Episode 6 ゴブリン Lv. 1~9
俺はレベル6くらいだろう。
俺がそうだと思えばそうなんだ。
いちいち数のロジックに付き合ってはいられない。
俺には夢がある。その為には、ゴブリンも山賊も受付嬢もエルフもドワーフも倒すべきモンスターだ。
色んなざまぁをくーださい!!
「だから、今日こそお前を倒すぜ! あとウサ公返せよ! 昨日遅くまで宿屋で待ってたんだぞ!」
「遅い時間に女性が男性を訪ねるわけないじゃないですか! バカなんですか? バーカ、バーカ!」
あっち向いてホイで勝負だ!
鼻ズボ!
「ほぎゃぁああーー!!」
俺の棄権を狙ってくるとはな…、ちょっと見直したぜ。
「今日のところはウサ公を預けといてやるぜ」
信じられるか? あいつ、お出掛け用のポケットパーカーを買って、着てきたらしいぞ。
ウサギ達とのぴょんぴょん合戦で剣がおしゃかになってしまった。
ハナガイタイ、ハナガイタイ、ハナガイタイゾー
歌を口ずさみながら、武器屋へ来た。
「金はある。これ返すから、同じ剣を5本くれ」
「バカタレがー!」
イカヅチ拳骨落とし!
いでぇ、とんでもなくいてぇ。
「もっと早くこんか! 」
せっかちなジジイだな。もっとカルシウム取れよ!
「あとな、剣はもうないぞ。近頃魔物が多く出没していてな。騎士団に取られたわい」
「一応、研磨をしてみるが、違う武器も弟子から買ってゆくといい」
「わーい、久しぶりにお爺ちゃんから販売許可出ました! 斧にしますか? 斧ですよね? 斧しかありませんよ? 斧買ってー!」
「どんだけぇー! 斧人気なさすぎだろ」
「よし、斧を貰おう!」「ウェーイ」
中古剣と新品斧を携えて、ゴブリン狩りにきた。
チョチョチョチョーイッパイダ! (効果音)
A. ゴブリンを100体殺せ!
B. 首を刎ねろ! チョンパボーナスを獲得せよ!
C. トラップマイスター。30体罠に嵌めれば、『罠師』(スキル) を獲得。(BAD END)
D. ゴブリンの縄張りに深入りし過ぎた。囲まれた。もはや逃げられない。(BAD END)
E. 足の速さを生かして、ゴブリンのコロニー同士を激突させる。成功率13%。
F. Mission:捕らわれている要人を救出する。救出ボーナス (のちに自然消滅)
B!
俺は俺のやりたい事をやる。
うおらぁー、首刈りじゃぁーー!
スパ、スパ、スパン、スパン!
いいよー、斧の切れ味! 緑ゲージ位ある!
スパパーン、スパパーン、スパパパーン!
楽・し・く・な・っ・て・き・た♪
……報告します! ゴブリン100体のノルマが終了しました。帰ります。
おっと、スライムに餌をあげ忘れた。
リアカーでゴブを運んで落とそう。
どさどさどさ…
累計で30ゴブ落とした。もーいいや。
受付嬢にゴブリンの耳をプレゼントフォーユー!
宿屋で汚れを落として…
「とーちゃん、今日はミートスパゲッティー食いてぇー!」
完成形、製造行程、派生系を伝えた。
この再現率! とーちゃん、スゲー!
「みーちょちゅぱげてぃ、うんま♪」
幼女も幸せそうである。満足満足。
…スパゲッティー戦争が始まったぜ…、ゴブリン狩りより苛烈な戦場だ。
今回茹でるを担当する眷属です。よろしくー。
自分だけ美味しいものを食べたと知られてみろ、そいつは家庭内で死ぬぅー。やったぜ。
To Be Continued…
所持スキル(取得順):『選択肢』『異世界言語』『邪神様の加護』『弱点看破3』『テイム』『首刎ね2 (生えた)』
(スキルは通常Lv.10まであり、レベルの記載の無いものはEXです)
寿命(前世29年+1/??)
*主人公が知らないこと(残り寿命)はこちらも知りません。
レベル6(確信) → んなわけない (ヾノ・∀・`)
何故弟子は孫娘なのか? 人の家庭の事情に深く入り込んではいけません。
要人→そのうち助かるから、心配めされるな。
スパゲッティー → タリアテッレ(手打ち)って言うらしいぞ。
お読みくださりありがとうございました。