59
「兄上!兄上ー!」
エドガーが息を切らせて走って来た!
陛下にも気づき
「あ!父上!観戦中失礼します!」
陛下もエドガーには優しい
「構わぬ!アルバートに話しがあるのだろう?私を気にするな」
「父上ありがとうございます!」
エドガーは小声で
『兄上!どうなったの?』
『あぁ!女子の部は終わって今から男子の部が始まるよエドガーはまだ終わる時間ではないだろう?』
『僕は前半が終わったので今休憩中!すぐ後半が始まるので戻るよ!オリヴィアは?オリヴィアはどうなったの?』
『エドガーが心配する事はないよ!オリヴィアの剣技は女子の中で1番素晴らしかった!優勝はできなかったが・・・・・・・・・』
エドガーの顔が青ざめる!
『オリヴィアはケガしたの?ねーオリヴィアはどこにいるの?』
『ケガしてないよ!』
その言葉に安堵したようだった
私も余裕で見ていたわけじゃないが・・・・・・・・・本当にはオリヴィアの剣技は演舞のようで見惚れてしまうんだ!
決勝で負けてしまったが
対戦相手は多分男子の部で出ても上位に入る腕前だと思う!
相手も上手かったからこそオリヴィアはケガをしなかった!お互い寸止めでの剣技を繰り広げていた為にお互いがこの大会で無傷で終わった!
ずっと見ていたいくらいだった!
負けた後のオリヴィアはとても清々しく
満面の笑みで青空を見上げていた
オリヴィアの出場のおかげで観客は魅せられ
対戦した相手は全て喝采を受けていた!!
だからカトリーナ嬢の華麗なる負けも大会をしらけさせる事がなかった!
『ごめん!エドガーにもオリヴィアを見せてあげたかった』
エドガーは驚いた表情で私を見て少し考えて
『そっか!オリヴィアは凄かったんだね!オリヴィアは王宮に呼べるの?夜会参加資格はある?』
『あぁ!準優勝だから資格はあるよ』
『わかった!兄上!前言った約束忘れないでね!ちょっと優勝してくるから!オリヴィアのファーストダンスの相手はぼくだからね!』
『あぁ!もちろんだ』
ちょっと優勝してくる?
フッ・・・・私は笑みがこぼれた
エドガーはすごいな簡単に優勝してくると言えるのだから!
でもエドガーも頑張っていたのも事実だ
エドガーは舞踏会に戻って行った!
私は婚約者候補を秘密にしているためにオリヴィアとのダンスは踊れない!噂になるとまずい!犯人が捕まっていない今はまだ無理だ
エドガーが羨ましいとは思うが
今日のオリヴィアを見せてもらえて私は幸せ者だと思う
オリヴィアの綺麗な紫色の瞳は私を魅了してやまない!
「オリヴィア!お疲れさま!」
アーサーが私を見つけて声をかけてきた
「アーサー!ヘヘ負けちゃった!行けると思ったんだけどなぁ」
私の気持ちは清々しかった!
対戦相手の方は本当に素晴らしかった!多分私と違って毎日凄い鍛錬をウケているんだと思う!何で今年から男女別々なのか・・・・・あの方なら女性騎士になれると思う!
私が次に動く方向も剣の振る角度も全てわかっていた!鍛錬の賜物だと思うのに
評価が正当にされればいいと願うばかり
アーサーは私の頭をポンポンして
「もう少し鍛錬する期間があれば違ったかもな」
「んー!それでも私の完敗だと思うわ!」
「そっか」
アーサーは私を慰めているようなのに
笑っている!
うん!私も楽しかった!
「男子の部を見ていくのか?」
「シャワールームで汗を流したらカトリーナ様に会いに行こうかなって思ってるの」
「じゃあ!今エドガー殿下が舞踏会で頑張っているそうだからカトリーナ様が良ければ一緒に」
「そうね!カトリーナ様の様子を見て行ってみるわ!ありがとう!アーサー」
私はシャワールームへと急いだ!
そうだ!エドガー殿下にたくさんのご恩があるから
応援に行かなければ!!
きっと誰よりも美しく踊るんだろうなぁ
ものすごく想像できるわ!




