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「殿下・・・」
ブラッドとデュークは少し離れたところで、
「僕達はここで見てるからね。」
ブラッドが私の背中をそっと押して、エドガー殿下のところにいくようにと・・・。
私は2人に言われるがまま、殿下のところへ行った。
「オリヴィア!守れなくてごめんね」
「殿下は何もしてませんし、私は今日の殿下との約束を破るところでした・・・・。」
会場から音楽が流れ出した。
「僕は舞踏会の優勝者だから、1番に踊るんだよ!ホールでは女子の部の優勝者が踊ってるから、中と外で来ている人達を魅了してしまおう!」
殿下は私の手を取って、ステップを踏み出した。
私は殿下にエスコートされながらステップを踏んで踊り出した。
近くにはブラッドとデュークしかいなくて、普段の練習みたい。
私のドレスはホールの中からは補修した所は見えないし、オレンジ色のドレスが外灯の光に反射して白い刺繍がキラキラと輝く・・・・・・・・・
殿下の白いタキシードも光に反射していて、まるで私達2人が光を放っているかのように見える!
「殿下が光っています!」
殿下が笑い出して
「オリヴィアもだよ!」
2人でクスクス笑いだした。
さっきまで泣いていたのに、今は楽しい!
大勢の前で注意されドレスも破られ、悔しさと恥ずかしさで気持ちが落ちていたけれども、今は楽しいって気持ちだけが私を覆いつくす。
殿下はやっぱりダンスが上手で私のヘタなステップさえも華麗に魅せる!
殿下が私を一周回らせるとドレスが広がりキラキラした輝きがとても眩しくて、私までも魅了される!
殿下の足を何回か踏んでしまっても殿下はニコッとしたまま「大丈夫だよ。」と優しく微笑む
優しい!殿下優しすぎます!
一曲はあっという間に終わってしまった!
私たちは終始笑顔で踊っていた。
気がつけばホールから何人もの人がテラスに出て来ていて、私達を離れた場所から見てくれていたようでダンスが終わるとともに盛大な喝采を浴びた!
「殿下との約束を守らせて頂いてありがとうございます。」
私は殿下に感謝の気持ちを伝えた!
「僕は夢が叶って本当に嬉しいよ!本当は舞踏会で2人で踊るつもりだったけど、今日踊れて良かった!こんなにも綺麗なオリヴィアを僕に見せてくれてありがとう!」
エドガー殿下は少し切なそうに私の髪に触れる・・・・・・・・・
殿下の表情はまるでもう2度とこんな事がないかのような寂しい瞳だった
「殿下?」
「オリヴィア!良かったらここでブラッドとデュークとも、踊ってくれる?」
「デュークは踊れるのですか?私がヘタなのでリードは出来ませんよ?」
「大丈夫!大丈夫!今日の為に特訓したから!」
「ヘタでもいいなら・・・・」
殿下は優しく微笑んだ。
殿下は急に
「オリヴィア!そのドレスをそんな風にした人の顔は見た?」
殿下の顔から表情が消えた!
言うか悩むけど、きっとアルバート様に報告してくださるのだろう
「はい・・・・・・・・・、理事長です。」
「そうか。」
殿下はいつもの穏やかな表情に戻って
「ここにはブラッドとデュークしか近づけないから思う存分楽しんでね!」
殿下はブラッドとデュークのところに行って何か話していた。
そして顔を赤らめてブラッドが私のところにやってきた
「まずは僕と踊って頂けますか?」
ブラッドは私の前に手を差し出した!
「ええ!喜んで!」
私はブラッドの手を取った。
ブラッドとはいつも家で練習してたからそんなに緊張はないけれどテラスからの観客の視線に2人で緊張してしまう。
「いつもと違って照れてしまうわね」
「僕はもっとだよ!こんなにも綺麗なオリヴィアと踊れて僕は幸せだよ!」
2人で話しているうちに緊張がほぐれていつもの練習している時のような感じで気持ちが落ち着いて来た!
「楽しいね!」
2人でニコニコしながら踊った・・・・・・・・・
2人に私を任せたエドガー殿下はすでに近くにはいなかった。
行く先はアルバート様のところ




