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ハーミット・タワー

なんか………【アルカナ】とかもっと先に出すハズだったのに…………………

チリチリと空気がピリつく、動いたらまるで何か───

空気自体に喰い殺される感覚に陥る程に───


その中で深見さんは口を開く


「【タワー】………──」

「何?」


静かに眼を開き


不在・・なはずじゃねぇのか」


不在・・?どういう事だ?


その言葉を聞いた【タワー】は驚いた表情をしている。


「アナタ、なんでそんな事知ってるの?」

「昔─────、いや、な、」


深見さんは変身を解いていて、顎髭を指でなぞる


「まあいいわ、【アルカナ】の内部事情を知ってるなら───」


そう言い、女の子───もとい【タワー】は地面に手を着き──


「アクセス!」【アクセス:タワー】!!!!


灰色の2mはある怪物が立ちはだかる


『行くわよーー!』


早っ!


パンチをしてくるかと思いきやその振り上げた拳の回りにバキバキと音を出しながら「塔」が形成されていき────


ヤバ!リーチが!


ドォン!


とモロに腹に攻撃を食らう、そして

そのまま後ろの壁に叩きつけられる。


『ああ〜♪やっぱりイイわ〜』


自分の拳を撫でながら自分の力に酔いしれるように恍惚とした声を出す。


「やっぱ【タワー】は不在だったか」

『!?』


いつの間にか【タワー】の後ろに回り込んでいた深見さんが油断した【タワー】に回し蹴りを入れる。


『グッ!』


「アクセス!」【アクセス:プレシオサウルス】!!!!


深見さんが【タワー】の顔面を掴み、そのまま壁まで押さえつける、


『グッ‼️ッグゥ!』

「るっせぇよ!」


そのまま戦っている2人の合間を通り、忘れかけていたニネちゃんと気絶しているナーガの元へ急ぐ。


「ニネちゃん!」

「そんな大声出さなくても分かります!」

「【READリード】って呼んでる?」

「はい!もうすぐ来るって言ってます!」


と、言った時、路地に1台の大型車が入ってきて───

そのまま【タワー】に向かって突っ込む


「「ええ!」」


すると車の窓から女の人が顔を出し


「乗ってください!」


急いでドアを開け、ナーガを押し込み、ニネちゃん乗せて、


「深見さん!」

「分かってる!」


「早く乗ってくだ────きゃあ!」


ズン!


と車の上に何か重い物が落ちた感覚がする


『【タワー】………遊ぶな…………戻れ』


すぐに車を降りて屋根を確認すると────


こちらも身長が2mくらいあり、全身黒いローブで隠している人型が立っていた。


『あ、【隠者ハーミット】先輩!』


ズン!


と地面に【隠者ハーミット】と呼ばれた男が降りる。


『【タワー】………【恋人ラバー】が怒っていたぞ……………』

『えーー、【恋人ラバー】先輩心配性すぎでしょ』

『それと…………懐かしい顔が居るな………………』


そう言い、深見さんの方へ顔を向ける


「ああ、懐かしいな【隠者ハーミット】!」


深見さんが走り、【隠者ハーミット】に殴りかかろうとすると────


『私は争いに来たワケではない…………………』


そう言い、巨体の【タワー】を担ぎ、路地の上空へ跳ぶ。


『じゃあ……………な……………』


隠者ハーミット】は【タワー】とともに黒いカーテンのようなものを出現させ、その中に消えていった。


いや、特撮モノの退場シーンかよ


──────────────────

READリード】本社


「今回回収した【アクセッサー】、少々特殊だね」


今【READリード】本社の地下の【アクセッサー】収容所にいる


そしてパソコンに向かい、難しい顔をしている鬼ノ城さん


目の前の強化ガラスの向こう側の部屋には拘束され、眠っている【ナーガ】の姿があった。

この強化ガラス、なんとヘリに搭載されてる機関銃も防ぐとか何とか。


「特殊ってどんな事ですか?」

「本来なら【アクセッサー】自信が気絶したり戦意など喪失したら変身───【アクセス】は解けるハズなんだが────」


目の前の【ナーガ】を見る


「この子の場合、解けてない」

「確かにそうですね………」


俺も気付かないうちに変身が解けたりしてる、そういう事だったのか。


「単純に【神話クラス】は解けに───あー、俺解けてるわ」

「だよねぇーー、【神話クラス】云々じゃない他の何かの要因────、強い意志、とかそこら辺かなー」


他の要因───、強い意志──


「あ、」

「ん?」


「ありました、コイツの強い意志」

「はぁ?」


思い返せばコイツ最初っから言ってんな


「コイツ、彼女殺されそうになって今瀕死なんですって」

「…………………、それだね」


それだった


「彼女の名前とか言ってたりする?あったら病院とか調べられるから」

「えっとぉ…………、確か………」


甦れ!俺の記憶‼️

い……、い………………


生吹いぶき!!」

「うわぁ!ビックリした!」

「そう、確か生吹いぶきって言ってたと思います」

生吹いぶきね………、」


そう言い、鬼ノ城さんはパソコンで調べ始めた


良かったぁー俺の頭健在だったわー…………


目の前のガラスの向こう側の部屋に拘束されている【ナーガ】と目が合う。


「ヤバっ、鬼ノ城さん!俺の後ろへ!」

「え!なになに!」

「早く!」


鬼ノ城さんが後ろの方へ行った瞬間──


バリィン!


と強化ガラスが粉々に砕ける


そのガラスが【ナーガ】の手に集まり───

1本の剣を創り出す


「殺す」

「嫌だね!アクセス!」【アクセス:迦楼羅カルラ】!!!!


錫杖を掴み、【ナーガ】に向かって思いっきり投げつける。


「効くかよォ!」


ガキィン!

と錫杖を剣で弾く


「効くと思っちゃねぇよ!」


その間に【ナーガ】に肉薄する


「死ねぇ!」

「死ね殺すうるせぇよ!だから人違いだっつってんだろ!」


大きく振り下ろされる剣を左腕を頭の上に構い受け、右拳に炎をみなぎらせ────


思いっきり腹を殴った


「ぐふぅっ!?」

「くーらーえ!」


その勢いで殴り飛ばし、壁にめり込ませる


「あーー!大事な機材があるんだよぉ!り合うなら外でやって!」


「りょーかい!」

「うぉぁぁ!死ねぇぇぇ!」

「うお!」


手元にあったパソコンのモニターで【ナーガ】の頭を殴りつける


「やめてーー!」


鬼ノ城の悲鳴が飛んだのだった────











なんで【天使】は生吹いぶきちゃん襲ったんでしょうね〜


【ミニ情報】

半神ウェーバー】が地球に来て初めて【アクセス】するのは【言語】です

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