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大会当日の朝から
ブラッドの機嫌が悪そうに見える
「ブラッドおはよう!機嫌悪い?」
「そう見える?」
「そうね!少し怖いわ」
ブラッドは勝利のおまじないと言って
「僕は見に行けないから遠く離れていても僕がオリヴィアを心配している事を忘れないで!」
ブラッドは小さな箱から綺麗な緑色のピアスを1つ取り出した
私の髪の毛を耳にかけ左の耳にそのピアスをつけた
「私に?」
ブラッドは真っ赤な顔を隠すように片腕で顔を隠すようにした
「応援に行けないから」
それはブラッドと同じ瞳の色だった
「もう1つは?」
「優勝して帰って来たらあげるよ
それまではオリヴィアの無事を祈りたいから僕が持ってる!いいよね?」
ブラッドの気持ちが嬉しい!
「ありがとう!大事にするね!」
「うん」
「でも多分優勝は無理だわ!だからもう1つはブラッドつけててくれる?」
「いいの?」
「せっかくの素敵なピアスだし!使わないともったいないわ」
ブラッドは嬉しそうにもう1つを自分の耳につけた
「オリヴィアに勝利を・・・・・・・・・」
競技は女子から開催される
選手は軽く防具を着けれる
カトリーナ様の防具をつけるお手伝いはカトリーナ様の友人に頼んだ
私がいない事にカトリーナ様の不安は大きかったようで
カトリーナ様はアーサーを見つけてかけよった!
「あのオリヴィア様は今日は来て頂いてますか?」
アーサーは優しく微笑んで
「来てます!きっとカトリーナ様を1番に思っています」
「そうですか」
「対戦表は見られてないのですね?」
「はい!どの方がいらしても私のやる事はかわりません!最後の判定が出るまでは剣を手放しません」
「そうですね・・・・カトリーナ様のご武運をお祈りしています!」
アーサーはカトリーナ様にお辞儀をして競技場に入って行く姿を見送った!
今日は晴天で競技場には痛いぐらいの日差しが差し込んで体に刺さる
観客席は逆光でよく見えないが・・・・・・・・・
対戦相手だけははっきりと確認できる
相手は鋭い視線でこちらを見ていた
競技場の中央にお互いが近づく
もう私はカトリーナ様がはっきりと見える!
カトリーナ様の視線が私を認識した!
「・・・・・・・・・オリヴィア様?」
「はい・・・・・・約束通り最後までその剣を離さないで下さい!カトリーナ様の勇姿をみんなにお見せいたします!」
カトリーナ様の瞳に涙があふれる
「オリヴィア様・・・・・私の為に?ありがとうございます!オリヴィア様のご期待に添えてみせます!」
カトリーナ様の手は限界で今剣を持っているのも本当はつらいと思う!
でもカトリーナ様に恥をかかせずに皆様にその素晴らしき勇姿を!
私はカトリーナ様と始まりの挨拶をして
お互いが構える
カーン!
私はカトリーナ様が身構える剣に自分の剣を当て
「カトリーナ様!手が痛いでしょうがしばし我慢を!」
私の剣をカトリーナ様が必死に受け止めてくれた
私の剣が弾かれたかのように私は後ろに下がって飛んだ!
多分カトリーナ様の手はしびれていると思う
あまり時間はかけられない!




