Episode 8 フェンリル Lv. 938
殺意の巨狼に出会った。即バトル!
体がブルッてるぜ…
しょんべんだけはジョバーナしないように気を付けないとな。
『テイム』
「このたわけが! そんな小細工が通用すると思うておるのか!!」
なんか~、犬っころに~話かけられたんですけどぉー、ちょー、ムかつく。
コイツはチョロリルではなかったか…
「…30秒ほど時間をくれてやろう。戦うも逃げるも好きにせい」
30秒貰いました~↓ 選択肢はよ!!
A. 受け止める。フェンリルは弱いらしい。そんな犬パンチ効くもんか! (BAD END)
B. 思ったよりやばそうだぞ。緊・急・回・避! (BAD END)
C. 寿命を1払って、明日から始めるおじさん。
D. 寿命を1消費して、時の砂時計。戦闘前に戻る。
戻ってどうするんだ?! (BAD END)
E. 逃げる。逃げ切ってみせる。逃げ切ってみせよう。(BAD END)
F. 土下座をするものの、獣には効果がなかった。(BAD END)
C! 一択じゃん! 完全に殺しにきてるぅー!
わんちゃん、ばいなら。
明日へすっ飛ばす。時飛ばし。
……………
おお、記憶が後から補完されてくる。新体験。
フェンリル爪→重体→聖職者→偶然発見→治療→間一髪→意識不明→受付嬢→看護→(1日)→起きる
こんな感じか…
救護室を出て、受付嬢に会いに行こう。
「不運でしたね。徘徊しているフェンリルに出会うなんて…」
「昨日は世話になったな、ありがとう…」
「いえ、怪我人に鞭打つほど私も…」
「…とでも、言うと思ったのか、バカめ。簡単に騙されやがって、ねぇ、今どんな気持ち? ねぇ、ねぇ…」
アームブレイカーに捕まった!
「ぐぉおおおー、あだだだだ…、頭が割れちゃうぅー」
「…少しでも、心配した私がバカでした。貴方には遠慮はいらない。そう理解させて頂きました。つきましては、」
「貴方の治療費は200万ガネで現在ギルドが立て替えております。早く払ってくださいね」
あのアマが! 討伐リストに追加だぜー!
だが、人生で初めての借金だ!
まじでテンションがぶち上がる。
「ちょっくら、会いに行ってくる!」
「デカイ胸だったから、探すのは簡単だったぜ。今回は助けてくれてありがとう、乳袋」
「貴方が助かったのは神の思し召し。神に感謝なさってください」
「それとぉ♪ 次に胸の事言ったら、ぶっ殺すぞ♪」
「分かりました! 次の次から言うことにします!」
「セイッ! あー、手が滑ちゃいました」
危ね、杖が地面にめり込んでやがる。
俺が邪神の眷属だと感づくとはやるな…
ここは退散だぜ
すたこらさっさー
殺されるところだったぜ。
次の仕事をくれ。なるべく実入りがいいのを頼む。
「貴族様が魔物のキノコステーキをご所望です。毒持ちだし、皆取りに行かないので、狙い目になっております。受けますか?」
「ファンガス、適正レベルは12です」
にしても、怪我明けに毒か…、嬢ちゃんも俺を殺しにきてる…
To Be Continued…
所持スキル(取得順):『選択肢』『異世界言語』『邪神様の加護』『弱点看破3』『テイム (ウサ公、るーちゃん、ふーちゃん)』『首刎ね3』『投擲6』
(スキルは通常Lv.10まであり、レベルの記載の無いものはEXです)
討伐リスト:受付嬢、乳袋 抹殺リスト:犬っころ
寿命(前世29年+3/??)
*主人公が知らないこと(残り寿命)はこちらも知りません。
フェンリルにざまぁの呪いがかかった。覚悟しろ。
お読みくださりありがとうございました。