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初めまして、ラノガー・Rと申します。
もう自分の癖に癖を塗りたくったような物語で、
初投稿ではありますが、どうか見てってやってくだせぇ
もしもの話をしよう──
この世界には神と思われる存在がいて、その神たちを束ねる統一神がその座を引く時、次の統一神を決める為のゲームをするという。
なに、簡単なゲームだ、この宇宙全体に散りばめられた王の象徴である王冠を集めるのだ。
散りばめると言っても王冠は3つだけだけどね
王冠には神の王になるのにふさわしい力がそれぞれに宿っている
だから、3つ揃えると統一神になれるというワケだ。
その3つの王冠を継ぐために20人の半神──
統一神になり損なった者達、
『ココでは《ウェーバー》と呼ばれている』
が今か今かと首を長くしながら待ち望んでいる
半神達にはカーストがある
上七人の半神は最も王に近い者達で
下十三人の半神は周りの通常の神よりかは特殊ではあるが上七人には及ばぬ存在だ
だからどうしたという話ではあるが、まあ聞いて欲しい
地球を一つの情報庫……いや、膨大な資料や本、概念の保管庫、データベースと考えた事はあるかな?
最初の話とズレてる?いやいやちゃんと続いてるよ、だから、
もしもの話をしよう──
もしも神の力の一部といえど莫大な情報量を抱えた地球上に無い物質───
王冠が突如地球に入ってきたら……
そも決まっているストレージを上回る情報が来たらそ
りゃあ想像道りの事が起きるだろう。
だから──
もしもそんなモノが地球に入ってきたらの話をしよう───
朝早くに電話がかってるくる、
起きたところだからいいが寝てる時じゃなくて良かったと思って携帯を見ると親友からだった、
特別嫌な事は無いのですぐとは言えないが電話に出る、すると内容は──
「マジ!?良かったじゃん!気象予報士合格して!」
親友が夢が叶ったという報告だった
「うん、今日面接だから、終わったら連絡するわ、はーい」
ピッと通話終了ボタンを押して支度を始める
そっかーアイツ夢叶ったんかーと思いながら支度を終了させ、家を出る
今日はいつもとは違う日になる
そう思いながら面接先の会社へと足を早めた
「かーーー緊張したーーー」
午後12時半、面接先の会社から出てきた俺はスマホの時間を確認する。
12時半か……そこら辺でテキトーに昼飯食べるでもいいけど……あ、面接終わったら連絡するって約束してたよーな
よく使っているメールアプリから親友へ電話をかける、
するとすぐに電話が繋がった、今朝の俺とは段違いだな
「今面接終わったよー」
『あれ?結構早かったね』
「早くねーよ」
親友の柔らかい声が電話口から聞こえる、親友は昔から周りから天然で危なっかしい、や、ポワポワしててカワイイなど言われていた、男だけれども
『じゃあお互い用事は済んだ事だし、どっか食べ行く?』
「あー、そーしてもらうと非常に助かる」
表面上は普通に喋っているが、さっきから腹からグォォとなかなかに良くなさそうな空腹音が鳴っている
「んじゃあまた後で」
合流場所など確認してから通話を切った。
アイツと食べるなんていつ頃だろうか、
昔からアイツは食べても食べても全然太らない体質だ、まあ自分は太ってないから嫉妬はないがアイツの体調が心配になってくる。
いつまでも会社の前で立ってるのもなんだからと思い、駅に向かって歩こうとした時──
ドゥンと地面が胎動した
地震かっ、と思って辺りを見渡すと地面がに大きな亀裂が走っていた
なのに、ここから向こうの側の歩道まである幅の大きな亀裂なはずなのに
