45 今の気持ち
アーサーと一緒の食事は領地にいた時以来だった
「こうしてアーサーと一緒の食事は久しぶりね」
「まさかエドガー殿下のお昼をもらうなんて良かったのかな・・・オレとしてはオリヴィアとお昼が食べれて嬉しいけど」
「私も嬉しいわ!」
2人でニコニコしながらお昼を食べていた!
周りの目も気にならなくて
気を使わなくていい相手と食事できるなんて楽しい!
「もう!僕がいないからって2人でイチャイチャしたらダメだよ?」
私の頭にポンっと手を置かれて
パッと振り向いた!
「ふふ!エドガー殿下!・・・・・・・・・っと」
エドガー殿下の後ろにはアルバート様がいた!
私は慌ててベンチから立った!
アーサーはとっくに立っていた!えー知っていたら教えてよー!
何か素の自分を見られたようで恥ずかしい
「僕達も一緒にいい?」
「もちろんです!」
「あーでもアーサーには兄上からお願いがあるみたいだよ?」
アーサーはすぐにアルバート様の側に行き用件を耳打ちされていたアーサーの表情は険しい顔になり
「かしこまりましたすぐに対応にまいります」
そして私を見て
「オリヴィアじゃあまた帰りに!」
「うん」
アーサーに手を振った!
「あっちのテラス席がテーブルあるよ?あっちにいこ?」
エドガー殿下は私の荷物を持って席まで案内してくれた
「殿下申し訳ありません!ありがとうございます」
「いいの!いいの!」
私達が会話している間 1言もアルバート様は会話に入って来ない・・・・えー?怒ってる?
席についてからエドガー殿下がさっきのアーサーとの会話が気になったようで
「ねーねー!アーサーとどうして帰りに!って言ってたの?今日僕と帰るんだよ?」
「あーそれは違うのですよ!学園で困った事とか気になる事とかあったときにエドガー殿下に話そうかと思ったのですがエドガー殿下の周りにはいつも人だかりで話せそうにないしアルバート様は・・・・・その・・・話そうと思っても3年校舎に行きづらくて・・・・・・それに・・・・・・・・・」
「それに?」
「その仲がよろしそうな令嬢の方とご一緒にいらして話しかけづらく でも報告しなくては行けないのでアーサーに教室から馬車まで送ってもらうついでに報告してたのです」
「なるほどね!じゃあこれからもアーサーでいいんだけど僕が馬車まで連れて行ける時は僕が一緒に行くよ?」
「はい!私はどちらでもいいのですが エドガー殿下手間じゃありませんか?」
「いいよ〜!オリヴィアは気にしないでね!」
「はい!ありがとうございます」
・・・・・・・・・
えっとアルバート様ずっと無言ですが 私やっぱり疑われてる?そもそもカトリーナ様は大丈夫なの?
この間にカトリーナ様に何かあったらどうしよう!
私がソワソワしてると
「僕がいたら話せないよね!兄上お昼終わったら必ずオリヴィアを教室まで連れて来てよ!1人にしたらだめだよ!僕先に教室戻ってるね!」
えーーーー?
エドガー殿下ーーーー!行かないでください!
私の心の叫びは聞こえる事もなくエドガー殿下は教室に帰ってしまった!
「あのー・・・・・私本当にローラ様に頼んで殿下の物を盗んでませんから」
とりあえず疑われてるかも知れない事を弁明してみた
アルバート様は私の目を見た・・・・・
アルバート様泣きそうな目をしてる!キレイな金色の瞳が潤んでて何だか胸の奥が切なくなる
アルバート様はそっと私の手を取った
その手は少し震えている
「アルバート様?」
「オリヴィア!私はオリヴィアを疑った事なんてないし私の不注意で盗られてしまった物で しかもあれは君とお揃いで作った物だったから無くなって落ち込んでいたんだ!私の対応が遅かったばかりに君がみんなにつらい事を言われたと知って申し訳なかった それに君が簡単にこの万年筆を差し出した事で私の中の本当の気持ちに気づいてしまった!」
「本当の気持ち?」
「あぁ!私は君を婚約者候補から絶対に外したくない!国を思って将来を決めなければいけない立場だともわかっている!だけど今だけは君を側に置きたいんだ」
アルバート様は私の手を自分の口元に持っていって軽く唇を当てた!
私は顔が真っ赤になった!!!
「ずるいと思ってる!今君を婚約者に出来ない自分はまだ周りを説得できるほどの力がない!しかも私は君の心が欲しい!」
「心?」
「アーサーやエドガーを君が好きになったなら私はあきらめる!」
「第一王子の権限で君を縛りつけたくはない」
「私は両親が決めた結婚相手に嫁ぎますよ?
それはどこぞの中年のおじさんでも何人も愛人がいるような貴族でも!それでいいと私は思いますが そんな相手でも私はちゃんと好きになって結婚したいのです!」
私はアルバート様に微笑んだ!
「アルバート様を好きになったらアルバート様は私の為にがんばってくださいますか?」
アルバート様は私をじっと見つめている
「例え頑張っても頑張ってもどうしても私を選べなくてもいいのです!!あなたはこの国の第一王子で次期皇太子様です!ご自身の信念だけはお捨てになりませんように!私はがんばってくれた事が嬉しいので!」
「オリヴィアを好きになってもいい?」
「好きになるのは自由ですよ」
「でも・・・・・まだ私も好きとか考えてなかったですし 本当に私がアーサーやエドガー殿下を好きになったらどうするのですか?」
「ちゃんとあきらめる!君の幸せだけは守りたい!」
「でしたら私は婚約者候補であるうちはアルバート様以外の方に心を渡しません!今私の心は私の物です!」
「あぁ!ありがとうオリヴィア・・・・・」アルバート様の顔がホッとした表情になった
「でも私がアーサーやエドガー殿下と今まで通りにしてもいいのですか?」
「いいんだ!それでも私は君に好きになってもらうよう努力したいのだから君は今まで通りで」
「カトリーナ様は?」
「あー!カトリーナ嬢はもうひとりの婚約者候補なんだ!」
やっぱり!
「カトリーナ嬢は友人みたいな感じなんだ私がカトリーナ嬢に気持ちが向いていないことも理解している噂になった時はカトリーナ嬢にもうひとりの婚約者候補が君だとバレてしまって・・・・・」
「バレた?」
「あー入学式で私は君しか見てなかったみたいで視線の先に君を見つけたらしい」
「バレないように注意してくださいと笑われてしまったよ!」
私の話しをしてたの?それであの笑顔
私は恥ずかしくなって顔が赤くなった・・・・・・・・・
「カトリーナ様を私は守りたいと思っております!ローラ様に候補であるとバレたかもしれません」
「それは大丈夫だ!今アーサーにカトリーナ嬢のところに護衛に行ってもらったから!」
良かった!
アルバート様にすごい告白されてしまったけど・・・・・・・・・
本当に嫌じゃない・・・・・・・・・
でもまだ好きとか考えてなかったから
申し訳ないし
私はゲーム通りに進んでいるように思えて怖い気持ちもある
それでも
アルバート様の紳士的な行動にまっすぐ向き合いたい
「オリヴィアこれをまたもらって欲しい」
それは昨日返した
アルバート様と同じ色の万年筆・・・・・・・・・
「はい!ありがとうございます」
私は殿下に最高の笑顔で微笑んだ




