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授業が終わりエドガー殿下の視線を感じつつ
アーサーとカトリーナ様の教室に向かう
「オリヴィア!エドガー殿下は大丈夫なのか?」
「ずっと怒ってる・・・」
「そうか・・・・・オレもオリヴィアには出て欲しくはないんだ」
アーサーは私の頭にポンッと手を置いた!
「うん・・・・・ごめん」
「カトリーナ様の練習が終わったらブラッドにもちゃんと話せよ?」
「わかってる」
「オレはオリヴィアの実力は信じてるし!もし大会に参加するとなっても優勝すると思うけどな」
って言って私の顔をのぞき込んで来た!
アーサーは私の目を見てニコッと笑った
アーサーが味方になってくれて嬉しい!
もちろんカトリーナ様が何とかなればいいけど・・・・時間がなさすぎる!
でもやるだけやろう!
カトリーナ様は自分の教室の前で私を待っていてくれた
私の姿を見つけてものすごくかわいい笑顔で
「オリヴィア様ー!」と駆け寄って来た!
めちゃくちゃかわいい!遠くから見たら綺麗な人だな〜って思ったけど間近で見ると可愛すぎて私がメロメロになりそう!
『アーサー!アーサー!』
小声でアーサーに話しかける
『どうした?』アーサーは私に耳を傾ける
『どうしよう!カトリーナ様が可愛すぎて倒れそう!』
『何だそれ!』
アーサーに頭をはたかれた!
「ふふお二人は仲がよろしいんですのね!アーサー様はアルバート殿下の近衛騎士様ですよね?」
「はい!カトリーナ様!自分と彼女は小さい時からの友人であります」
友人・・・・・
胸がツキンとした
私友人だよね!自分にも言い聞かせる!
「えっと校門に私の家族が迎えに来ててそこまで送ってくれてるんです!」
カトリーナ様に近づき耳元で
『いろいろ狙われてまして・・・・・』
というと
「そうですわね!私も伺っています!・・私はずっとオリヴィア様とお話ししたいと思っておりましたがそれは許されず こんな形でしたがお近づきになれて本当に嬉しいのです」
カトリーナ様がニコッと笑った!
かわいい!
「私もです!」
私もカトリーナ様に微笑んだ
カトリーナ様の顔が少し赤くなった気がした
「ブラッドー!」
校門で待っているブラッドを見つけて声をかけた
「あの方がオリヴィア様の弟さんですか?あまり似てないですね」
「はい!2つ下で5年前に養子に入ったんですよ!」
「そうなのですね!とてもお優しそうな方ですわ」
「ありがとうございます!」
ブラッドが褒められて私が嬉しい!
「オリヴィア!今日はお友達と一緒なの?」
「私ベルガモット侯爵の娘でカトリーナと申します!」
ブラッドは侯爵と聞いて慌てて
「大変失礼いたしました私はブラッド・ブランジュと申します!」と綺麗なお辞儀をした!
「ブラッド!あのね!いろいろあって今日から学園が終わったら剣術大会まで毎日うちに来てもらって剣の練習するの!」
「誰が?」
「カトリーナ様が」
「侯爵令嬢であられるのに?」
「だから!いろいろあって!」
「オリヴィア!いろいろじゃわからないよ」
アーサーが
「ブラッド!オレも一緒に教えるからとりあえず帰ろう!」
「カトリーナ様の家にご連絡は大丈夫ですか?」
「はい先程友人に頼んで御者に伝言いたしました帰りは家の者がオリヴィア様の屋敷にお迎えに来ます!」
「父様びっくりするね」
私とブラッドは顔を見合わせて笑った!
「そうね!」
案の定!カトリーナ様と一緒に帰って来て父様母様2人とも慌てている!
とりあえず学園の必須科目だから!と嘘をついたが
ご令嬢に何かあったらとソワソワしている・・・・・・
本当にやりづらい!!!
「父様!母様!基本です!基本が出来ないとカトリーナ様が危ないので!怖いならこちらに見に来ないで下さい!」
キャロルに父様と母様の事をお願いした!
「この5日間はキャロルが頼りよ!父様母様をお願いね!」
「わかったわ!姉様の為なら頑張る!」
キャロルは私に頼られて嬉しそうだ!
これでゆっくり練習できるわ!
「あの・・・オリヴィア様ごめんなさい!私の為に」
「いいのです!私はアルバート様の大事なカトリーナ様の助けができたらそれで嬉しいので!」
カトリーナ様の顔が困った顔になった
「・・・・・・・・・ありがとうございます!でもオリヴィア様は何かいろいろ勘違いもされてらっしゃると思うので大会が終わったらゆっくりお話ししましょうね!」カトリーナ様がニコッと笑った
ん?
とりあえず大会が大事だわ!
「では!大会は木刀ですのでこちらを握って下さい・・・・・」
やっぱりカトリーナ様の握力では木刀を長時間は握っていられない・・・・・・・・・
両手持ちをしても木刀はシナリがない分一瞬で木刀が飛ばされてしまう!
「ごめんなさい」
木刀を落とすたびにカトリーナ様は謝る
もう暗くなるので今日はここまでだ
「カトリーナ様謝らなくていいのです!はじめは誰もできません!今日ははじめてでこんなにもがんばってしまって綺麗な手にマメを作ってしまいました・・・・・・・・・」私が悲しそうにカトリーナ様の手をさする
「明日はマメが潰れて血が出ると思います何日間かはその痛みに耐えながら剣を握るのです大会の日には手に剣だこができてこんなにも綺麗な手じゃなくなるかもしれません」
私は自分で言って涙がでてきた
こんなにも美しい手をしているのに
何でカトリーナ様がこんなにもつらい思いをしなければならないの
「オリヴィア様は本当にお優しい方ですね!私の事などほっとけばよろしいのに一生懸命練習に付き合ってくださってしかも私の手を心配して下さる」
カトリーナ様はその痛そうな手で私の手をしっかり握った
「私!オリヴィア様と本当にお話ししたかったの!私達は本当はお互いの存在を知らず婚約者候補であったなら何のためらいもなく私はオリヴィア様に近づいていましたわ!でも周りが許して下さらなかった!オリヴィア様と私アルバート様を取り合うライバルですものね!」
え?ライバル?
「そんなの抜きにして今日あの時私を助けてくれてありがとう!どうしていいかわからない私にオリヴィア様は光をくれましたわ!私が何をしなければならないか!オリヴィア様が教えてくれたの!」
「私・・・・・・・・・絶対カトリーナ様を守ります!」
「守る?教えてくれるだけで十分よ?」
「侯爵様にはどう話されるのですか?」
「事実のみを!私は間違えて名前入れてないし恥じる事はしていない!だから私を陥れた人に屈しない」
カトリーナ様かっこいい!
だからやっぱり守りたい
「カトリーナ様練習はきついですががんばってくださいね!そして当日私を怒らないでくださいね」
「怒る?感謝すれど怒ることなんてないわよ!どんな結果になったとしても」
カトリーナ様はクスクスと笑った