亀裂に人や車が落ちていない
まるで亀裂の上にガラス板があるような、はたまた人が宙に浮いているような……
なにかヤバいと思った瞬間、亀裂から眩い綺麗な蒼い光が出てきた
「うおおお!」
あまりの唐突さに変な声を上げ、そのまま気を失った
『──────』
辺りが騒がしい
「うっん?」
俺は道に倒れていた、辺りでは車と車がぶつかったからか大きな火災が起こっていて、人々が煙のない方へ急いでいた、しかし、俺と同じでまだ起き上がっていない人や、気絶している人がいた
起こさないと
だが腕や足が燃えるように痛い
「ガッ」
喋ろうとしても喉が焼けているように痛い
まるでちぎれた肉と肉が繋がって行くような───
「ヒューヒュー」
と浅い息をしているとだんだん痛みが引いていく。
口の中は鉄の味が広がっているが気にせず立ち上がろうとした時。
後ろでドォンという爆発音がした
後ろを振り返ると、さっき面接をしてきた会社の隣の会社の上層部から黒煙が出ていた、
『ねえねえ、─────いいの?』
誰かが嗤いながら耳元で囁く
「お前は黙ってろ」
すぐに黒煙が立ち上る会社へと走った。
会社のエントランスでは社員が外へと避難している、
エレベーターはダメだ、エスカレーターも降りる人でいっぱいいっぱいでとても上には上がれない、
非常用階段は人がちらほらと出てきているだけなのですぐにそちらへ急ぐ。
何階だ、爆発が起きたのは、クソッ
非常階段の2階部分に到達した時に、
上の階からハンカチを口に抑えた女の人が降りてきた
「貴方も逃げ遅れた人?一緒に降りるわよ!」
2階部分の非常口が開いていて、辺りの騒音が激しいので女の人が声を張り上げて言った
「すみません!それよりもどこの階で火災があったか分かりますか!?」
「どうして今そんな事──」
「そこに用があるんです!」
女の人は何言ってんだコイツみたいな表情をした
まあそうだろう、こんな火事の時にわざわざ火災現場に行くような者は馬鹿か気持ち悪い野次馬だけだろう、自分でも何故急がないと行けないのかよく分かっていない
でも早く行かなければという胸騒ぎと使命感が心の中で渦巻いている。
「わざわざ死にに行くような事しないで一緒に降りるわよ!」
女の人はここから上は危険なので行かせないという気持ちでか俺の腕を掴もうとしてきたが、
「──」
いつの間にか俺は右斜め前の壁を蹴って上の階の手すりを掴んでいた
「え!?」
「!?」
女の人の驚いた声が下から聞こえる
が、
自分も驚いている
自分にこんな身体能力があるとは思わない
と言うか跳んだ後に気づいたから気失ってた?
どゆこと?
と思いながら掴んだ勢いで階段に降りる
「すみません!」
と下の階段にいる女の人に謝る
「ちょっと貴方!?」
下から呼ぶ声がするが気にせずに上へ向かう
ああぁ何処だ本当に
さっきの女の人も教えてくれなかったし
今から外に戻って階数数えるかぁ?
いや、そんな時間はない
本当に何処に……?
と、考えながら階段を登っていると前の非常口から
ドン!と鈍い音が聞こえた
まるで扉に重い何かがぶつかったような、叩きつけられたような……
『ううぅ……』
扉の向こう側から薄い呻き声が聞こえる
ココか
すぐに開ける
すると開けた扉に寄りかかって項垂れている人が目に入った
「大丈夫ですか!?」
「うぅぁ」
多分意識が朦朧としているのだろう
だが途切れ途切れで呟く
「ハ……エ…………」
意識が切れたようだ
この人を下に担いで行く?
だが……
とりあえず安全な非常階段に座らせる
だがここは煙が侵入してきているのでそう長くは待たせたくない
ふとここの階数を見たら30階……
30階!?
いつの間に!?
