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書斎の前まで来て足がすくむ・・・・
ブラッドは私の手を繋いでくれた!
コンコンコン
「父様・・・・」
「ん?オリヴィアか?入っていいぞ」
私はブラッドと一緒に書斎に入った!
「ブラッドも一緒とは珍しいな・・・・何かあったのか?」
父様は あの事件以来少し敏感になっている・・・・
「父様あのね・・・・」私が話しづらそうにしていると
「僕が話します!」と言って今日会ったこと・・・・アーサーに相談して今アーサーが王都に戻った事を
話した・・・・
「何だと?・・・・」
話しを聞いて少し怒っているように見えた
・・・・・・・・
父様は複雑な顔をしてそして私に優しく話しかける
「そうか・・・・オリヴィアはどうして母親の後をつけようと思ったんだ?嫌な予感とは?」
父様の言うとおりだ!私と母様は距離をとっているのに異変に気づくとは考えづらい
まさかゲームの世界と一緒です!とか言えないし・・・・
私が返答に困ると
父様が私に近づき・・・・
私の頭をポンポンと撫でてくれた
「いつも母さんがお前に無関心なのは知っていた・・・・でもお前は母さんをちゃんと見て心配してくれてたんだな・・・・オリヴィアすまない!いつもさみしい思いをさせてきたのに・・・・家族の為にありがとう・・・・」
父様の言葉に・・・・私は母様を心配してた?父様とブラッドの心配しかしてなかったのに・・・・
父様の優しい言葉に申し訳なくなる・・・・
「父様・・・・ごめんなさい」
「オリヴィアが謝る事なんて1つもないんだ」
父様は私を優しく包むように抱きしめた・・・・
父様・・・・父様・・・・絶対にいなくならないで
それから私達は明日の事を作戦を立てた!
父様も母様の異変には気づかなかったみたいで
「薬を飲んでるって事なんだろうけど・・・・そんなもの見たことない!しかもこっちに来てから1人で買い物にも行かせてはいない・・・・いつそれが手に入るんだ?」
もしかしたら・・・・
「あまり他の方を疑いたくはないけど お茶会は行ってたし 父様と一緒とはいえ何度か王都まで行き夜会にも参加してたからその時に他の方から頂いたという事は考えられないかしら?」
「そうだな・・・・私もずっと一緒にいるわけではないから夫人同士の話しになるとそばから離れるからな・・・・」
「とりあえず明日行かせないように仕向けた方がいいんだな?」
「ええアーサーが待ってくれたら助かるって言ってたけど無理なら父様とブラッドで母様の後をつけて店を見つけてくれって」
「私は行ったらダメって言われてて・・・・」
父様に申し訳ない感じで言うと
「当たり前だ!お前は家でキャロルと留守番しててくれ!」
でも・・・・もしキャロルがついて行くってなったら母様はどうするんだろ?まさかキャロルを連れて行かないわよね?
ブラッドが思い出したかのように
「そういえば『カミュー』って名前に聞き覚えはありませんか?その男の名前らしいのですが」
その名前を聞くたび不安になる
まさかよね?『ローラ・カミュー男爵令嬢』このゲームの主人公の名前・・・・でもローラは心優しくて両親に愛されて育っているはず・・・・ローラのお父様?それにしてはあの男の人は若い感じだった・・・・
「カミュー・・・・同じ名前の方を知ってはいるが黒髪ではない・・・・カミュー男爵ならよく社交界で会うが・・・」
え?父様はカミュー男爵に会ってるの?
知らなかった!!!
「まー個人的な付き合いはないから詳しくはわからないが温厚な感じだったな!しかし見れば私でもわかる!」
「そうですか・・・・ではアーサー様が戻ったら話しましょう!」
「母様に直接薬の事聞いたらダメでしょうか?」
「でもつけてた事を話すのは言いづらいし・・・・素直に教えてくれるかしら?」
「疚しい事をしてないなら自分から言うだろう夕食の時にさりげなく聞いて見るか」
父様は一瞬で怖い顔になり
「もしうちの領地で犯罪が行われているなら絶対に許さない!」
父様が怒る姿はあまり見たことがないから
私もブラッドも固まってしまった・・・・
父様怖い・・・・
夕食の時間だが一旦部屋に戻る!
ティナが心配してるはず
扉をバンっと開けるとティナが泣きそうな顔で待っていた!
「ティナ!ごめんなさい!心配してくれてありがとう!」ティナに思い切り抱きついた!
「お嬢様良かった!お帰りなさいませ・・・・」
帰りついてたのにすぐ父様のところに行ったからティナに会えてなかった!
「ティナいろいろ話したいけど・・・・今はお腹空いちゃった!夕食に行ってくるわ!」と言ってティナに笑いかける
ティナも優しく微笑んで
「ええ行ってらっしゃいませ」
短い時間だったけどティナにごめんなさいが言えて良かった!
後でゆっくり話そう!ティナに言える範囲で・・・・
よし!私は気合いをいれる!
お腹が空いているわけじゃない
・・・行くしかない!
夕食に5人が揃ったが・・・・
やっぱりキャロルが怒っている・・・・
「ねー!どうしてアーサー様がいないの?明後日までは滞在って言ってたのに!」
「姉様は何か知ってるんでしょ?」
「友人のところに行くって言ってたけど?明日には戻ると思うわ」
「そうなの?明日会えるならいいわ」
キャロルは本当に誰が好きなのか・・・・
父様が様子を見て
「今日はみんな何をしてたんだ?」
おー!さりげなーい
キャロルが1番に答える
「私はアーサー様とお茶をしたの!いっつも姉様とブラッドばっかりだからたまにはいいでしょっ」
キャロルは可愛く答えた!次もアーサーから離れそうにないわね・・・・私はクスっと笑ってしまった
「僕はオリヴィアと町に買い物に行ったんだけどいいものがなくてまた出直しだよね!」とブラッドが私に笑いかける
「そうね!ブラッドの時間がある時に出直しましょう」
さあ次は母様だ!
「母様はお買いものに行ってたのよ~」
・・・・!なぜキャロルが答えるの!?
父様も負けない
「ん?1人で行ったのか?」
「ええ今日は先日お友達に教えて頂きました薬剤のお店に行ったのですが欲しいものが売り切れでしたの明日また行ってくるわ」
母様・・・・微妙に嘘だけどほとんど事実だわ・・・・
「薬剤のお店とは どこか悪いのか?」
「ちょっと気分がすぐれなくて・・・・そこの薬が効くからと おひとつ頂いたのだけど!本当に体調が良かったの!」
「そうかそこの薬は医者の処方ではないのであろう?大丈夫なのか?」
「ふふ大丈夫ですわ!だっておすすめしてくれた友人ってローレンス伯爵夫人ですもの!」
え?誰それ?




