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「ごめん!オリヴィア!最初だけ兄上達のところに行くからここでブラッドとデュークのところにいてね!挨拶は上から見てるからね」
エドガー殿下は私がきれいに髪の毛をセットしているため横に流した髪の毛に触れた
いつもなら頭を撫でるのにこれはこれで恥ずかしい
少し顔が赤くなる・・・・・・・・それを見たエドガー殿下は嬉しそうに王族の方がいるところへ向かった
エドガー殿下は舞踏会優勝者だけど第二王子様でもあるからまずは王族の方で挨拶をされるらしい
エドガー殿下はデュークと目を合わせてアイコンタクトを取っているようだった
エドガー殿下とデュークの顔に笑みはなかった
「デューク大丈夫なの?」
私が声をかけると普通に戻った
「ねーブラッド!僕は弱いから誰かに絡まれたら助けてね!」と笑ってみせた!
「じゃあ私も守るわ!私これでも剣術大会準優勝だもん」というとブラッドが
笑いながら「知ってる!今なら僕の方が強くなったとおもうけどね」ブラッドはウィンクしてみせた!
うわ〜!ブラッド!かっこいいじゃない!大きくなったな〜
「じゃあ僕は2人に守ってもーらおう!」
デュークはニコニコしてるから
デュークのつらい過去が本当にあったのかな?と忘れてしまいそうになる!
「オリヴィア!そろそろ呼ばれるんじゃない?」
ブラッドが会場の状況に気づいて教えてくれた
舞踏会の6位入賞の女子の部から
名前を呼ばれ王族の方の近くに行きお辞儀して招いていただいたお礼を申し上げる
たったそれだけなのに凄く緊張してきた!!!
『舞踏会男子の部優勝!エドガー・ベルクール』
エドガー殿下はその場に立ち
「このような名誉ある賞を頂き感謝致します!」
そして紳士的なお辞儀をしてまた王族の席に着いた
剣術大会は3位以上なのでもうすぐに私の番だ!
緊張している私にブラッドが私の左耳の緑色のイヤリングに触れる!
急でちょっとビクッとなってしまったがブラッドは気にせずに「オリヴィアを守っているよ!」
その言葉に不思議と安心してきた
『剣術大会準優勝!オリヴィア・ブランジュ』
来たーーー!
「はい!」
私は人混みを掻き分けるように王族のもとへ向かう!
背筋を伸ばししっかりと王族である・・・・・・・・・アルバート様の目を見ながら歩いて行く!
あー久しぶりに目が会った気がする!先週も王宮であってはいるのだけど学園では何ヶ月ぶりだろう
アルバート様もしっかり私を見つめる!
次の瞬間アルバート様の目の色が変わったのがわかった
私はちょうど先生方の横を歩いていて
要注意のローラはフロアの方にいるから私から離れている!何か起こると思った瞬間先生方の足の間から光るものが靴についている人の足が私の前に急に飛び出して来たのがわかった!
私のドレスが光るものに引っかかった!バランスを崩した私は前に転けそうになる瞬間に先生方の方を
見た!
1人明らかにおかしな人を見つけた!先生方の後ろに隠れ足だけを間から出している人
・・・・・・・・・理事長?
ビリ!と音がした多分ドレスが破れたんだと思うけど光る物がナイフだとわかった以上はコケるわけには行かない勢いで足かお腹にナイフが刺さるかもしれない一瞬の出来事で先生方もバランスをただ崩しただけと思っているだけのようだった
私が引っかかった左側の足の逆側に重心を傾け右側から受け身を取るような感じででんぐり返しをした・・・・・・・・・
ドレスで・・・・・・・・・
コケてはいないが・・・・・・・・・かっこ悪いのは間違いない
しかしナイフが私にあたる事はなかった
気づいたら理事長は何もなかったように定位置に並んでいる足にナイフはついていない
ただ理事長の瞳はどこか変だった!
「オリヴィア!」アルバート殿下が声をかけ私に駆け寄ろうとしたが
私は顔を横に振る
「陛下 王妃様 王子様方大変申し訳ありません!緊張のあまりコケてしましました!無礼をお許しください」
私は丁寧に挨拶したが
「陛下大変失礼しましたこの生徒は日頃から素行が悪く私も手を焼いております!本日はお祝いの席なのでここは私に一任をお願い致します」
私はびっくりした!横にいるのは
先程足を引っかけた理事長なのだから!
「嫌・・・・・・・・・」
アルバート様が何か言いかけようとしたら
「お前は黙っていなさい」
陛下の一声でアルバート様は沈黙した
「理事長!そちらの生徒は優秀だと聞いていましたが理事長の勘違いでは?」
「いえ!今も王族の方々の目に止まりたくてわざと転んだのです!」
陛下は少し考え
「そうは思えないが彼女の名誉の為に今日は許そう!」
理事長は苦虫を噛んだような顔をしたがすぐに私に耳元で「そのドレスではどちらにしても王族の方の前に出られまい挨拶はこの場で終わらせ帰りなさい」
私はドレスをみたら裾から膝上までバッサリと切れていた・・・・・・・・・
「このような名誉ある賞を頂きましてありがとうございます!私の非礼を許して頂き感謝致します!」
私はアルバート様の近くに行く事もできずに破れた部分を隠すように来た道を戻って行った・・・・・・・・・
泣きそうになるが泣いては相手の思うつぼだと思い私は背筋を伸ばし堂々と歩いて
ブラッドとデュークのところに戻った
戻るまであと10歩ぐらい!泣くな!泣くな!
一歩・・・一歩・・・・・
私は無表情のまま一粒の涙が頬を伝っていったのがわかった・・・・・・・・・
ブラッドとデュークが両手を広げて私を待っていた
2人の方が泣きそうな顔をしていた
王族の席にいたエドガー殿下は怒りで力強く拳を握り手のひらからじんわりと血が滲んでいた・・・・・・・・・




