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Episode 29 ユニコーン Lv. 223

貴族の娘さんがお風邪を召してしまったらしい。


解熱剤(げねつざい)を調合する為にユニコーンの角を欲しているそうな…


今日はそんな依頼を受けた。



選択肢はこれだ →


A. ユニコーンを捕まえた。


B. ユニコーンを捕まえた。


C. ユニコーンを捕まえた。


出た! 手抜きの “同じ選択肢”!


いつか来ると思ってた。



B! 漢は(だま)って真ん中ぁー!



実際、何が違うんだろうな? 考えても分からないから、考えても時間の無駄である。



「私はまだバージンだから、この依頼は余裕ですね。さっさと済ませて、街で美味しいものでも食べましょう」


従者はそう言ってるが、これはだれも取らなかった依頼だぞ…



「狂ったまずい果実、ババア」


「枯れた草の匂い、クソババア」


「純真な幼女以外は全部ババアに決まってんだろ? そんなことも分かんねーのか?」


「あーそれとな、そこの狂った果実、自分は普通だと思っているようだが、ほとんど話しが噛み合わなくてぼっちだっだろ?」



そんなもの(女神像)を武器にして持ち歩いてるのがそれを証明する何よりの証拠じゃん、ぷぷぷー ( *´艸`)」



俺達は今は会話できるユニコーンに(あお)られている。


「……」


馬野郎、男は完全無視しやがって。



「俺様のスキル構成は『念話6』『悪口8』『体力7』『持久力7』『俊足8』『俊敏8』『回復6』『回避6』の素早さ特化だ」


「女神像様クラッシュ!」「アローレイン!」


「そんな鈍足の振り回しと自信だけはたっぷりの弓に当たるわけねーだろ? ちょっとは頭つかえよー」


イグニートジャベリン!


「スカッ、外れだよー、『幻影6』を言い忘れてましたぁー、あっ! 口聞いちゃったぁー、めんごめんごー」


「俺様から話しかけられても嬉しくないだろ? 俺様も嬉しくない。だから、口閉じてしゃべんな! ば~か!」



べろべろべろべー、


ぺっ、やっぱまっじぃ。


疲れ果てたエルフと従者は顔面を舐められた。感想つきだ!



退却!


「「絶対に殺します!」」



俺も全力で追っかけたが、()れられもしなかった。ガッデム!!



一旦ギルドに戻った。


「ユニコーンを捕獲したいんだが、生娘(きむすめ)はいるか?」


言葉選びが悪かったか… ならば、


「クソ生意気な害獣ユニコーンの角を一緒にへし折ってやろうぜ!」


「「「うおぉぉーー!!」」」


1匹に対して4パーティーのレイドである。


卑怯? ボスモンスターを皆で狩るのは普通のことだろ?


お前は女達を敵に回しすぎた。後悔するがいい。


準備を万端(ばんたん)にして、草原へ行く。



「この為に兜や鎧を脱いできた。僕も皆の為に全力を尽くして、頑張るよ!」


「えっ? ちょーカッコいい…、今晩空いてますか?」


「勿論だ。パーティーで一緒にこれまでやってきた仲じゃないか、相談事があればいつでも来てくれて構わない!」


お前らよくそれでパーティーが成り立ってたな! 鎧の人は戦闘中は寡黙(かもく)キャラなのか?



「あれー? ババアどもの限界集落に(まぎ)れ込んじまったかぁー?」


「いつまでも独り身で可哀想だなー、まぁ、一生独り身だろうけどな、けひひ」


「お前達のようなババアなんか誰が貰うの~? (さび)しく余生を過ごすんだなぁー」


「おっ~と、その余生ももう終わりだったかな~? けひゃひゃひゃ」


「「「うぜぇえええーー!!」」」



あっぱらっぱぁー! ×8 (馬鹿になるんだよぉー)


俺達男性陣+2はユニコーンの体力を引きずり落としたり、進路を妨害したりする為に、全力疾走でプレスをかける。


+2 → 恨みの強い女性がこの手で()るって聞かないんだ。俺達に止めることはできない。


ぜはー、ぜはー。


疲れが凄まじいが、ごくごくごく!


錬金術師が作ったスタミナポーションを飲む!


