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アーサーが助けてくれた・・・・
私はポロポロ涙を流していた
腕には自信があった!ティナ1人守るぐらい大丈夫だと思った
なのになのに!
もしアーサーが助けてくれなかったらどうなっていたんだろう
ティナがケガしてたら?
怖い・・・・
涙は止まらない・・・・
震える手をアーサーがそっと握って
「オリヴィア もう大丈夫だから」
アーサーは私の髪を優しく撫でる
とても優しく
アーサーはティナの頭もポンポンと撫でて
「馬車で来た?」と確認したティナは声にならない声で答え
ウンウンとうなずいていた
馬車まで私達を連れてきたあと
御者に「護衛します!」といって一緒に馬車に乗り込んだ!
私達の正面に座ったアーサーは心配ないと安心させるように私達に微笑んでくれていた・・・・
屋敷に着いてアーサーと一緒に帰って来た私とティナを見た父様とブラッドは慌てて私達のところに駆け寄った
「何かあったのか?」
父様達も私とティナが二人で街に行くのは知っていた
父様も私の腕前と街の治安の良さを知って許してくれていたのだ
私もティナも顔色が悪く
二人でポロポロ泣いているから話しにならない
アーサーが
「オレから説明しますのでお二人を中で休ませて上げてください」と説明をかって出てくれた
ブラッドが私とティナを屋敷の中に連れて行き
ティナの同僚の侍女にティナを世話するように伝え
オリヴィアには他の侍女をつけたがオリヴィアはティナ以外をそばに置こうとしないのでブラッドも部屋に行く事にした
ブラッドもアーサーの話しを聞きたいが今はオリヴィアから目が離せない
オリヴィアを任せられるティナが落ち着くまでは
私はブラッドに手を引かれ部屋に向かった
ブラッドは何も聞かないでくれたが心配してるのが伝わる
ブラッドは
部屋に着いて侍女にお茶の用意を頼んだ
寒いわけではないのだが私の震えは止まっていなかった・・・・ブラッドは私の横に腰掛け私をブランケットでくるんだ
「オリヴィア話せる?」
ウンウンとうなずく
「ゆっくりでいいから教えて」
ブラッドはゆっくりの口調で優しく話しかけてくれた
私もゆっくりブラッドに今日あった事を話した
・・・・
話しを聞き終わった後ブラッドはブランケットの上から私を抱きしめた
「オリヴィアが無事で良かった・・・・」
「僕はまたオリヴィアを守れなかった・・・・」
ブラッドはあまりに小さい声で言ったからオリヴィアには聞き取れなかった
オリヴィアの父上であるブランジュ伯爵にサロンで今日あった事説明した
「雑貨屋で偶然オリヴィア嬢達に会い
買い物後にそこで別れたのですが侍女の悲鳴が聞こえオリヴィア嬢の後を追いました
路地から男の手が見えオリヴィア嬢を掴んでいるのが見えたのでそのまま男に向かって攻撃しました
オリヴィア嬢が怯えていたので男を追いかける事ができませんでした
申し訳ないです」
「いや!オリヴィアを助けて頂いてありがとうございます!アーサー殿に助けて頂けなければ娘の人生は終わっていたかもしれません 本当に感謝します」
伯爵の顔は青ざめ今にも倒れそうだ
「この後城に戻り街の警備について報告いたしますが
オリヴィア嬢の事は名前は伏せておきます」
貴族は噂話しが大好きだ少しの事でもオリヴィアが噂の的になってはいけない
「アーサー殿の心遣いに感謝します」
と伯爵は頭を下げる
「オリヴィア嬢が狙われた原因にお心当たりはありますか?」
「アーサー殿に今は言えませんが心当たりはあります!しかし犯人まではわかりませんし
思い違いかもしれません しかしオリヴィアを狙った可能性は高いと思います」
その言葉に驚愕した・・・・オリヴィアが狙われるなんて普通の令嬢なのに
しかしこれ以上の検索は失礼かと思い
「そうですか ならば外出の際は必ず護衛をお付け下さい!私が休みの日は私が参りましょう!」
「いえこれ以上はアーサー殿にご迷惑はかけれません
護衛はしっかりつけますので大丈夫です!」
「伯爵がそう言うのであれば大丈夫なのでしょう
しかしオリヴィア嬢は私の命の恩人なのです」
「オリヴィアが?」
「はい子供の頃ですが伯爵領の近くで野犬から助けて頂きました」
あの日の事は絶対に忘れない・・・・
オリヴィアが危ないのであればオレが守ってあげたいが
「今日の所はこれで失礼致しますが何か困った事があれば是非私を頼って下さい」
「ありがとうございます」伯爵は何か言いたそうな感じだが・・・・
アーサーは部屋を出た『次に会った時は話してくれたらいいが・・・・』




