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「殿下!エドガー殿下〜!どうしたのですか?今日はオリヴィアにの側を離れるなと言ったじゃないですか?」
僕はデュークの質問を聞きながら急いでホールに戻って行った!
「デューク!もしかしたらデュークが作った麻薬を、使用した人を見つけたかもしれない!」
その言葉にデュークの顔が青ざめていく。
「だから今から僕にその人を見て確認させるんですね!」
「その前に兄上に会いに行こう!その人物には王宮騎士のアレクセイに任せてあるから!デュークには、症状の説明を兄上にしてもらって、ここからの指示は兄上にお願いしよう!」
「わかりました!オリヴィアとブラッドは大丈夫ですよね?」
「あぁ!ルーカスがそばにいるから、大丈夫だよ!」
安心なのだが、護衛を増やせば良かったかもしれない!
兄上にもう一度確認しよう!
ローラ嬢に問題なければ今はアーサーにオリヴィアのところに行って欲しい!
アーサーは次期騎士団長になれるほどの腕前なのだから!
今の騎士団長のセドリックもずば抜けて強いから、なかなか騎士団長にはなれないのだろうけど。
「兄上!デュークを連れて来ました!」
僕とデュークは息を切らしながら兄上の元についた!
「早速だがデュークはエドガーから何故呼ばれたのか聞いているね?」
「はい」
「君が作った麻薬かどうか判別は出来るか?」
「血を少し採れれば、研究所にて成分を調べたらわかります!時間もかかりません!」
「それならばすぐに理事長を医務室に連れて採血させよう!デュークは症状でも判断出来るなら一緒に見に来て欲しい!」
「はい一緒に行きます。」
「エドガー今理事長は?」
「アレクセイに見張らせています!・・・・・・・・・」
ホールを見渡した・・・・・・・・・何度見ても理事長がいない!!!!!
「アレクセイが人混みでもわかりやすいようにと
肩までの髪の毛を赤いリボンで結っていたのですが」
「見当たらないんだな!」
嘘だ!アレクセイの実力なら理事長みたいなやつに負けないし後をつけられている事など気づかれるわけがない!
じゃあどこだ?
理事長も王宮に招待された人間だから王宮内を簡単に移動は出来ない!
「アレクセイは何も情報を持っていないから狙われるなら、僕か兄上かアーサー・・・・・・・・・」
兄上が
「それはオリヴィアの情報だろう?」
「デュークの情報で知っているものは?僕と兄上とアーサーと・・・・・・・・・ブラッドと・・・オリヴィア!」
オリヴィア達が今危ない?
狙われているのがデュークなら
「落ち着け!エドガー!」
兄上に両肩を掴まれて、初めて今自分がガタガタ震えていた事に気づいた!
「エドガー!大丈夫だ!デュークはこのまま私達と共に行動した方が安心だろう!オリヴィアはルーカスがついているだろ!今何か起こる事はないのだから!」
兄上の言う通りだ!
ルーカスなら大丈夫!ただアレクセイは?
アレクセイが理事長に逃げられるとは考えにくい、ならばホールの外?
さっき僕が理事長を見てた時は外なんか気にしていなかった!
もしかして理事長は誰でも良かったのか?
僕でも兄上でも?
たまたま僕が理事長から離れたからオリヴィアのところに行ったとか?
あーーーーーー!
何故あの時に応接室まで一緒に行かなかったのだろう!
兄上は僕に連れていくように指示してたじゃないか!
「兄上!僕が・・・・・・・・・」
「エドガー!今は何も起こっていない!わかるか?」
うんうんとうなずく。
「まずはアレクセイを探しながらオリヴィアのところに行って見よう!」
兄上は席を立ち
近くにいた近衛騎士に騎士団長を呼んで陛下達を守るように伝えていた。
「陛下!私はここから離れます!陛下達は人混みが落ち着いてきましたら、そっと王宮内の寝所にお戻りください!」
「何かあったのだな?」
陛下が尋ねると、兄上は「はい」とだけ答えた!
「私達は大丈夫だ!お前の事だからセドリックを呼んだのだろう?ではセドリックが到着したら私達は移動する!重々気をつけなさい!」
凄い!兄上は!
僕には状況判断さえもできないのに・・・・・・・・・




