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「キャロルーっ!!」
私は門で黒髪の男と話しているキャロルに大声で声をかけた!!
キャロルは怪訝そうな顔をして私に振り向く!
「何?母様宛ての物を受けとるだけでしょ?できるわよ!それくらい!」
男が私に気付き
「おや?これはこれはオリヴィア様ではないでしょか?」
何でこの男は私を知っているの?
「キャロル!その人から離れて!」
私が言うのが間に合わずキャロルはその男に手を掴まれた!「痛い!」キャロルは痛みで顔が歪む
「何で掴むの?離してよ!」キャロルが抵抗すると男はどこに持っていたのかナイフをキャロルの顔に突き付けた!
「キャロルーっ!!」
キャロルは恐怖で声が出ない体中が震えているのがわかる!
「あなた母様に荷物を持って来ただけじゃないの?キャロルに何してるかわかってるの?」
男はニヤリとして
「そーですねー・・・・そのつもりでしたが・・・・こちらの邸にまさかのオリヴィア様が隠れていたとは・・まー夫人をこちらの味方にして状況を確認しようと思っていましたがなかなか時間がかかってしまって業を煮やしていたのですよ!それがこんなに簡単にお会い出来るならはじめから訪問すれば良かったですねーただこちらの警備はしっかりしてましたので簡単に侵入は出来ませんでしたが・・しかもどこもケガをされてらっしゃらないとは・・・・聞いてた状況と少し違いますね」
この男は何を言ってるの?
私が目的で母様を巻き込んだの?
しかも今はキャロルまで・・・・
私の中の何かが切れた音がした!
門から見えない壁のそばに護衛が4人・・・・
相手は1人・・・・ただ門のそばに馬車が停まっている・・・・中に誰か乗っていたらどうしよう・・・・
「私に用事があるんでしょ!キャロルを離してよ!」
「女性の顔に傷が付いたらどうなると思いますか?」
男はニヤニヤしながらキャロルにナイフを向けたまま動かない・・・・
どうしようどうしよう!
父様!ブラッド!まだ帰らないの?
・・・・キャロルは声がでないままポロポロ涙がとまらない
ベイルが「オリヴィア様!」
私の真後ろから声が聞こえた!
少しベイルとの距離はあったがベイルに
「高く!!」と声をかけるとベイルは持っていた物を私の頭上に高く放り投げた!
男と私までの距離は20歩ぐらい・・・・多分届く
高く上がったその物を前方に向かって走りながらジャンプして掴みそのままくるりと転がって男の真下に入る!男は一瞬何があったかわからない状況で男のお腹を先ほど掴んだ木刀で突く!
男は衝撃で後ろによろめく!キャロルから離れた隙に近くにいた護衛がキャロルを引っ張り保護した!
「キャロルを中へ!」
すぐにキャロルを保護した護衛は邸の中へキャロルを連れて行った
残りの護衛も前に出てきた私は男から目を離さない!
「オリヴィア様も中へ」護衛に言われて私も中に入ろうとしたが・・・・
・・・・っ!
母様の馬車が帰ってきた!
嘘でしょ!
タイミングが悪いわ!
でも近くに父様達がいるはず!
私はこれでもかという声で
「父様ー!!」
「ブラッドー!!」
私は叫んだ!
母様は何事?と馬車から顔を出した!
男の馬車からも2人の剣士のような人が出てきた
やっぱり1人じゃなかったんだ!
「母様!馬車から出ないで!」
私が母様に声をかけたのは何年ぶりだろう・・・・母様はびっくりしてる!
その隙に母様の馬車に男の連れの剣士が母様を引きずり降ろした!
「いやー!」母様は抵抗したが男の力に敵わない
黒髪の男が私に
「このガキが!よくもやってくれたな!」
私を睨み付ける
「お前の母親を無傷で返して欲しければお前オレのところに来い!その木刀はその場に置いていけよ!」
母親は私が話してる男が昨日の男だと気付き
「なぜカミュー様が?」と恐る恐る呟く
「母様を離してよ!」
私は木刀を地面に叩きつけた!
「「オリヴィア様!」」護衛達が動けずにいる
もし自分達が動いて母様に何かあったら困るからだ
私は男の目の前まで行った
「別に殺そうと言う訳じゃない
少し顔に傷がついてくれたらいいだけさ!悪く思うなよ恨むなら依頼人を恨めよ!」
男はナイフを振りかぶった!
私はぎゅうっと目をつぶった!
・・・・・っ!
カシャン・・・・カランカラン
ナイフは地面に転げ落ちている
ナイフを持っていた男の手は後ろからブラッドに掴まれていた!
「ブラッド・・・・っ」
ブラッドはそのまま男をうつ伏せに地面に押し倒し背中に腕を回してブラッドの体重で男を抑えつける
「くそ!離せ小僧が!」
母様は?
母様を見ると父様が男2人と格闘している!
父様も元騎士だ!
父様は1人の男の足を払いよろけたところで剣を奪う
母様を自分の後ろに隠し打ち合っている・・・・
が父様が不利だ
護衛に「父様の援護を!!」
次の瞬間剣を取られた方の男が父様の腕を掴んだもう1人の男がその瞬間に父様を切り付けた!
「父様ーーーーーーーー!」
私は護衛が持っていた剣を取り上げ父様を切り付けた男に向かって走った
「オリヴィア!ダメだ!」
ブラッドの声がする!
「この男を押さえてて」護衛に男を頼んでブラッドも私についてくる
でも私の方が一足早く男にたどり着く
母様が泣きながら父様にしがみついてるのがわかった
嘘・・・・
私は怒りのまま男に飛びかかる!
ブラッドも後から来て私達は打ち合いになるが私達より体格もいい男達に打ち負けそうになる・・・・っ!
ヤバい!力が強すぎる!
「オリヴィア下がってて!」
ブラッドは私に下がれと言うけど
ブラッドも剣をを取り戻した男を相手している!
今引いたらブラッドもヤバい!
「そこまでだ!」
・・・・っ!
アーサー!
アーサーが応援を連れて戻って来た!




