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愛馬を休みなく走らせて・・・・
明け方前には王都に入れた・・・・今から行っても王宮の中までは入れないだろう
困ったな早く殿下にお会いしなければ・・・・
城の城下町までは入れてもらえるが・・・・
そこで日が昇るのを待とうか
「アーサー殿?」
名前を呼ばれ振り向く
・・・・!
「エドガー殿下!?こんな時間になぜ城外にいらっしゃるのですか?」
まさか王族の方がこんな時間に王宮の外にいることさえもあり得ないのに
「それはね研究の為に夜にしか咲かない花を手に入れたくて城から出てたけど大丈夫!しっかり護衛もついてるし父上達にも了解もらってるからね」
エドガー殿下の後ろに10人以上の護衛がついていた
「そうですか・・・・すみません失礼いたしました」
「それよりアーサー殿は何でこんな時間にここにいるの王宮に行きたいの?何かぐったりしてるね」
「はい・・・・私は大丈夫ですが急ぎアルバート殿下にお会いしたかったのですが・・・・少し時間が早く城下町で時間を潰そうかと・・・・」
「えー?急ぎなんでしょ?僕が兄上のところに連れて行ってあげるよ?」
「いえ!それはいけません!アルバート殿下も就寝されていますし・・・・!」
「いいからいいから!兄上にもこの花を見せたかったんだ!夜にしか咲かないから朝になると萎むんだよね!」
エドガー殿下は箱を開けて 土ごと掘って採ってきた花を見せてくれた
それは白い花だがキラキラと虹色に輝いているようにも見える不思議な花だった
「これはまた・・・・美しい花ですね」
「でしょ?この花は綺麗なだけじゃなくて万能薬にもなるんだよー」
「それは凄いです」
「それより兄上のところに行こう!」エドガー殿下にかなり強引に連れて行かれた・・・・
後ろの護衛騎士にいいのか?と目で訴えて見たが
「エドガー殿下がいいというなら」
と誰もエドガー殿下を諭す者はいなかった・・・・
アルバート殿下にオレが怒られたら嫌だな・・・・と思いながらも早く殿下に報告できる幸運をありがたく思う・・・・
エドガー殿下に感謝します!
城にはもちろん入れたが奥の王宮には許可がないとなかなか入れない
オレは近衛騎士なのだから普段は入れるのだが時間が悪い・・・・
しかしエドガー殿下のおかげで入る事ができた
「このまま兄上のところに行こう!」
アルバート殿下の部屋の前には衛兵がいるが
オレの顔もエドガー殿下も知っている!・・・・がこの時間の訪問はさすがに止められた!
だよなー・・・・
「えーいいでしょ? もう!」
「あーにーうーえー! エドガーです!起きてくださーい」
すると
カチャっ
アルバート殿下の寝室の扉が開いた
「エドガー・・・・騒いだらみんなに迷惑がかかるだろ?中に・・・・・・・・!」
エドガー殿下の後ろにいたオレにアルバート殿下が気づいた
「あれ?私の近衛騎士そっくりな者がいる・・・・・・」
殿下・・・・・寝ぼけてらっしゃいますね
「殿下!夜分に申し訳ありません急ぎのご報告がありエドガー殿下に中に入れて頂きました!」
オレの言葉に一瞬で目が覚めたようだった
「アーサーも入れ!」
アルバート殿下はお茶を従事者に頼み
人払いをした
「それで?何でエドガーとアーサーが一緒にいるんだ?アーサーは明後日までは戻らない予定だったよね?」
「はい・・・・目的の場所にて緊急を要する事案が生じましたので急ぎ戻って参りました!しかし夜明け前でこちらに入れず困っていたところをエドガー殿下に助けて頂きました!」
オリヴィアの名前はエドガー殿下の前では出せないが
殿下は勘が鋭い方だ!オリヴィアが困ってる事に気づくだろう!
殿下の顔色が一瞬変わったがエドガー殿下の前だからかいつもの表情に戻っている!
「エドガーは?どうしたの?」
エドガー殿下は話しをふってもらえて嬉しそうな顔をして
「兄上にも見てもらいたくて!!」
先ほど見せて頂いた夜に咲く花を自慢気に見せた
「なるほど!これはいいものを見せてもらった!エドガーありがとう!」
「もう疲れただろう?部屋に帰りなさい」
エドガー殿下を部屋から出そうとするが
・・・・
「嫌だ!アーサー殿がどうしてこんな時間に兄上に会いに来たのか教えて!兄上ほどじゃないけど僕も勘は鋭い方何だよね!嫌な予感がするんだ」
アルバート殿下はエドガー殿下をものすごく信頼している
エドガー殿下は将来はアルバート殿下の補佐となり国を支えるお方だ!いろんな事に興味を持ちそして納得行くまで研究しつくす!
そのエドガー殿下の勘をアルバート殿下も無視出来ない・・・・
「アーサーからの話しを聞く前に1つ言っておくことがあるがそれを他言してはならない!いいな?」
エドガー殿下はウンウンと頷いた
「アーサーには私の婚約者候補の方々の護衛と身辺調査をしてもらっている!もし今回のようにアーサーが王宮に入れない状況になったときは協力してやって欲しい!」
「うん!わかったそれぐらいいいよ!秘密も守るしさ」
アルバート殿下はオレに話す事を許可した!
「アーサー全て話してかまわない!何があった?」
オレはブランジュ伯爵の領地についてからの話しとオリヴィアとブラッドから聞いた話しを全て伝えた
・・・・・・・・
アルバート殿下もエドガー殿下も二人とも険しい顔になった
「前回のレイラ様の話しと被る人物に思えたのでアルバート殿下にご報告の上応援を要請したく急ぎ戻って参りました
少数で構いません二手に別れて男を確保したく思います!」
伯爵に報告するように伝えてはいる
相手に怪しまれぬよう
店を探すだけをお願いしてきたが・・・・
もしオリヴィアを狙った者と同一人物ならオリヴィアが危ない
邸の警備はしっかりしているから問題はないと思うが・・・・
「わかった!すぐ手配しよう・・・・」
「兄上!僕も行きます!!!」
エドガー殿下の申し入れにアルバート殿下もオレも一瞬固まってしまった・・・・
「僕気づいてたんだよね・・・・オリヴィア嬢に向かって飛んだ剣が怪しかった事!その後その騎士を探したけど・・・・責任取って辞めたとか言うし
おかしいよね?」
「あーでもオリヴィア嬢って兄上の婚約者候補だったんだね・・・・残念・・・・僕気に入ってたのにな」
えー!
マジですか・・・・
アルバート殿下とオレは目があって・・・・二人で苦笑いをした・・・・




