19 アルバートとアーサーの誓い
王妃様付きの近衛騎士のオレが第一王子に呼ばれた
呼ばれた理由は団長から聞いている
オレの配属が変わったからだ
今日は早く任務が終わればオリヴィアのところに行こう!昨日の今日で様子が気になる
「失礼します!王宮近衛騎士アーサー・アルディソンです!」
「入れ」
王子の執務室には初めて入った
王子とオレは同じ年だが威厳がちがう!年上に感じる
「アーサー・・・・君は今日から王妃ではなく私付きになった!これからよろしく頼む」
「はい!任命賜っております!何なりとお申し付けください!アルバート殿下の剣となります」
まだ配属されて間もないのにまた異例の配属替え・・・・何かあったのかも知れない!
「アーサー 君に聞きたい事がある 君は私と同じ年だこれから長く付き合いたい信頼はすぐには無理かも知れないが君の忠誠心は信頼している!友人になれたらとも思う」
王子が友人?それは・・・・難しくないか?
「アルバート殿下はなぜオレを側におくのですか?」
「ブランジュ伯爵家のオリヴィア嬢を知っているな?」
その名前を出されオレは顔色が変わった
「そうか・・・・・私は勘がするどい」
王子の顔が険しくなる
「今から言う事は極秘事項だ!君が信頼するに当たる人物だと思うから話す くれぐれも他言無用だ」
え?初めましての相手に凄い信頼寄せられてしまったが・・・・確かにオレは王族に忠誠を誓っている!どの隊員も同じだ!わざわざ信頼するとは?
「心得ております!」
「嫌・・・・本音で話したいんだ」
「どういう意味でしょうか?」
「友人になりたいとは本心だ!友人だからこそ信頼したいしされたいということなんだ」
「君につらい話しをする事になるがそれでも君が一番信じられる!」
「昨日オリヴィアを助けてくれてありがとう」
オリヴィア・・・・?
「君はオリヴィアに好意を持っていると思ったのだが違うか?」
何でそれを・・・・
「私は人より勘がするどい少しの表情で感情がわかる」
・・・・
「これからが極秘なのだが・・・・オリヴィアは私の婚約者候補なんだ」
え?オリヴィアが?
そうか・・・・
だから夜会や騎士団の大会にもいたのか・・・・
・・・そうか
オレの思考は止まりそうになる・・・・
オリヴィアはオレの届かない人なんだな・・・・
胸の奥に何かが突き刺さったように苦しい・・・・
でも王子の前で感情は出せない
「もし自分がオリヴィア様に好意が会ったとしても自分の立場はわかっております!」
オレの左の瞳から一粒の涙が流れた・・・・
「アーサー・・・・つらいことを言わせてすまない」
殿下は複雑な表情になる
「私も今はオリヴィアが大切だが・・・・特別扱いができない・・・・婚約者候補は他にもいるんだ」
「それは・・・・」
「あー 昨日オリヴィアが襲われた事に繋がるかも知れないし全く関係ないかも知れない
君にオリヴィアをあきらめて欲しいとも思っていないもちろんライバルは少ない方がいいが私はオリヴィアの気持ちを守りたいと思っている」
「正直まだ私は自分がわからない ただオリヴィアをそばに置きたいのも本心だ」
「そこで アーサーにはオリヴィアを襲った犯人を探してもらいたい!そしてオリヴィアを守ってももらいたい」
「彼女はもうすぐ領地に戻る事が決まった 安全のためだ・・・・私は王都から出れない!信頼できる人にオリヴィアを頼みたいんだ・・・・」
「それは私がオリヴィア様の気持ちを頂いてしまったらどうするのですか?」
「その時は諦めるさ!だから君と友人になりたいんだ
君主に対して君は逆らえない!もしオリヴィアが君を選んでも君は私の為に断るんだろ?」
それは当たり前だ主の思い人に好意を持つなど不敬だ
「私に不敬を犯せとおっしゃっていますか?」
アルバートは苦笑いをした
「本当に誰が婚約者になるかわからないんだ・・・・・オリヴィアがその時にさみしい思いをしてもらいたくない王子と言っても私は国を一番に考える!どんなに好きになったとしても国の利益が優先されるんだ」
王子はとてもつらそうに話してくれる
本当に本心で話してくれてるんだろう
殿下の心の広さに敵わないな・・・・
「アルバート殿下!友人というと言葉頂戴致します!
ふつつか者ですが殿下の友人として恥ずかしくない行いを致します!殿下の願い通り王都での犯人探しと
オリヴィアの領地にも通い身辺を守ります!」
友人宣言とオリヴィアを呼び捨てにする事でオリヴィアをあきらめない気持ちを伝えた・・・・
「一つ殿下に誓います!抜け駆けは絶対にしません!」
と言って殿下に笑いかけた
殿下はそれを見て微笑み返してくれた!
「アーサー・・・・・・・・ありがとう!」
殿下の顔に安堵の表情が見えた
オレはそれでも王子には敵わない・・・・
王子は選ぶだろうオリヴィアを
でも想う事を許してくれた殿下に感謝します