100本持ってきた。抜かりはない。



あっぱらっぱぁー! ×8 (馬鹿になるんだよぉー)


「けひー、回復してやがる…」


「「「何か言ったか? 害獣がぁー!」」」


「「「楽しい追いかけっこの始まりだよなぁー?」」」



ユニコーンは俺達のプレスの間を抜けていくが…、


ポイズン、ポイズン、ポイズン…


パラライズ、パラライズ、パラライズ…


スリープ、スリープ、スリープ…


デス、デス、デス、デス…


魔法使い達が状態異常付与の魔法をかけまくる。



「俺様は魔力の糸が見えるんだぜ? そんな小手先(こてさき)の魔法にかかるわけねぇーだろうが!」


害獣は知らないようだな、1%でも確率があれば、それを(あきら)めずに行うのが人間様なんだ。


魔法使い達がごくごくとマジックポーションを飲む。


「けひぃー、回復してやがるうぅー!」


「報酬がなくなる? ポーションの飲み過ぎで太る? それがどーした! お前以上に許せないものはこの世にないんだよー!」


「すぅー、スリープスリープスリープスリープ…」



我々は勝利した! やったぜ!


「「「「「ウェーイ!!」」」」」



「スリープ、スリープ、スリープ、眠りなさい! 二度と目覚める事がないように…」


やめてあげてー。そいつはもう眠っているんだ。



「コイツのチ○ポを切り落としてやりたいところだけど、角を取ってから、実験中の女体化(にょたいか)薬を飲ませて、雄の厩舎(きゅうしゃ)へ放り込むわ」


「せいぜい楽しむといいわね! フハハハハ」



悪い錬金術師によって、ユニコーン戦役は終わりを迎えた。



ちなみに、俺達の報酬だが、かなりの人数で割った為に(すずめ)の涙だったぞ。


スタミナポーションを使ったから、マイナスである。そういう時もあるさ。


To Be Continued…

所持スキル(取得順):『選択肢』『異世界言語』『邪神様の加護』『弱点看破5』『首刎ね5』『投擲9』『気配遮断8』『変身3 (チョンパマン)』『身体強化8』『限界突破8』『火魔法6』『命中向上1』『火纒1』『忍耐1』『回復1↑ (生えた)』


『テイム』:ウサ公、るーちゃん、ふーちゃん、リス助、譲渡済×10、ルナ (15 / 150)


各種耐性:『毒耐性9』『麻痺耐性8』『病気耐性2』『出血耐性3』『腐敗耐性2』『魅了耐性4』『酸耐性2』『睡眠耐性5』『衰弱耐性3』『鈍化耐性3』『ゾンビー抗体X』


主人公の装備品:パラライズダガー、収納袋(斧、手槍×8 +120、折れた槍×10、ボール発生装置(聖武器)、宝石)


手槍×3は燃え尽きた。強力な技には代償が必要だ。


寿命(前世30年+12/59)



Q. その他のパーティーメンバーは何してるの?


A. マジックポーションを手渡したり、ルートを見極めたり、応援?したりしてる。とにかく大声でプレッシャーをかけてる。


「そっちいったぞー! ごらぁー!」


「「「潰せ! 潰せ! 潰せ!」」」



主人公と悪の錬金術師 (閑話)


「スタミナポーションとかを金で譲ってくれないか?」


「見返りは?」


「今度はショタが攻め、イケメンが受けの新作だ」


「…!! その話を詳しく!」


お前も腐の匂いが凄いぜ。隠し切れていないな!


邪神教への勧誘が成功した。



鎧の人(男):夜の筋トレの人数が1から4に増えた。ダイエットを手伝っている。その後も平然としていることから、“性豪” なんじゃないかと噂が立っている。


角欠ユニコーン(雌):色白のたいそう美人な馬として雌の喜びを知りました。黒い暴れ馬と仲良しです。どちも大人しくなりました。めでたしめでたし。



この娘さんはこの先の未来でとても大切な人でした。主人公が助けなかった場合は教会に多額の喜捨(→祈り(ヒール)で回復)をするか、霊薬を使うか、代替に運命が変わるかになっていました。世代的に本編では関係ありません。


同じ選択肢 → レイドのメンバーが変わる。捕獲率も変わる。



お読みくださりありがとうございます。

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