キャンドル・タワー
前書きも書くことないと書くことないんだなぁ〜と思うこの頃です、あ、でも今回は自分なりに可愛い子出てきますよ!
「うひょーーー!高ーーー」
現在我上空居
何だこのエセ中国語
って事で今俺は空飛んでます、もう純粋な自分の翼を使ってるので大胸筋がもうピクピクしてきた、ヤバい、大胸筋……………キッツゥゥゥ!
人類よ………自分は1歩空で待っているぞ……
って事は置いといてー、いや、大胸筋は辛いよ?
下に見えるは愛しの君のニネ様となんか突然湧いた勘違いで恥ずい野郎ことナーガさん?だ。
一旦状況確認、このナーガさん、俺がなんか彼女を殺そうとした犯人だと思ってるらしい。勘違い恥ずいな〜、で、そう思ったキッカケがこの翼らしい。
翼………翼……………。
たっぷり10秒考えた結果。
【天使】じゃね?
俺と同じくらいの大きさの翼だった気がするし……、アイツの方が可能性があるし……、まあ、他の奴の可能性もあるが。
すると下から─────
「春兄ーーー!」
ん?
あぶっ!
目前までナーガが接近していた
アイツ………高く跳べるのか!
え?蛇なのに?
とりあえず錫杖で相手の剣を受け流し、そのまま下へ叩き落とす。
危なぁ、何?世界にトビヘビっているからその能力使えますぅ〜みたいな!?
にしても早く片付けないと亀裂が発生しちゃうしな…………、
翼を閉じ、そのまま急降下する、そしてその勢いのまま上空からの蹴りをナーガに入れる。
「グハァ!?」
「やりぃ!」
そのまま距離をとる、
「あー、ニネちゃん?深見さん探して貰える?」
「さっきから電話してるんだけど出なくてぇ」
本当にどこに行ったんだあのオッサン………
と言うか「てぇ」って、今笑わせるな!
──────────────────
【???】
静かな地下の通路を深見は確かな目的を持って歩いていく、
そして中世ヨーロッパを彷彿とさせる厳重な扉の前に立ち、ポケットから青い薔薇を出す、が、その薔薇は奇妙な事に茎の部分がロウソクの芯であった。
それを扉の前にある防犯カメラの前に掲げると、ガチャンと扉の鍵が開く音が鳴る。
そして部屋の中へと招き入れられる、中はバーになっており、バーカウンターには白髪が混じるマスターがおり、数人の男女がカウンター席や、円型の机で向かっていたりする。
周りを見渡していると1人の男が深見に近づいてくる。
「よお、あんたか」
「ああ、今日は【READ】が追っている【OXⅢ】の今の現状を知りたくてな」
すると、男は難しい顔をし、
「奴らか………、俺らも詳しい事はまだ分からないんだ、奴ら、部下たちを徹底していて捕まえたとしても何も喋らない、ああやって───」
男は奥にある木製の扉を親指で指す、
するとその扉の中から───
『あがァァァァ!』
と悲鳴がくぐもって聞こえてきた
「拷問しても何も情報が湧かねぇ」
「奴らは潰さないとな………」
無意識に自分の拳に爪が食い込む
「じゃあ、ありがとう【ハリス】何か新情報があったら頼む、どれくらいだ?」
「今回はそんな情報じゃねえから1枚で勘弁してやる」
深見は机に1万の札を置いて出入口へと向かう
「まいど、またご贔屓に」
バタンと扉が閉められた扉を見る
「どぉしたぁのぉ?ハリスぅ?」
唐突にツゥと首筋に指が這う
「なんだ【コイル】」
後ろを見ると艶かしい女性が立っていた。
「なんだか前の『──』じゃないから彼、とっても可愛いわよね♪」
「まあ、な、」
「所で今日は飲んで行かないのぉ?」
「…………、1杯だけ奢れ」
「ふふ♪」
ココは社会に出られない者、生きる場所の無い者、表では出来ないものを探す者のアンダーグラウンドのバー、【キャンドル】、ここでは薬物、裏切り、暗殺、殺しの依頼、会社の機密情報の売買そして拷問なんでもアリだ、金さえ積めば…、な。
────────────────
【路地】
「あっぶぅ!」
「この!野郎!」
現在元気にナーガ君と元気に、そして本気に殺し合い!…………
するつもりねぇ!
どうにかしてどうにかしないと!
なんだこの文面!
でもだんだんコイツの太刀筋見えてきた気が………、首!腰!右腕!よしよし避けれて来たぞ……………。
とにかくコイツを気絶でもなんでもさせて【READ】に運ばないと………
そう思っていると─────
【アクセス:プレシオサウルス】!!!!
空が唐突に暗くなる、いや、コレは────
また水でできた巨大なプレシオサウルスがゆうゆうと空を泳ぎ───
ナーガに喰らいつく。
良し!
しかし────
パァン!と唐突にプレシオサウルスが弾ける
「こんな………、モノで……、俺を捕えられるとでも?」
強ない?コイツ
「ハナからコレで捕えられると思ってねぇよ」
いつの間にかナーガの後ろに深見さんが回り込み───
「春八!構えろ!」
そう言い、ナーガに対して回し蹴りをくらわし───
その勢いで俺の錫杖にナーガの体が貫通した
えええええ!!!!
そしてそのままナーガは気を失った
え?死んだ?死んだ!?
「大丈夫だ、【神話クラス】と【支配者クラス】はそう簡単に死なねぇよ」
「【支配者クラス】?」
深見はキョトンとした表情をする
そして───
「………、今俺なんか言ったか?」
「え?だって今【支配】」
言いかけた時、
「あー!まだ亀裂出てなくて良かったあ!」
後ろから唐突に女の子の声がする
「コレが無かったら【恋人】に怒られちゃうからね〜」
誰だ?
女の子………、実際年齢は分からないが、灰色に染めた髪をした女の子は────
「あーー!君かぁ!今話題の超・新・星!」
俺を見てきたよこの子
すると女の子の足元に亀裂が走り出した
「危な────」
「ちょっと待ってねぇ〜」
女の子を助けようと錫杖を手放し、走り出そうとするが────
深見さんに肩を捕まれ止められる
なんで───と深見さんを見ると、その顔は恐れなのか分からないが険しい顔をしている。
そして、女の子は地面の亀裂に向かって、銀色の筒のようなものを突き立て───
【情報】を吸っている?
銀色の筒の中に蒼い光が蓄積されていく
「こんなもんかなぁ」
女の子が立ち上がる、足元には亀裂は無く、女の子の手元には蒼い光が蓄積された銀色の筒がある。
そして女の子はコチラに向き合い───
「どうも!私は───危ない危ない、本名言っちゃうところだった!」
わざとらしく身の丈に合っていない上着のブカブカの袖で口元を抑える。
「こほん、私は【塔】の【アルカナ】だよ♪」
「【アルカナ】……………」
アルカナって確かタロットカード………だったっけ?
急に肩に掴まれた深見さんの手に力がこもる
ん?
後ろの深見さんを見ると────
怒りの形相だった。
今回の回は色んな事があり、作者自身も混乱してまいりました。
【キャンドル】
とあるカフェ&バーの地下にあるアンダーグラウンドバー。
入るには中の人の紹介か、入る為の青い蝋燭薔薇を入手するなどで入れる。
中で行われているのは他言無用の事ばかり、拷問、殺し、情報合戦等など、警察が来れば間違いなくノンストップで全員逮捕まっしぐら間違い無しのダークサイド。
しかし、中には政府の要人もたまに利用するため、このカフェ&バーには警察の介入はほとんど無い。