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デュークとのダンスは2人ともそんなに上手ではないけど、とても楽しかった!
「デュークはもの凄く練習したのね!」
デュークは少し恥ずかしそうな顔をして、
「エドガー殿下がオリヴィアのお祝いの夜会に連れて行ってくれるって言うからさー」
「そう・・・・私の為に頑張ったのね。」
「オリヴィアは、今幸せ?」
「どうしてそんな事聞くの?」
「僕は、2人に感謝してもしきれないくらい、あの地獄の日々から助けてくれたオリヴィア達に感謝しているんだ。」
・・・・・・困った。
幸せは人それぞれなんだけど、今は私に余裕がなく何て答えていいかわからない。
私が答えないから、デュークが心配する。
「オリヴィアの幸せって何?」
「私の幸せ?」
でも初めと状況が変わってて、前世を思い出した時に私が願ったのは・・・アルバート様と婚約せずに、不幸になるとわかってる人を助けて、アルバート様が学園を卒業したら自分の幸せな恋愛をする事だった・・・・・・・・・
「今は、わからない!でもいつかは幸せな恋愛がしたいかな?」
これって言って良かったのかな?アルバート様に無礼じゃない?
でも!本当に今はわからなくなった!
「デュークが言って欲しい答えを言ってあげられなくて、ごめんね・・・・」
「でもデュークが幸せなら私も幸せだよ!」
「オリヴィアはきっといろいろあるんだろうね。僕にはわからないけど、でもオリヴィアが幸せをたくさん感じるように僕は頑張るね!」
デュークは私の両手を取って寂しそうにしながらも、私の顔色を伺う。
「心配してくれるのね?ありがとう。」
私は優しく微笑んだ!
遠くから声がした
「オリヴィア〜!」
エドガー殿下?
報告が終わったにしては、雰囲気がおかしい!
「エドガー殿下急いでどうされました?」
「楽しんでいるところごめんね!今すぐデュークにお願いがあって〜!オリヴィアはまた後でお話ししたいから王宮の応接室で待っててくれる?」
「えぇ・・・」
様子がおかしいのは、わかるが殿下が隠しているようなので内容は聞かない事にした
「ルーカス!」
凄い!やっぱりどこにいたのかわからないけど、すぐにルーカス様が現れた!
「オリヴィアとブラッドを案内して!ルーカスもそこにいて!」
「え?ルーカス様はエドガー殿下の側近兼護衛ではないのですか?」
エドガーは気にする様子もなく
「お客様だけで応接室にお待たせできないから!ちょっと時間かかるかもだけどちょっと待ってて!お願い!いい?」
エドガー殿下が可愛らしく首をかしげて、お願いして来た!
うわーこれを拒否できる人がいたら教えて欲しい〜!
「はい・・・・ブラッドとルーカス様とお待ちしています。」
エドガー殿下はルーカス様に耳打ちしていた。
ルーカス様の表情は変わらず
「ではオリヴィア様ブラッド様こちらへご案内させてもらいますね。」
「オリヴィア〜!後でね〜!」
殿下の顔はいつもの殿下なのにやっぱり引っかかる。私の勘がそう言ってる!何か起こった!・・・と。
でも私を守りたい為に言わないのだから。
今は殿下に従う。
殿下達と別れて王宮内の応接室に向かう中、照明が眩しく、ドレスの破れたところが気になり、左手でぎゅうっとドレスを掴んで隠して歩いていた。
ブラッドが
「ルーカス様!応接室ではどれくらい待ちますか?もし時間があるのなら早馬で家にオリヴィアのドレスを取りに帰りたいのですが、ダメでしょうか?」
ブラッドは私が気にしてる事に気づいたのね!
ルーカス様は躊躇なく
「こちらの者がブランジュ邸に使いを出しますのでブラッド様はオリヴィア様のお側にいて下さい。」
と丁寧なお辞儀をされた!
さすがにブラッドも異変に気づいたが
「ではブランジュ家のメイドのティナがわかりますので『もう一方のドレス』と伝言して下さい!」
「かしこまりました!」
気づいたらもう応接室の前についていた!
「私は部屋の中で一緒に待機させて頂きますが、姿は見えないのであまり気になさらないでください!エドガー殿下のそばでも一緒ですので!」
「はい、ありがとうございます。」
「少し伝言のために部屋の外に出ますがすぐに戻ります、何かあれば私の名前をお呼び下さい。」
というと部屋の外に出た!
「オリヴィア!ルーカス様って領地で一緒に助けてくれた方だよね?」
「そうね!エドガー殿下の側近兼護衛だからきっと凄い方なのね」
2人でルーカス様を感心していた・・・・・・
トビラのドアが
コンコンコン
ノックがした!
もう?エドガー殿下が?
嫌!違う!エドガー殿下なら気にせず扉を開ける!
ルーカス様なら勝手に隠れているはず!
ブラッドが声をかけようとしたところを、私はブラッドの口を手で押さえ、シーっと自分の右の人指で自分の口で静かにとジェスチャーした!




