Episode EX 受付嬢 Lv. 412 の1日 (cv. 受付嬢)
受付嬢視点のお話。一章の纏めのようなもの。
こんにちは。皆に愛されている受付嬢アリシアです。
最近、不人気だった私の列もハルト君がいなくなって、即正常化しました。忙しい。
ハルト君。これは偽名ですね。登録の際に「今流行りの名前なんだぜー!」と言ってました。バカですね~。
だから、パーティーを組んで貰えないんですよ。皆絡まれたくないから、あなたの事を避けてるんです。
優しい私はきっちりお仕事として対応させていただきます。そして、もふもふを貰います。
もふもふ>>>>>ハルト君位の優先順位がありますからね…
“貴族様への毒素材の納品” はダミー依頼でしたか…、塩漬け依頼だと思ってました。
教会はこうやって兵を集めているのですね…
まぁ、やってしまった事はどうしようありません。そのうち帰ってくるでしょう。
私の感では3カ月~半年位ですかね…、渡り人にとって異世界は物珍しいでしょうから。
罪状ですか? この世界では、貴族様が白を黒だと言えば、黒だし、逆もまたしかり、有用な人物であれば、使いたい人はたくさんいるでしょう。
珍獣が野に放たれました。皆さん注意してください。
「アリシアさ~ん、ウサギさんが可愛すぎますぅー、なでなで」
でしょう! 私のウサ公ちゃんは世界一可愛いいのです!
依頼に行く前に女性冒険者がウサ公ちゃんを誉めてくれます。ウサギ好きは同士です。色をつけましょう。
もし、ハルト君がいたら、皆スッとやめますね。できるだけ関係を断ちたいので…
はぁー、ハルト君にウザ絡みされた影響からか人がいなくなるとでろーんとしちゃいますね。ウサギ可愛いなー♪
頑張って、引き継ぎ用の書類を作らなきゃ。
お昼です。とーちゃんもといマルコラスさんに作って貰ったお弁当をいただきます。
サラダサンド、ニンジンチキンサンド、
スパゲッティーサンド です。
美味しいよー。とーちゃん、ありがとう。うまうま。
スパゲッティーサンドを見た友人や冒険者が買いに走っていきました。
とーちゃんがレシピを登録して公開しているので、もう屋台でも売ってるかも知れませんね…
ギルドマスターとのお話し合いです。
免許更新のついでに王都へ応援に行く件ですね。王都は常に人手不足ですから、このように各地から人を無理やり集めているのです。
王都は忙しいので、田舎の方が暮らしやすいですよ。
こちらはギルドマスターのジェライザさん。私が子供の頃からよくして貰ってる女性の方です。
「…えーっと、フェンリルにゴブリンのスタンピードの前兆、騎士団の介入、要人の奪還、オーク帝国、地底湖の可能性、魔女の噂、パスタの流行、食材の物価の乱高下、まぁー、1、2カ月でよくこれだけ起こしたわね…、頭が痛いわ…」
「うちの馬鹿がすみません…」
「いいわよ、ピンチはチャンスなんだから、そういう時こそ私の腕の見せどころでしょ! あんたは気にせず、王都へ行ってきな」
「冒険者になって、ホームシックで寂しいって地元に帰ってきたあんたが自ら王都に行くんだから、成長したものよね…、感慨深いわ」
「今回は私のウサ公ちゃんがいるから大丈夫だもん!」
「あんたのじゃないでしょうに…、あとでお礼を言っておきなさいよ、それからその言葉遣いは表では使わないように!」
午後も長い列を捌いていきます。
「ウサ公ちゃんは彼氏からのプレゼントなんですよね!」
「「「きゃぁー」」」
「違いますよ、ただの泊まってる宿の隣人なだけです」
「こう見えても、こいつは寂しがりで、賑やかなところが好きなやつだからな、あとあそこの宿は料理がとても旨い!」
「「「だよねー!!」」」
女性同士だと話しが長いのです。うしろの男どもは大人しく待ってろください。
受付嬢業務を終えて、宿に帰りました。
「るーちゃんとふーちゃんを看板犬にしゅるの!」
幼女宣言いただきました!
りんふぁちゃんはかわゆいのー。
夕食時だったので、皆で拍手して盛り上げます。何せこの宿は幼女・もふもふ同盟で固められてますから。
あとで犬しゃんをわしゃわしゃさせて貰いましょう。
だんだん大きくなってきました。とても可愛いです。
今日のメニューはハンバーガーにフライドポテトとサラダ。絶品です。
ハルト君が伝授したらしいです。誉めてやる。
お犬様の成長には肉が不可欠。自然とお肉料理も多くなりますね。
こうして、私の1日は終わってゆくのでした。
…寝る前のウサ公ちゃんのブラッシングは欠かせません。
当然、ブラシは特注品です。
つやつや、さらさらに仕上げます!
To Be Continued…
メインキャスト → 主人公:ハルト君、受付嬢:アリシア、ギルドマスター:ジェライザ、宿の主人:マルコラス、宿の幼女:リンファちゃん
普通の話なので、普通に名前も出てくる。それが普通。
主人公はソロなのに狩ってくる数がおかしかったり、数が報告と違ってたり(10までしか数えない、スライムの餌など)、知らない情報を知ってたり、めちゃくちゃです。
その都度、受付嬢に聞き取り調査されています。
(例:100匹狩りました! 78匹しかいないじゃない!)
ちなみに、主人公には50と100の単位しかない。
この破天荒ぶりは転生者の特徴なので、バレバレである。
冒険者養成学校では、獣魔師という職業も存在するが、剣士などに比べて人気が低く、『テイム』というスキルをあまり持っている人がいない。
かつ、高レベルになると、魔物に本能的に警戒を取られてしまう為、仲良くなることは出来ない。
結果、強い人はもふもふを手にすることはできない。
主人公の『テイム』は実はEX (エクストラ)である。
王都での免許の更新は2~3年毎である。王都の方が給料が高いが、忙しい。
お読みくださりありがとうございました。




