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「父様ー!」
父様の周りにはたくさんの人がいた・・・・
母様・キャロル・アーサー・エドガー殿下・ブラッドそして治療してくれてたであろう医者・・・・
生きてる?・・・・
その中を掻き分けるように
父様に駆け寄った!
「父様ー!」
「オリヴィア・・・・」
父様はまだゆっくりでしか腕が動かせないようだった
それでもゆっくりと私の髪を撫でる
父様だ!父様が生きてる!
私は瞳から流れる涙を拭うこともせず父様に抱きついた!
「痛い・・・・」
「オリヴィア嬢!命はとりとめたけどまだ傷口は
痛いんだよ!離れてようか?」
エドガー殿下が私を引き剥がす・・・・
そういえばどうしてエドガー様がいるんだろう
「エドガー殿下・・・・なぜこちらに?」
「んーいろいろあって?・・・・でも僕の勘が当たったよ!僕万能薬を持っていて傷口に塗ると止血も早いし傷口の化膿も防げるんだ!そっちの護衛の人もちゃんと生きてるよ!
ただ二人とも血が足りてないよ貧血状態だから血の成分になるものをしっかり摂らせてね!」
「エドガー殿下が助けてくださったんですね!ありがとうございます・・・・・」
私はずっと涙が止まらない!
横にいたブラッドも母様もキャロルもみんなエドガー殿下に頭を下げる
「アーサー・・・・・ありがとう・・・・」
これも全てアーサーが応援を連れて来てくれたおかげだから!
アーサーは私の頭をポンポンと撫でた
「間に合って良かった!オリヴィアにケガがなくて・・・・ってケガしてないよな?」
「ん?してない・・・・あーちょっと転がった時に腕を擦りむいたかも」
っと私は右腕を見たら肘の近くを割りと大きい
手のひらぐらいの擦り傷があった・・・・・
「嘘だろー!」
ブラッドは横で青ざめた顔で叫んだ!
「オリヴィア痛くない?いつ?いつ?どのタイミングでケガしたの?僕が見てた時にオリヴィアに剣なんかあたっていなかったよ!」
「ブラッド!落ち着いて!!これ1番最初の方だったからブラッド達が来る前よ!」
「もうどうでもいいから早く治療して!後が残ったらどうするの!!!」
ブラッドは私の手を引いてみんなから離れた椅子があるとこに救急箱を持って来て薬をつけてくれた!
「ありがとうブラッド!」
「いいなー僕もオリヴィア嬢の手当てしたいなー!」
・・・・・え?エドガー殿下が?
「えっと・・・・・」理解が出来ていない私に
アーサーが
「とりあえず今の現状の報告とこれからの事を話しましょう!」
あーーーーーーー!
「アーサー!早く行かないと!」
あの子が気になる
「もしかしたら黒髪の男はあそこに帰っているのかも!」
わたしは顔色が悪くなる
「でもオリヴィアを連れて行けない!案内はブラッドに頼む」
「嫌よ!約束したわ絶体連れて行くって!お願い!絶対無理しない!ブラッドかアーサーのそばにいるから!」
「んーじゃあ僕も行く!」
え?エドガー殿下?
「これでも王子だからそこそこ強いよ?オリヴィア嬢は僕が守ってあげる!だからいいんじゃない?」
え?王子が守られるんじゃないの?
アーサーもエドガー殿下には何も言えないみたいだった
この会話に母様とキャロルだけはついて来れないようだったけど
父様の事を母様達に頼む
「母様・・・・・父様をお願いします!」
母様は私に近づいて・・・・恐る恐る私を抱きしめる まるで私の反応を確かめるように・・・・
私は久しぶりのハグに戸惑いながらも母様の背中に腕を回して母様の肩に顔をうずめた母様は何も言わなかったけど心配しているのはわかった・・・・
小さな声しか出なかったけど
「うん・・・・」
とだけ答えた
父様はその光景を見て涙ぐんでいた
ブラッドも下を向いて涙を隠しているようだった
キャロルは私に飛び付いてきた!
「姉様!助けてくれてありがとう!」
キャロルと母様に抱き締められ私は心の中の重たかったものがなくなった気持ちになった・・・・
「もう行かないと・・・・」
もっと余韻に浸りたかったけど
恥ずかしかったし・・・・早く行かないと!!
キャロルと母様は
「気をつけて!」
心から言ってくれた気がした
ブラッドは私の手をぎゅうっと握った
「行こう」
アーサー達とあの子のところへ




