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はぁーっ
ため息ばかり出てしまうが・・・・
オリヴィアは大丈夫だろうか?
エドガーがオリヴィアに興味を持ってしまった・・・・・
アーサーがオリヴィアを大事にしてくれたらこの先私が何を選択したとしてもオリヴィアを任せられると思ったが・・・・・しかも義弟のブラッドもオリヴィアをとても大切にしているのがわかった・・・・・
オリヴィア・・・・・君の綺麗な紫の瞳にうつりたい男性がたくさんいるよ!
僕も君を選べたらどんなに楽しい日々が待っているんだろう!
君をすぐに助けに行けない私は君を想う資格はないのかも知れない・・・・
コンコンコン・・・・
「サイラスです!エドガー殿下とアーサー殿が戻られました!」
私はあわてて書斎の机にある書類を散らばせながら立ち上がった!
「通せ!!!」
「兄上~!」
エドガーはそのまま私に抱きついて来た!
「エドガー?」
アーサーの顔を見ても呆れた顔をしているが・・・・
「どうしたんだ?全く意味がわからないが・・・・」
「あのね!オリヴィアのぬくもりを兄上にお裾分け~!」
「お・お前!オリヴィアに抱きついたのか?」
「うん!今回僕ものすごく頑張ったからねーお礼もらわないと!」
「アーサー事実か?」
「はい・・・・すみませんお止めできませんでした・・・・」
なんて事を・・・・・・・・うらやましい
「エドガー!もうそういうのはするなよ!」
と声は怒ってみるが私はエドガーをぎゅうっと抱き締めた!それにエドガーは
ケラケラと笑った
二人から事の流れを聞いた・・・・
オリヴィアの顔に傷をつけるように依頼した者がいるってことか?
なぜだ?
でもやっぱりカミュー男爵に話しを聞くしかない!
場合によっては
爵位剥奪に国外追放か・・・・
「サイラス!今すぐカミュー男爵家夫妻それにその子息・令嬢を召喚せよ!」
「御意!」
「麻薬か・・・・」問題が山積みだな・・・・
「兄上!デュークが治ったら城に呼びたいんだ!僕の助手にするし・・・・その麻薬がもし人の精神を操れてしまうなら国が危険な事になる!今はデュークは王都に呼べないぐらい重体なんだ・・・・」
「わかった・・・・・エドガーの勘を信じる!デュークの件は全て任せる!ただこの件は陛下に報告はするがいいな?」
「それはもちろんです!」
エドガーは一瞬にして真剣な表情になった!
たとえ脅されていたとはいえ 犯罪にはかわりない!
陛下の判断次第では投獄も考えられる!
しかし今回は情状酌量の余地はある!これからエドガーの配下になれば才能の発揮も可能だろう!
これから国の為の成果を上げればいいだけだから
ブランジュ伯爵領での犯罪は伯爵家は被害者で他に被害がないのなら後始末だけで罪には問われないだろう!
・・・・・・・・・・
「・・・・・オリヴィアはケガはないのか?」
二人は沈黙した・・・・・
「ケガをしてしまったのか・・・・・」
先にこの二人がオリヴィアのケガを報告しないのなら大したことはないんだろうが・・・・・
「僕少ししか見れなかったけどオリヴィアって凄く強くてカッコいいんだけど・・・・・時々弱々しくて守ってあげたくなるよね!」
エドガー・・・・・本気にならないでくれ
オリヴィアに会いたい・・・・
アーサーと目が合った!アーサーも複雑な顔をしていた・・・・・
それから数日・・・・・カミュー男爵家が王宮に来た・・・・・がその中に黒髪の男はいなかった!
何故王宮に呼ばれたのかわけもわからず困惑している
親族に黒髪の男がいるか問いただしたら
行商の者はいるが黒髪ではないという
ただ最近連絡が取れないとのことだった
髪は染めていたのだろう!一時は身をひそめるかも知れない・・・・
カミュー男爵夫妻は嘘を言っている様子もない
ただ身内からの犯罪が出たかも知れないということで責任を持って連絡が取れ次第 城に連絡を入れること!これから男爵家の領地や商いは全てこちらの監視下になる旨伝えた!証拠がまだないならこれ以上の処罰は出来ない!
婚約者候補の件はこちらも名前を出してはいないが全く知らないようだった・・・・・
ただ・・・レイラ嬢から聞いているはずのローラ嬢は別室で話しを聞く事にした・・・・・
アーサーとサイラスだけを同席させた
「ローラ・カミューと申します!」
白色の髪は光に当たるとキラキラひかり桃色の大きな瞳は期待に満ちた輝きをしている!
何か勘違いをしているようで気分が悪い!私はオリヴィアを傷つける者を探しているだけだ
「君はレイラ嬢から何か聞いているね?」早く話しを終えたくてストレートに問うことにした!
「はい!レイラ様が婚約者候補になられたと!」
「他の者を知っているか?」
「いえ・・・・・残りのお二人は存じ上げません」
・・・・・・・・・・
「ローラ嬢は春から学園には入学するのか?」
まさかのアルバート王子からの質問に顔を赤らめて
「はい!殿下と同じ学園に通える事を楽しみにしております!」と上目遣いで私を見る
普通の男なら可愛いと思うのだろうが私はどこか欠落してるのか彼女の違和感に警戒しているのか
これ以上は話したくないと思った!
「もうよいでは・・・・・学園で」
「はい!殿下とお話し出来て嬉しかったです!」とお辞儀して席を立つ・・・・・
アーサーの前を通り過ぎるとき
アーサーに
「こんなに早くアーサー様に会えて嬉しいですわ!」と聖女のような笑顔で話しかけた・・・・・
アーサーはその笑顔を凝視した!
ローラ嬢が退室した後・・・・・
サイラスが
「彼女は危険な気がします!お気をつけください」
珍しくサイラスが人を評価した
アーサーも
「何故 彼女は私を知っているのでしょうか?私は名前を名乗っておりません!私の名前だけを知っている者はたくさんおります!しかし王宮近衛騎士です!男爵令嬢が私の顔を知る事は難しいかと・・・・・」
・・・・・・・・・・
「オリヴィアの時のように幼少期に会っている可能性もありますが・・・・・」
アーサーは納得できていないようだった
「サイラスが言うように彼女は少女だが警戒はしておこう!」
今はこれ以上の情報は得る事は出来なかった・・・・・
あれからカミュー家の親族の行方もわからず・・・・・
3ヶ月が過ぎデュークは親子で城にやって来た城下町で住むところを用意し母親と二人で暮らすには十分の賃金をもらえる仕事を斡旋した・・・・・エドガーの管理する研究所に
月日は流れ
オリヴィアが学園に入学する日が間近になった!




