーキだ。


皆、選ぶモノがヤバすぎる!(色んな意味で)

というかいつの間にか黎斗食べ終わってるぅ───!?


「おい、春八、お前も早く選べよ」


「お、おう」


どうしよ、この状況に乗っかるか──?

とりあえずメニュー表を見る。


あ、コレ美味しそうだな───


『その灯火は少女の見た幻影か、それとも願望か───〜走馬灯とは現実とは異なるモノなり〜』


──────という名のオレンジシャーベットだった───。





「───で全てございますぅ〜、ごゆっくりぃ〜」


またまたぺこりと頭を下げて店員さんが帰って行った。


机には先程黎斗が食べた皿ほど大きくはなく、普通に美味いそうなデザートが4つ並べられた。


良かった、メニュー表詐欺とかじゃなくて良かった────。





ちなみに言うと、名前と違い、普通に美味しかった。


そして俺たち3人はとりまニネのいる会社に向かう事にした。


なんか鬼ノ城さんは待ち人が居るとか何とかでまだファミレスに残った。


にしても───


「やっぱりテレビの撮影してたみたいだな」


鱗樹がスマホを弄りながら言う。


「何?どんな芸人さんとかが居たんだろ」


「───いや、なんか今有名なアイドルらしい」


「アイドル?俺アイドルはそんなに知らないや」


隣で黎斗と鱗樹が喋っているが、俺は何となく予想はついていた。


「いや、黎斗、お前も見た事あるはずだぞ?」


「どんな?」


「【FAIRYフェアリーSTORYsストーリーズ】って5人組のアイドルユニット」


「あ、それ知ってる、妹が確か推してたグループだ」


うん、何となく分かってた。


「なんだぁ〜、そんな有名人が居るなら見とけば良かったな」


「だな、というか黎斗、お前に妹居るのかよ……」


「居るが?でも妹に自慢出来たのに」


「いや、お前ら、一応メンバーの1人は見てるぞ?」


「は?」


「へ?」


「だって────」


やっぱりそうだよな、


「あの俺らにご飯とかデザート運んでたあの店員ウエイトレス霜月しもつきヒヨナだぞ?」


───────────────────

【ファミレス】


鬼ノ城が食後のコーヒーを飲んでいると、向かい側の席に、黒いコートを着た中性的な見た目の人物が、重たそうな暑いアタッシュケースを持ち、座った。


そして、コートを脱ぎ、メニュー表を取って、店員に注文をして、

こちらに向き直る。


「お久しぶりですね、【JOKERジョーカー】第五席、────」


すると、向かい側の人物は小さく舌打ちをする。


「【クローバー】の所長さん、その呼び方、ボクたちが嫌ってるの分かってるでしょ?」


何故かこの人たちは【JOKERジョーカー】という名を忌み嫌っている。


机の上で手を合わせ、真っ直ぐと目を見据える。


「ボクたちは兵器でもなんでも無い、君たちと一緒にしないでくれる?」


少し笑が零れてしまう、本当の兵器はどちらかよ──と。


「んで、ボクをココに呼んだ理由は?」


組んだ手を解き、自分の髪の先端をもてあそんでいる。


「ああ、いや、大したことは無いですよ?ただ、────」


1度声を落とす


「どうして昨日、救援に来てくれなかったんですか?」


「アレレ〜?ボクらに来て欲しくなかったんじゃなかったのぉ〜?」


「それは、あなた達が【─────】を振り回して黎斗くんを殺してしまうかもしれないと懸念したからです」


「でもボクたちは実際【ヴェスター】しか装備してなかったよ?」


「ですから、その事を先に教えて欲しかったんですよ」


「ボクらは誰からも指図を受けない」


「そうワガママを言ってられるのも───」


「はーい、こちらが注文のお品物の『真の愚者はどちらだ。〜結果こそが事実にして真実〜』ですぅ〜」


ウサギとカメを模したデザートが机に置かれる。


「ごゆっくりぃ〜」


店員が引くと、

向かい側の人物が、フォークで丘をもしたメロンを勢いよく突き刺す。


「『真の愚者はどちらだ。〜結果こそが事実にして真実〜』、今のボクらを表してるみたいだね♪」


突き刺したメロンにかぶりつく。


「───ええ、そうですね」


「───あ、」


ん?


「鬼ノ城ちゃんって、プリン食べれたっけ?」


急に仕事口調から、友人同士の会話の様な───

というか友人との会話になる。


「食べれるけどなんで?苦手?」


「いや、食べれるには食べれるんだけどさ、カラメルがちょっと……」


「子供みたい」


向かい側の人物が、切り株を模したプリンを小分けの皿に乗せて渡してくる。


「って事で、食べて♪」


「はいはい……」


スプーンを取り、口に運ぶのだった────。







































ついでに1番最初に出てきた春八が食べたまともな名前の料理ですが、この店で『まともで美味いトップ5』に入っているメニューです。


ヤバい、細かい料理とか書きたいっ!


そんな時の『離』だぁ


【ミニ情報】

FAIRYフェアリーSTORYsストーリーズ】、略して【フェアスト】は今をときめくトップアイドルユニット!

この春出たニューシングル『絨毯と兎に愛を込めて』はサブスクで配信されると共に2日でランキング上位にくい込んだ。


ちな霜月ヒヨナはセンター

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