意識した途端に体が急に鉛の様に重くなる
手の指の先から足のつま先まで疲労が広がってゆく、
「ガッ…ヒューヒュー」
さっきと同じでまた呼吸がおかしくなる、
「ハァーハァー」
重い身体を引きずって非常階段からフロアへ出る
すると──
「ガッヒャーッ」
なにかに興奮する高笑いが聞こえてきた
急いで目の前の角を曲がると───
部屋などの仕切りが無く、窓ガラスなど全て割られ、1台の車が乱暴に壁に叩きつけられた広い場所の奥で
ニンゲンでは無いナニかが声高らかに笑っていた
「最っ高じゃねぇかこの躰ァ!」
「はっ?……………」
分からない、アレはなんだ、姿……まるで……
人間が嫌悪する生き物……
まるで…人間のカタチをした蝿じゃないか
「あ?テメェ誰だ?」
無数の複眼が一斉に自分に当てられたような気がした、ヤバいヤバいヤバい
足が動かねぇ……っ
「──さん!─うさん!」
なにか右辺りで聞こえる
「お父さん!」
その瞬間意識が現実へ引き戻された
「ああ?うっせえよガキが」
右の壁を見ると脇腹から出血していて、壁へもたれかかっている50代位の男性と傍に15歳位の少女が倒れていて、
その少女が50代位の男性に向かって声限り叫んでいた
次いで急いでハエ男(暫定)に目を向けると少女に向かって腕を伸ばして──
ブォォンという耳障りな音とともに黒い塊を発射した、
ソレにより少女の体が壁に叩きつけられる
「ガッハッ」
「ウヒャッいい音出たわ〜」
少女は気絶したようだ、そして、
ハエ男の方は自分の腕を額に乗せて(表情は分からないが)笑っていた。
「んで、こんなトコに迷い込んだ蝿以下の馬鹿はドコのドイツだァァ〜?」
声が出ない、足が動かない、ナニもデキナイ──
『────?』
ダメだ、ソレは──
頭の思考回路が焼き切れるほど脳を回転させる
なにか早く言葉を紡がないと──
「おっ、お前は人なのか!」
「あぁん?そりゃあそうに決まってるだろ」
ダメだ、相手の言葉が頭に入ってこない
早く、早く次の言葉を───
「まあええか、んじゃ名前も知らない実験第1号君!大人しく死ね」
ハイトーンから暗くハエ男がそう言うと、
少女を飛ばした時と同じ技を出そうとしているのか腕を向けてくる
「死ねヒャッハーー!」
ハエ男の腕から先程の黒い塊が発射された
すると──
世界がゆっくりに動き出した──
隣から聞こえる呻き声も、後ろから聞こえる【縺上&繧】の音も──
よく見ると黒い塊は蝿の大群だ
気持ち悪いな
しかし、避けられない、面として広いなコレ
次の瞬間、体がはるか後方に吹き飛ぶ
「グッ」
「あぁーいいわー俺最高だわーw」
体が壁に叩きつけられ、胃液を吐く
体が動かない、あのハエ砲?みたいなのモロに受けたら血管が震える、あー頭痛い、ガンガンするな頭、なに…も……考えられなく……なる……
誰か……たす……けて…………
もしも、現実が漫画やアニメ、映画だったら
ココで正義のヒーローが助けに来たり、突然力が覚醒して目の前の怪人をワンパンで倒せたりするのだろう
そんな『もしもの話』を神様たちはどんな風に見ているのだろう
滑稽と思うのだろうか、馬鹿な夢想家と思うだろうか?
だが、人間達は自分の中の『もしもの話』にすがらないと自分が壊れてしまうほど弱い
だから、神様たちは人間達を見捨て、どれだけ滑稽と嘲笑っても───
『──』は俺たち人間を見捨てない
フォン
ん?
「あ?」
地面に打ち付けられた腕の下から青白い光が漏れる、
よくよく見ると腕の下に亀裂が入っていて、底から蒼い光が漏れていた
「これ……って」
「オイオイそんなの聞いてねぇぞ!」
さっきの大きな亀裂に似ている、
それに────
「チィッ!」
ハエ男がこちらに向かって走ってくる、
何が何だか分からないが、その光に触れたくて───
バン!
と地面に手のひらを押し当てた
すると懐かしい心地が体に浸透していくのが分かった、
そして、はっきりと聞こえたんだ──
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と────
主人公:渋川 春八
【アクセス:迦楼羅】
吹き飛ばされた少女:?? ??
【《??????》】
50代位の男性:?? ???
【ナシ】
ハエ男:数田 宗司
【アクセス:蝿】
初めの話なのに主人公がそんなに喋ってないってマ?